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2015年9月17日 (木)

【くろがね線を読み解く】第209回■遠賀川・香椎・鳥栖工臨201508

 2015年8月29日、Y製鐵所専用鉄道が連絡する黒崎駅より、JR九州が自社用のレールを輸送するための臨時工事列車(工臨)が運行された。

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 工臨の運転日をどうやって知るのかとよく聞かれるのだが、JR九州の黒崎発の工臨の場合は簡単で、西八幡貨物駅に留置されているチキの車票を観察すればよい。今回は28日朝の時点で、「発送月日 平成27年8月29日」と記載された車票の差し込まれた編成が留置されていたので、29日の運転が確定する。

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 以前の記事等で紹介している通り、工臨の西八幡から黒崎への出場(入換)は昼前後であることが多いので、今回も11時から張り込んでみた。以前は12時頃にDE10の重連が西の方から上ってきて黒崎へ到着し、13時過ぎに入換が実施されたが、今回DE10が到着したのは13:11とかなり遅めであった。これが2015年3月ダイヤ改正後の標準の時刻なのか、たまたまのイレギュラーなのかはわからない。


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入換をして番線を変更すると、


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あまり待たずに13:17には西八幡に向けて出発していった。


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13:17発ならば、西八幡からの戻りはおよそ20分後と想定されるが、実際にチキ車を連れて戻ってきたのは14:00であった。聞くとどうやら上り貨物列車8060レ(当日の黒崎通過時刻は8058レのスジだったが…)を1本やり過ごしてからの発車となったために遅れたようだ。黒崎-西八幡間の入換は、往復共に鹿児島本線上り貨物線を使用するため、上り貨物列車の通過している間は往路復路共に入換できない。


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今回8月29日に発送された編成は、チキ6000形14両による長大編成であった。JR他社含めても、レール輸送列車はJR貨物の150m長尺レール輸送用21両編成が最長で、定尺レール輸送ではおそらくJR九州の14両編成が最長ではないかと思われるが、いかがだろうか。もっと長い定尺チキの工臨をご存知の方は、是非ご教示いただきたい。


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黒崎到着後、最後部への反射板の取り付けが行われる。


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 今回の14両編成の工臨が黒崎を発車したのは、15:30頃であった。以前は14:35発が定番だったので、今回は入換のみならず本線走行時刻も変更されていることになる。編成の内訳を、以下に記す。左が進行方向(鹿児島寄り)、右が後方(門司港寄り)。

【発送月日 平成27年8月29日】

DE10 1756+DE10 1753

+チキ6414+チキ6034               … 【編成1】遠賀川切り離し

+チキ6253+チキ6216               … 【編成2】遠賀川切り離し

+チキ6230+チキ6273+チキ6261+チキ6259…【編成3】鳥栖行

+チキ6077+チキ6049               … 【編成4】鳥栖行

+チキ6326+チキ6351+チキ6300+チキ6014…【編成5】香椎切り離し

以下に、各編成の積荷の詳細を記す。

≪遠賀川切り離し≫

【編成1】

  • 品名・数量 25メートル60Kレール×6本
  • 貨車記号番号 チキ6414、6034
  • 着駅名  レールセンター
  • 荷受人名 北九州資材センター

【編成2】

  • 品名・数量 25メートル50Nレール×1本
  • 貨車記号番号 チキ6253、6216
  • 着駅名  レールセンター
  • 荷受人名 北九州資材センター

≪鳥栖行≫

【編成3】

  • 品名・数量 50メートル60Kレール×20本
  • 貨車記号番号 チキ6230、6273、6261、6259
  • 着駅名 鳥栖
  • 荷受人名 博多保線区

【編成4】

  • 品名・数量 25メートル50Nレール×6本
            20メートル50Nレール×2本
  • 貨車記号番号 チキ6077、6049
  • 着駅名 鳥栖
  • 荷受人名 北九州資材センター

≪香椎切り離し≫

【編成5】

  • 品名・数量 50メートル50Nレール×8本
  • 貨車記号番号 チキ6326、6351、6300、6014
  • 着駅名 香椎
  • 荷受人名 博多保線区

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 14両編成には、50m長尺レールを積んだ4両編成(編成3と5)が含まれていた。左が編成3、右が編成5である。曲線区間で俯瞰撮影すると、レールが曲がりながら輸送されている様子がよく分かる。

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工臨は15:47頃に遠賀川に到着した。チキを切り離したDE10重連が鹿児島寄りの引上げ線へ移動し、遠賀川レールセンターのスイッチャーが出てきて当駅止まりとなるチキ4両に連結。残りのチキが切り離され、スイッチャーによって鹿児島寄りの別の引上げ線へ引き込まれる。


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遠賀川止まりのチキ4両はレールセンターへと押し込まれた。


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16:27頃に仕事を終えたスイッチャーは、仕事が終わり次第レールセンター内の定位置へと戻っていった。


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編成3~5は、引き続きDE10重連に牽引されて西へと向う。しかし、JR九州の工臨の遠賀川以西は夜間走行がほとんどなので、この場所で夜まで待機することになる。工臨の動きそのものは2年前のパターンと同じだが、その運行時刻は変わっていた。これが今後の標準なのか、今回限りのイレギュラーなのか判断がつかないため、注意を要する。

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