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2015年10月14日 (水)

【くろがね線を読み解く】第211回■150mレールチキ出場入換

 2015年5月22日金曜日、150mレールを積載した長物車の出場を撮るべく、Y製鐵所を訪れた。この当時、黒崎発西浜松行の150mレール輸送列車170レ→8090レは、ほぼ隔週日曜日に運行されていたため、事前に運行日を予測することができた。土曜はふつう会社休業日なので、日曜朝に発車する列車の入換は直前の金曜日に実施されるのではないかと予測したわけである。

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朝8時前後、Y製鐵所八幡地区の奥から、入換用機関車D442が単機でやってきた。2014年11月までは、黒崎から50mレールの発送が週2~3回あったので、この機関車が入換のために西八幡へ出場する機会も多かった(火・金が中心で土日月以外はほぼ毎日であった)。しかし、2015年3月のダイヤ改正で150mレールの発送に切り替わると、入換の機会は激減した。こういったシーンも、1週間に1度あるかないかである。

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機関車が前田地区の北側へ向かっている間に走ってホテルの部屋に戻り、西八幡に向け築堤の上り勾配を進むD442を俯瞰。緑地緩衝帯バックで車両も栄える。

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築堤の線路の脇には、八幡地区の表玄関ともいえる「洞岡門」がある。社名・事業所名の記載された看板がハッキリ見える。

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部屋を出て西八幡に向かうと、150mレールを積んだチキを牽引したD442が製品倉庫手前の線路から出てきた。朝の出場時とはエンドが逆向きになっているので、一旦製鐵所へ戻ったと推察される。

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一旦門司港側の引上げ線(私は製品倉庫東ヤードと呼んでいる)へ入ったあと、スイッチバックしたチキは 製品倉庫へと押し込まれていった。製品倉庫の入口にいるオペレーター(のように見える運転士)がD442をリモコンで運転している。

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150mレールを輸送するチキは、チキ5400+チキ5500×3+チキ5450+チキ5500×3+チキ5400から成る9両編成だが、 この製品倉庫はもともと50mレールチキ3両編成×3本を縦に並べられる奥行きがあるため、9両編成も格納可能である。

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D442により押し込まれる150mレールチキ9両編成。150mレールは前田地区に専用の荷役設備があるので、私はてっきり荷役したあと直接西八幡へ出場するとばかり思っていた。しかし実際には、150mレールを積んだチキは一旦製品倉庫へと入るようである。 数時間後、製品倉庫からJR貨物九州支社の制服を着た方が出てきたので、JR貨物門司機関区による積付検査を製品倉庫で実施するために入場したと考えられる。もともと50mレール輸送が行われていた2014年11月以前、レールの積込と積付検査はこの製品倉庫内で実施されていた。150mレールは、積込場所は変わるが、積付検査は同じ場所で実施するということなのだろう。

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入口付近には、屋内線に関する注意書きがある。

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暫く待つと、10:50頃だろうか、D442が積付検査を終えた編成を引き連れて出場した。

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中央車のチキ5450が150mレール28本をしっかり固定している。東ヤードでスイッチバックした編成は、D442に推進され、

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いよいよ西八幡へ出場。 運転士は先頭のチキのステップに乗り最後尾のD442をリモコン制御している。

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西八幡出場シーンのクライマックス。 2時間以上待ったかいがあった。

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発送線の奥にチキ9両編成を留置したD442は、単機で再び製品倉庫手前の線路に入っていった。もしかして…??

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奥からまた150mレール積載9両編成を引き出してきた。奥に2本も隠されていたことになる。

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2本目の編成も、東ヤードでスイッチバックして同じように製品倉庫へ押し込まれていった。積付検査は9両毎に実施されるようである。

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積付検査のあいだ、単機で西八幡に待機していたD442が動き出したので、てっきり2本目の出場もあるのかと思いきや、結局金曜日には出場せず、

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チキはそのまま製品倉庫手前の側線に押し込まれてしまった。後日確認したところ、2本目は土曜夕方に出場するようである。

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空き時間を利用して、午前中に西八幡に出場した貨車に近づき特大貨物検査票をチェックしたところ、やはり製品倉庫へ入場したのは積付検査のためであった。左下に「検査 5月22日 門司機関区」とある。

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入換作業の終わったD442は、朝走行した築堤線に向かって

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橋梁を渡っていった。前田地区にいる間に走ってY製鐵所側へ向かうと、

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朝出場を撮った場所で戻りも撮ることができた。

謎多きY製鐵所の機関車と貨車の動きであるが、今回の観察により次のことが分かった。すなわち、150mレールを積んだチキは、レール発送のある日曜日の2日前の金曜日に製品倉庫で積付検査を実施し、9両編成2本中1本を西八幡へ出す、ということである。発送は毎週あるわけではないので、発送の無い日曜日の2日前金曜日に、関連する動きはない。

 最後に余談になるが、金曜日に西八幡へ出場した1本目は、土曜日の夕方に黒崎へと出場する。金曜に出場しなかった2本目は土曜日に西八幡へ出場し、発送日の日曜朝に黒崎へと出場、土曜出場編成と連結されて発車する。このあたりの詳しい動きについては、また別の機会に記事を書こうと思う。

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