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2015年12月15日 (火)

★都営地下鉄★馬込車両基地の入換用バッテリーロコ 1号機

 東京都交通局馬込車両基地では、隔年で秋に公開イベントが開催されています。イベントにはこれまでも何度か参加したことがあり、その時の様子は弊ブログでも紹介しています(こちら)。今年は横浜市交通局川和車両基地(横浜市営地下鉄グリーンラインの車庫)の公開日と、馬込の公開日が重なっていたので、川和と馬込を掛け持ちすることにしました。

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 まずは川和車両基地で開催されている公開イベント「はまりんフェスタin川和」へ。 馬込を後回しにするのは、とある秘策があるためです。

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体験乗車コーナーでは、堀川工機製8トン軌道モータカー(左)と、北陸重機工業製9トン軌道モータカー兼高所作業車(右)が、子供たちを乗せて交互に往復していました。

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川和車両基地で検査中の車両の入換は、この軌陸両用アント(=アント工業製 アント車両移動機)によって行われます。残念ながら、車両入換用の機関車(スイッチャー)は配置されていません。このアント、表に「バッテリー」と記載された黒い箱を積んでいるのですが、燃料タンクやラジエターがあるので、蓄電池+モーター駆動ではなく、内燃機関により駆動するタイプですね。

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車両基地内の洗車体験用の編成には、ラッピングが施されていました。無味乾燥な色のボディには良いアクセントですね。

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 昼過ぎに川和を後にして馬込に着いたのが14時。イベントは既に終了していますが、スイッチャーによる車両入換を撮影するにはちょうど良い時間です。

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実は、家を出発する10時頃にTwitterをチェックした段階で、リアクションプレートの無い線路に大江戸線用12-000系が並べられているのを把握していました。パンタグラフが架線にも届かず自力走行できないので、イベント終了後にスイッチャーによって車両入換が行われることが確定します。だからこそ、安心して先に川和のイベントへ行けたわけです。

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15時になると雨もあがり、いよいよ入換が始まりました。まずはクレーン付き軌道モータカーCKM012005が、展示位置から保線基地へと移動しました。先頭のはコンベイ:運搬用を表し、は軌道、はモータカー、01は1号線(浅草線)、20は自重20t、05は5号車をそれぞれ表します。右は2010年の同機の姿です。色が変わっていますね。

  • 型 式 : MR1585
  • 全 長 : 8,300mm
  • 全 幅 : 2,780mm
  • 全 高 : 3,790mm
  • 軸 距 : 3,800mm
  • 機 関 : 日産ディーゼルPF6T24(ターボ付)
  • 排気量 : 12,503cc/2,100rpm
  • 牽引力 : 35‰上り勾配で荷重85t牽引可能
  • その他 : 2軸駆動、転車装置、クレーン装備
  • 製造年 : 2003年(平成15年)3月
  • 製造者 : 松山重車輌工業

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次は舶来物の軌道検測車SKM121801.車端部にバッファーが付いていますが、以前職員の方に伺ったところ、スイスから輸入した段階で最初から付属していただけで、使用していないとのこと。

  • 型 式 : PV-8
  • 製造年月:1991年10月
  • 製造者 : MATISA(スイス)
  • 製造番号: 763

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続いて、高所作業車と電気検測車が続行で保線基地へと戻ってきます。

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この電気検測車は、都営浅草線・三田線・新宿線の3路線で使用できる軌間可変車両です。車軸配置はB、と言いたいところですが、3-4位側の車輪のみが動輪の片軸駆動なので、1Aですね。

  • 型 式 : MJK-MS0221
  • 自 重 : 18t
  • 製造年月: 2010年(平成22年)6月
  • 製造者 : 松山重車輌工業
  • 製造番号: 102715

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車端部側面には、車両の向きを表す「西馬込方」「白金高輪方」「新宿方」の表記があります(左写真)。「①」とペイントされたのが軌間変更時に車体を持ち上げるための油圧ジャッキで、車体四隅に各1個ずつ合計4個あります。エンジンからの動力は、2個ある車輪の片方のみに伝達されます(右写真)。

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さて、保線車両がすべて保線基地へ戻ると、いよいよ大江戸線用12-000系の入換が始まります。検修庫から車両入換用25tバッテリー機関車が姿を現し、

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南側の引上げ線でスイッチバックして、7番線へと向かいます。今回使用されているのは1号機の方ですね(車体側面に1の表記)。諸元は1号機も2号機も同じなので、過去記事を参照ください。

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そして、連結。京急とバテロコの並びもまた一興。

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3~4分ほどすると、バテロコが12-000系を牽引して移動開始。

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南側の引上げ線へ向かうと、

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スイッチバックして検修庫へ押し込みます。

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バテロコのサイズは、大江戸線にピッタリですね。

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大江戸線は車高が低く連結器高さも低いので、バテロコは専用の連結器を備えています。上にある連結器は、都営浅草線用5300形と連結するためのものです。

 以前馬込で2号機の5300形入換を撮影しましたので、今回1号機を撮影したことにより、コンプリート達成です。もっとも1号機と2号機は色も形も同じですけどね…。

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