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2016年4月 6日 (水)

【くろがね線を読み解く】第223回■越中島貨物行150mレール輸送一番列車

 2016年3月26日のダイヤ改正で、Y製鐵所製150mレールの納品先が拡大された。ダイヤ改正前はJR東海向け(西浜松行)のみであったが、改正後はこれにJR西日本向け(新下関行、福山行、御着行)と、JR東日本向け(越中島貨物行、東鷲宮行、岩切行)が加わった。夏以降開始となる東鷲宮行を除き、すべて4月中に設定があるようだが、せっかくなので私の地元東京へ向かう、黒崎発越中島貨物行の一番列車を追いかけることにした。

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 150mレール積込設備は、2014年4月に竣工しており、これまで弊ブログでもその外観を紹介している。積込設備で60Kレール28本を積載したチキ車は、Y製鐵所専用鉄道のディーゼル機関車に牽引され、積込設備から出場する。

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従来、50mレールはすべて西八幡駅近くにある製品倉庫で積み込まれていたため、チキ車の乗り入れ範囲も西八幡-製品倉庫周辺に限られていた。しかし150mレールは八幡地区構内で積み込まれるため、運が良ければ、このようにJR貨物のチキ車がY製鐵所の構内を走行するシーンを見ることができる。

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ディーゼル機関車D442に牽引され、150mレール積載チキ車は製品倉庫を目指して築堤を上る。

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製品倉庫で積付検査を終えるた150mレール積載チキ車は、西八幡へ出場する。ここからは、JRの電気機関車による牽引で黒崎へ向かう。

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 2016年4月2日、171列車の黒崎到着後入換で9:25頃に西八幡に到着したEF81形電気機関車は、チキ車を引き連れて10時過ぎに黒崎へ戻ってきた。入換扱いのため、進行方向の後部標識灯(テールライト)は片側点灯である。通常、交直両用電気機関車が交流電化区間を走行する際は、進行方向後ろ側のパンタグラフを上げるが、入換運転で進行方向を転換する際にABB(交流遮断器)を一旦切る手間を省くため、進行方向側のパンタグラフを上げたまま走行している。黒崎-北九州貨物ターミナル間で運行される170列車の牽引機はEH500形であることが多いが、一番列車向けの特別扱いだったのか、この日はEF81形717号機が充当された。

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東小倉へ先回りして、170列車を迎え撃つ。山陽新幹線の高架線とチャチャタウンの観覧車が織り成す小倉らしい風景。カーブに沿ってレールが曲がる姿も一見の価値あり。

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小倉から厚狭までこだまで先回りし、8090列車の1回目は埴生-厚狭間の田園地帯で撮影。幡生(操)からはEF210形149号機が担当した。

2016年度の貨物時刻表を読むと、8090レは新下関で49分間停車することになっているので、幡生(操)-新下関間で1回撮影してからこだまに乗ってもここに先回りできるのだが、結果的に今回はトライしなくて正解であった。現地の方の目撃情報では、8090レが時刻表通りに新下関に停車するのは新下関で切り離す編成が含まれる場合だけで、新下関行が無い場合は、これまで通り幡生(操)で1時間5分停車し、新下関は通過するからである。


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また後続のこだまに乗り、追いかける。前回前々回は広島まで先回りしたが、今回は新岩国で下車してみる。当駅で交差する錦川鉄道の方には「清流新岩国」なる駅が設けられているのだが、岩国行の列車まで時間が空きすぎて使い物にならない。しかし奥の手はある。新岩国駅前からタクシーで6~7分、¥980-で岩徳線柱野駅へショートカットできるのだ。岩徳線の方は15分ほどで岩国行の列車があり、

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8090レを迎えることができる。先述の岩徳線は、岩国で広島方面の山陽本線上り列車に接続しているので、大竹・宮島口方面へ先回りすることもできる。次はそちらも試してみたいものだ。


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後続の山陽本線で東進すると、広島貨物ターミナルで後部補機を連結して待機する8090レを追い越し、八本松へ先回りできる。「八本松」駅名票と僅かにのぞく桜を絡めて。

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後部補機は、今回のダイヤ改正からEF210形300番台が所定になったようだ。一番列車は301号機が担当。


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また後続列車に乗り、西条で後部補機を切り離し待機中の8090レを追い越し、西高屋駅に到着。山陽本線には、対向式ホームに中線という国鉄時代ならではの配線の駅が多く、趣がある。桜と、日没間際の山のシルエットが、哀愁を誘う。


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学生の下校時間のためか、意外にも利用客は多い。この日の追いかけはこれにて終了。三原からこだま→さくら→こだまと乗り継ぎ、浜松のホテルへと向かった。

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 翌日2016年4月3日は、朝から弁天島へ向かい、浜名湖付近を走行する8090レを撮影、追いかけを再開。

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後続列車に乗り金谷へ先回りし、牧の原台地のお茶畑俯瞰。天気はパッとしないが、水墨画のような山並みもまた一興。


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山の斜面には、桜もちらほら。

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掛川からこだまに乗り先回りして、静岡貨物駅で停車中の8090レを横目に神奈川県内へ。ここからはカーブで2発。

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相模貨物からは8087列車に継送されたが牽引機関車はEF210-149のまま変わらず。結局、吹田機関区所属の機関車は新鶴見(信)までの担当で、新鶴見(信)からは新鶴見機関区所属のEF210形133号機に交代、武蔵野線を走行して新小岩(信)まで牽引した。

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一旦帰宅してシャワーを浴びてから、試しに南流山へ向かってみたが、8087レは運転停車せずに通過していった。所要時間から考えて、途中で運転停車するのは東浦和のようである。

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最終日4月4日は、所用を済ませて11時頃に新小岩駅に着くと、150mレール輸送編成が駅から見える場所に留置されていた。ここからは越中島支線へと入り、東京レールセンターのある越中島貨物へと向かうことになる。

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亀戸駅からバスに乗り、某大型ショッピングモールの駐車場へ。到着時は霧と雨が酷かったが、1時間もすると晴れてきた。12:10頃になると、貨物時刻表より5分以上早めだが、9295列車がやってきた。小名木川橋梁を渡り、越中島貨物駅構内の旧小名木川駅跡へ進入する。

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レール輸送列車はやはり俯瞰するに限る。そしてこの場所を選んだ最大の理由は、

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東京スカイツリーとのツーショット。150mレールが東京まで届けられたことが一目でわかる構図である。


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旧小名木川駅跡でいったん停車中に、あらかじめ予約しておいたタクシーへ乗り移動開始。


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東京レールセンターでは、切り離されたチキ車をJR東日本のモータカー(TMC500W)が重連で入換。

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スイッチバックして、レールセンターへチキ車を押し込む。右手はJR京葉線。

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レールはよく曲がる。

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チキ車の押し込み後、一番列車を多くの関係者が出迎えた。

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レールセンターの橋形クレーンの下に納まった、150mレール積載チキ車。左は、JR東日本のレール輸送(臨時工事列車)で使用されるチキ5500形10両A編成。

 今回は、Y製鐵所内で積み込まれたレールが、納品先であるJR東日本のレールセンターへ到着するまでを、3日がかりで追いかけた。また機会があれば、撮影地を変えてトライしてみたいものである。

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コメント

越中島貨物線沿線住民です。レールステーションに届くレールがはるばる九州から運ばれてくるとは・・・。渾身のレポート感動いたしました。
ちなみに、今まではどこの製鉄所で製作されたものが届いていたのでしょうか?

投稿: つばさ17号 | 2016年4月10日 (日) 02:28

つばさ17号さんまたのコメントありがとうございます
日本国内の鉄道用レールのマーケットシェアは、新日鐵住金八幡製鉄所がおよそ8割を占め、次いでJFE西日本製鉄所(福山地区)の2割。レールはこの2製鉄所のみで製造されています。

いままで東京レールセンターに届いていたレールは、主に長さ25メートルに切断された定尺レールで、八幡と福山の両方から納品されていました。どちらも、製鉄所からストックポイントまでは船で、そこから艀に積んで、東京レールセンターまで都度輸送されていました。ストックポイントは、新日鐵住金のは江東区有明に、JFEのは千葉県の市川塩浜にあります。

投稿: 社長 | 2016年4月10日 (日) 12:02

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