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2016年6月

2016年6月29日 (水)

★製紙メーカーO社専用側線★日車25t+協三20tの重連入換

 2016年4月、専用線探訪の大先輩から「春日井のスイッチャーが重連になっている」との情報をいただいて、23日土曜日にようやく訪問することができました。

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 製紙メーカーO社は、春日井工場とJR中央本線春日井駅を連絡する専用側線での貨車入換用にスイッチャーを2両保有しています。いずれも日本車輌製造製の機関車で、片方が自重35トンの2軸ボギー機、もう一方が予備で自重25トンの2軸機です。日車35トン機が不調になって以降、25トン機が1両で貨車の入換を行っていましたが、4月訪問時はこのように日車25トンの後方に朱色の2軸機関車をもう1両連結した重連風味になっていました。

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 後部の朱色の機関車の詳細については、鉄道ピクトリアル2013年10月号の拙稿にて紹介しているので詳細は割愛しますが、秋田臨海鉄道で用途不要となり、ジェイアール貨物北陸ロジスティクスにより引き取られたあと、伏木貨物駅でしばらく保管されたのち、当地へやってきたものです。

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元は国鉄土崎工場(現 秋田総合車両センター)の入換用ですが、国鉄の車両工場における被牽引車は電車・気動車がメインであり貨車よりも車体幅が広いため、入換運転時の運転士の視界確保の観点から、キャブの運転台側(公式側)が車体外側に向けてせり出しているのが特徴です。

なお前後どちらの機関車もBP管しか装備していないため、当然ですが重連総括制御はできません。この日はエンジンを起動しておらず無動力でしたが、いずれは本格的に使用される日が来るのかもしれません。

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荷を積んだ貨車の工場からの引き出しは2回に分けて行いました。情報によると、空車の引き込みは日車25トン機1両で実施するとのことでしたが、この日は東京メトロ16000系のJR東海管内での甲種輸送を撮影するため早めに切り上げてしまい、確認はしませんでした。

●日車25トンBの過渡期モデル

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 日車25トンBは、1960年代は凸型セミセンターキャブスタイルの規格品が大量生産されていましたが、1970年頃から15トン機と車体部品が共通化され、凸型からL型へとそのスタイルを変えています。もっとも、当初は台枠より下は凸型25トン機のまま(全長7,350mm、車軸間距離3,100mm)だったので、そこに15トン機の車体を乗せるとボンネットの長さが足りなくなってしまいます。そこで、キャブとボンネットの隙間に、ボンネットと同一断面のスペーサーを挟むことで長さを調整しています。上写真でいうと「nepia」の「a」の右側に、グレーのHゴムの縦線が入っているのが分かると思いますが、この縦線よりキャブ寄りの数十cmがスペーサーです。ボンネットは一見面一に見えますが、車体共通化に苦心した様子が見て取れます。

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この機関車の面白いところがもう一つあって、台枠より下を見ると分かりますが、軸バネがコイルばねになっているんです。軸バネは、当初凸型25トン機と同じ重ね板バネでしたが、この車両(1975年製造、製造番号3140)を含む3両(製番3140~3142)からコイルばねへと変更されています。このあと製作された25トン機は、軸バネは同じくコイルバネですが車体が足回り含めて15トン機と共通化(キャブ前面2枚窓で全長6,950mm、車軸間距離2,300mm)されてしまいましたので、L型車体の前面4枚窓でコイルバネなのはわずか3両のみの珍車ということになります。平凡なスイッチャーのようで、意外とレアなんですよ。

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ここ春日井のO社専用側線では、スイッチャーはラジエーターカバーを外して放熱器素むき出しの状態で使用されていることが多いです。スイッチャーの形態分類をする際、ラジエーターカバーやラジエーター開口部の形状は、個体を識別・分類する際のキーになる重要なポイントですので、外されているのは趣味的にはちょっと残念です。

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 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

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2016年6月24日 (金)

◆JR東日本◆417系訓練車の走行

 2016年6月17日金曜日、計画休暇を利用して仙台方面へ行ってきました。午前中は黒崎発岩切行きの150mレール輸送列車を撮影し、午後は岩切~陸前山王~仙台港周辺を散策しました。

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岩切の仙台総合訓練センターには、車籍を失ったJR417系電車が訓練用として残されており、岩切~利府間を走行する電車の車窓からもその存在を確認できるのですが、この日は訓練日だったらしく、岩切駅側の陸橋から見える位置に出てきていました。普段は仙台レールセンターの荷役場所に近い奥の方に留置されていて写真を撮れたものではないので、この日はラッキーでした。

車体表記は、手前から順に、クハ416-4、モハ416-4、クモハ417-4 でした。

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昼過ぎに止まっているのを確認していたのですが、写真を撮ったのは夕方になってからでしたので、このように奥へ戻るシーンだけ確認できました。動くところを見られてよかったです。

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2016年6月22日 (水)

■東邦亜鉛号■安中精錬所の定期修理の影響

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■亜鉛焼鉱積載のタキ1200形12連を引き連れて安中を目指す   2015年6月6日、内原付近

 非鉄金属メーカーT社の安中精錬所では、2016年7月19日からお盆前後にかけて、定期修理が予定されています。修理期間中は、安中精錬所の電気亜鉛生産設備(硫酸亜鉛溶液から電気分解により亜鉛を析出させるための設備)や、蒸留亜鉛生産設備(亜鉛精鉱を焙焼炉で酸化し、その後カーボンで直接還元することにより亜鉛を取り出すための設備)が、一時的に停止する可能性があります。

このため、期間中の小名浜発安中行の貨物列車は、編成が短くなる、貨車が連結されず機関車単機となる、運休するなどの影響が想定されます。仮にそのような事象に遭遇したとしても、列車廃止説やメーカー不振説、工場廃止説など、根も葉もない怪情報を拡散しないようお願いします。

★2016年7月18日追記

 安中の定期修理開始は上記の通り7月19日ですが、これに先立ち7月16日~18日の3連休の段階で、既に荷を積んだタキ車が連結されなくなっていることが確認できました。定期修理が終わるのは9月上旬の予定ですので、当面はトキ車のみが続き、いずれ運休になると思われます。例年通りですと定期修理終了の数日前~1週間程度前には連結貨車の両数も徐々に増えてくることが多いため、今年も8月末頃までには復活すると思われます。

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2016年6月20日 (月)

★郡山総合車両センターのスイッチャー★L2-3号機の485系国鉄特急色入換

 4年前の記事で紹介しているJR東日本郡山総合車両センターのスイッチャー。撮影当時はL2-2号機が使用されていましたが、2014年9月6日の公開イベント終了後の入換では、もう1両のL2-3号機が使用されていました。

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この時はちょうど青春18きっぷ使用可能期間内の開催であったため、上野⇔郡山の往復は各駅停車で移動しました。朝に管理組合の行事に参加してからの出発となり会場到着が14時頃になってしまったので、あまり長居はできませんでしたが(笑)

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イベントは15時終了予定で、2011年訪問時は15時以降に入換が始まったのですが、この時は14:35頃には始まってしまい、慌てて会場外へ出てスイッチャーを追っかけたのを覚えています。俯瞰できる場所へ行くと、ジパング編成を引き出したスイッチャーが、郡山駅方向から戻ってくるところに間に合いました! ジパングは当センターの検査出場車ではなく、イベントで展示するために回送されてきた車両です。

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控車(ヒ600改)を推進して工場へ向かうスイッチャーL2-3号機。郡山総合車両センターでは、電車から気動車まで幅広く検査をしているため、被牽引車両の種類により連結器を切り替える必要があります(密着連結器or自動連結器)。興味深いのは、スイッチャーに双頭連結器を付けるのではなく、被牽引車との間に連結器切替可能な控車を挟む方法をとるという点です。また空気バネの車両は、検査中はエア供給断により車高が低くなるため、連結器のレール面上の高さが880mmよりも低くなります。これに合わせるため、控車の連結器は高さの変更もできるようになっています。

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ジパングの引き出しが終わると、今度は展示車両の485系国鉄特急色編成の半分3両を引き出して、

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スイッチバックすると、

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展示場所の線路から工場建屋の方に押し込んでいきました。

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そして青森方の残りの3両も引き出し、先程押し込んだ3両に連結して6両編成を組成すると、

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再び建屋へと押し込んでいきました。しばらくこの位置で停車していたので、

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別の角度からも。遮断機があがって踏切上から撮影したこのアングルが、一番のお気に入りです。

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この時は、まさか2年後に引退するとは思いませんでしたね。入換シーンが撮れて本当にラッキーでした。

●L2-3号機

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 郡山総合車両センターの入換動車は2両あります。内訳はL2-2号機とL2-3号機で、今回紹介するのは3号機の方です。福島市内に本社工場のある協三工業により1975年(昭和50年)に製造された車軸配置Bの機関車で、車体表記から自重は25トンです。

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2号機と比べて、キャブ妻面窓の天地方向の大きさが若干大きいほか、台枠真ん中のエアタンク脇にステップがあるので見分けがつきます(2号機にはありません)。寒冷地仕様のため、ホイッスルにはカバーが付いています。

●485系1000番台国鉄特急色 さよなら運転実施 (2016年6月19日、20日)

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 仙台臨海鉄道や東北本線のレール輸送臨時貨物列車を撮影するついでに、最後の雄姿を拝んできました。こちらは19日に仙台→郡山間で運転された列車で、「ひばり」のトレインマークを表示。

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こちらは同日の郡山→仙台の回送列車で、「あいづ」を表示。

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こちらは20日に運転された「つばさ」表示。今回表示された「ひばり」「あいづ」「つばさ」はいずれも、1982年6月の東北新幹線大宮-盛岡間暫定開業時のダイヤ改正以降も上野直通が残されていた列車で、特に山形新幹線が開業した1991年まで残っていた「つばさ」と、1993年まで残っていた「あいづ」は、首都圏に住んでいた私にも馴染み深い列車です。

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2016年6月15日 (水)

◆SLみなかみ2016◆

 大井川鐵道がJR北海道から14系客車を購入の話題で持ちきりの今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。SLにブルトレみたいな青い客車は似合わないとか、窓が開かないのは旅情が無いなど、一部のマニアが色々不満を述べているようですが(笑) 情緒派はともかくとして、似合う似合わない言うのであれば、九州の佐世保線(早岐-佐世保間)において、かつてC11が20系客車使用の寝台特急さくらを牽引していた事実くらいは、押さえておいてほしいものです。

 ところで、SLにあまり興味の無い私も、上越線には思い入れがあるため、気が向いたら上越線限定ですが撮ることがあります。週末土曜日を中心に運転されているSLみなかみ号ですが、ヘッドマークが刷新されたようなので、2016年5月14日、DE10暫定入換運用で当時話題だった安中に寄るついでに撮ってきました。

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この列車は上下とも渋川での長時間停車を利用して前後で2回撮影できるため、いろいろな場所で撮っています。駅撮りはあまりしませんが、高崎問屋町駅(2004年開業)ができてからまだ一度も降りたことが無かったので、試しに降りてみました。高崎駅を発車して煙を出し続けてきたSLも、この駅に近付く頃には惰行状態ですね。

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勾配区間では煙が期待できますが、この日は風が少し強くて、煙が散ってしまいました。

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水上駅の転車台周辺も綺麗に整備され、良くも悪くも見物し易く撮り易くはなっています。SL奥利根号が運行開始されたころは、まだ水上機関区の建物が残っていて、EF55と並べたりして楽しかったですね。

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復路は駅発車以外でほとんど煙が出ないので、撮影地は多いですが人があまり集まらないのがメリットです。ここは下り勾配の途中で、試運転の時しか煙が出ませんが、編成は割とスッキリ撮れます。

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新前橋発車を撮って、安中へと向かいました。

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2016年6月12日 (日)

★富士駅★製紙メーカーN社のスイッチャー D351

 2016年1月某日、150mレール輸送列車の東海道本線走行と西浜松到着後のレールセンターへの引き込み入換を撮ったあと、せっかくの平日休みなので富士へ向かいました。富士駅には製紙メーカーN社の専用側線があり、およそ2km南東にある工場内の倉庫で積み込まれた製品が、構内入換用ディーゼル機関車によって駅まで運ばれます。入換時刻は午後一のため、朝の西浜松の入換と両立できるわけです。

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この専用線に前回訪れたのは、吉原駅構内で特大貨物移送のための入換が実施された2015年2月ですから、およそ1年ぶりとなります。なぜ一度訪問しているのに再訪したのかというと、2015年11月頃にスイッチャーにヘッドマークが付いたとの情報が入ったためです。

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手順はいつも通りで、倉庫内にいた編成は13:40頃にスイッチャーのエンジンがかかり、13:53頃に発車しました。去年より少し遅めですが、時刻なんてあってないようなものですからあてにしないで早めにスタンバイするのが肝要です。

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冬場はやはり富士山が綺麗です。スイッチャー牽引のコンテナ車を見送ると、自転車で東海道本線の線路へ先回りします。

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14:10頃現れた編成。工場内とは異なり駅入線のため、スイッチャー先頭のステップとランボードに操車掛の姿も見えます。ここから駅までの踏切はすべて手動で降ろすタイプのため、自転車で先回りして3回撮れますが、すべて同じ構図なので割愛します。

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駅に到着してからの入換手順は、まず機回しして到着貨車を押し込み、次に隣へ転線して引き取り貨車を引き出し、最後に機回しして推進で工場へ戻る、となっています。2012年の入換手順だと、到着貨車を切り離し、引き取り貨車を引き出してから、転線して到着貨車を押し込み、切り離して引き取り貨車と連結して推進で戻る、でした。前者の方がスイッチャーの走行距離が長くなるので、後者の昔の手順の方が、入換手順としては最適解だと思う(走行距離が短い=作業時間が短く作業単位当たりの燃費も良い=低コスト)のですが、なにか理由があるのでしょうか。

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このシーンがこの専用線では一番好きですね。細かいスイッチング時には、バイクや自転車が一番機動力を発揮しますが、事前に動き方さえ完璧に把握していれば、徒歩移動でも入換シーンを様々な角度から撮ることは可能です。

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2016年1月についていたヘッドマーク。下の部分は交換可能になっているようで、現在では別のヘッドマークが付いています。どのくらいバリエーションがあるのか興味深いところです。

●D351について

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 D351は、昭和43年日本車輌製造製の産業用機関車で、エンジンはDMF17SB(300ps)を1基搭載し、液体変速機はTCW2.5、自重35トン、車軸配置B-B、最高速度25km/h、製造番号は2632です。鉄道ピクトリアル2013年10月号の拙稿にて紹介している通り、八幡製鉄所向けに設計された1エンジン機の専用線向け量産型です。新製配置時は新湊鉄道産業D351で、伏木貨物駅の入換用として導入されました。2008年3月に伏木貨物駅の貨物扱いがなくなった翌年に、日本製紙工場内にいるのを確認しています。

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これは2009年10月14日に東海道本線の線路脇の空き地から撮影したD351です。この専用線で以前使用されていて休車同然の状態だった新潟鉄工所製35トン機と同じ線路に並べて置いてありました。この時は当分使われないのかなと思っていましたが、2012年にDBG25日車25トンをあっさり置き換えてしまい、それ以来、当専用線不動の機関車として活躍しています。

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新潟35トンの方は、1月時点では倉庫の奥の線路に留置されていました。2012年にコンテナ車を牽いて駅まで出てきたところを撮影済みですが、いまどうなっているのかは確認していません。この機関車、車体をよく観察すると、製紙メーカー専用線の機関車なのに防爆構造になっていて、以前から不思議な気がしていたのですが、機関車表によると、新製配置は神奈川臨海鉄道浮島町駅の東亜燃料興業でしたので、なるほどと納得してしまいました。精油所の専用線の機関車ならば防爆構造が求められますので。

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2016年6月 6日 (月)

車輌メーカーH社の機関車を訪ねて2016

 2016年某月某日、車輛メーカーH社の公開イベントに行ってきました。いつも通り、正門で記帳して撮影許可証をもらい、胸か腕の見えやすい場所に貼り付けます。H社構内にはかつてリニア地下鉄試作車や試作電車が残されていましたが、いずれも解体。今年5月までにED500-901も姿を消し、あまり見るべきものが無くなってしまいました。

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変化としては、昨年イベントにあわせて搬入されたED78形1号機(当所製)が再塗装され、保管スペースに屋根が付いたことでしょうか。美しい姿を披露していました。

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運転台を覗けるようにステップが置かれていましたが、昇れるのは1エンド側(国道門側)だけでした。

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機関車製造に携わっていたOBの方がたまたまいらしたので訊いてみると、当所製の機関車で引退したものの一部は、今後も引き取って保存したいようなことを仰っていましたが、それならばED500を保存してほしかったなぁ。やはりこのメーカーにとっては汚点なのか。。

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去年と違い1エンド側からも見られたのは良かったです。この機関車が利府で保存されていた際も、1エンド側は隣の機関車がすぐ傍にいてギチギチでスペースが無く、うまく撮れませんでしたので、これは嬉しいですね。

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そしてステップを昇ると窓ガラス越しではありますが運転台を見ることもできました。状態が良いですね。

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 ED15形1号機も、今年は再塗装され、大変美しい姿になりました。そしてなんとパンタグラフが2基とも上がっています! 昨年までは降りた状態でしたので、これは嬉しい誤算でしたね。

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せっかくの姿ですから、反対側からも。

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 イベント会場から門に向かって帰る途中、以前紹介した構内鉄道用の車両にまた出くわしました。機関車には特に変わったところはありませんが、今回は貨車を2両連結していました。

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うち機関車寄りの1両は、2軸ボギーの長物車で、

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なんとアーチバー台車を履いていました。このタイプの台車を履いた貨車は、古い製鉄所にまだ若干現役のものが残っていますが、珍しいことには違いありません。良いものが見られました。

◆2016年のEF200-901甲種輸送の記事はこちら

◆2017年訪問時の記事はこちら

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●おまけ

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 製鉄所繋がりで、帰り際にもう1両。銘板によると1975年4月協三工業製の20t機関車で、車軸配置はB、製造番号20881でした。ダルマのようですがまだちゃんと車輪が付いています。かつてはD202というナンバープレートが付いていたとのこと。エンジンメーカーと型式は調べましたが銘板が見つかりませんでした。土地管理者に電話にて許可を得て撮影。

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2016年6月 3日 (金)

■仙台臨海鉄道■青い森鉄道向けレール輸送

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 2016年5月28日土曜日、仙台臨海鉄道の仙台埠頭→陸前山王間で、レール輸送列車が運転されました。これまで仙台臨海鉄道は何度か撮影していますが、自分でも意外なことに走行する列車がブログに登場するのは初となります。朝の660列車に連結されていたチキ6000形長物車は14両編成で、うち後方の8両にレールが積まれていました。牽引した機関車は、SD55形105号機で、東日本大震災後に京葉臨海鉄道から貸与されたものです(元KD55105)。

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後追い。チキ車にサイドポールがたっているのは首都圏のレール輸送列車ではなかなか見かけない光景で新鮮でした。仙台臨海鉄道のレール輸送列車は不定期運転のため撮影は簡単ではありませんが、今回は前日に仙台レールセンターの入換を撮影後に仙台埠頭へ行ってみると、発日翌日指定の車票を挿したレールを積んだチキ車が8両留置されていたので、計画的に撮ることができました。やはり事前偵察が肝要です。

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青森方8両のうちの4両、チキ6222+チキ6005と

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チキ6035+チキ6103は、青い森鉄道小湊行きで、2両それぞれに25mレール38本を積載していました。

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途中で切り離しとなる残りの4両のうちのチキ6148+チキ6373と、

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チキ6252+チキ6151は同じく青い森鉄道の上北町行きで、同様に2両それぞれに25mレール38本を積載していました。

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前者、後者の車票はこのとおりです。

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 陸前山王を発つレール輸送列車は、着駅がJR東日本管内の場合は臨時工事列車となり、JR東日本の電気機関車(ED75形)が牽引しますが、青い森鉄道向けの場合は、JR東日本外の第三セクター会社まで直通運転するためJR貨物により運行されます。

小湊・上北町行きが陸前山王を発車したのは夕方18時半頃で、貨物時刻表2016によるとどうやら5575列車のようです。この列車はもともと、仙台北港から盛岡貨物ターミナルまで石油を輸送するための最高速度75km/hの列車ですが、曜日指定で金曜・休前日運休となっています。レール輸送列車が運行された土曜日は運休日ですが、このように石油以外の輸送に使われることがあるようです。

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いっぽう、東京方の空車6両、チキ6347+チキ6349+チキ6200+チキ6169+チキ6226+チキ6242 は、

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郡山貨物ターミナル行きの車両で、郡山総合鉄道部で交番検査を受けるための往復の車票が挿してありました。荷受人は仙台車輌センターになっています。なお全般検査はJR貨物郡山車両所(JR東日本郡山総合車両センター内)で実施されるようなので、ややこしいですね。

この編成は、昼頃に9562列車として発車していったようですが、当日は阿武隈急行A417系(元国鉄417系)電車のさよなら運転が予定されていたので、そちらを優先し、撮影はしませんでした。後で知りましたが、A417系が福島駅へ入るスジのすぐあとのスジでやってきたようですので、福島を通過するのが13:30前後と思われます。

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2016年6月 1日 (水)

★台湾★台湾電力林口発電所のスイッチャー(保存)

 前回の続きです。打狗鐵道故事館には、日立製以外にもう1台、特徴的なスイッチャーが保存されていました。

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ドイツのSCHÖMA社製の機関車CFL-350です。SCHÖMA社は、ナローゲージ向けの小型ディーゼル機関車や鉱山向けのバッテリー機関車などを製作している会社です。一見すると、センターキャブの車軸配置B-Bのボギー車に見えますが、

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よく見ると2軸機関車の2車体連結で、いかにもナロー専業メーカーの製品といった風情。このような特殊な設計は、発注側の要望によるものというより、どちらかというと、台車を作る技術が不要であったり、鋳物台枠の2軸機関車の製造ラインで作れるといった、受注側の都合によるところが大きいのでしょう。

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車体に残されていた銘板。SCHÖMAの社名は、「Christoph Schöttler Maschinenfabrik 」の頭文字に由来しています。西ドイツ時代に製作されたため、輸出に携わったKRUPP社の銘板には「Düsseldorf - Federal Republic of Germany」の表記があります。デュッセルドルフはおそらく当時の本社所在地なのでしょうね。 (第二次世界大戦後の冷戦時代、ドイツ東西分断期に、ドイツ連邦共和国(西ドイツ)の暫定首都となっていた街はBonnですので、首都の名前では有りません。当時のBonnはBundesdorf(連邦村)と揶揄されるほどの田舎町でした。)

現地にあった中国語の説明文を要約すると、諸元は以下の通りです。

  • 全 長 : 12,700mm
  • 全 幅 :  2,568mm
  • 全 高 :  3,300mm
  • 機 関 : キャタピラー社製3406DI-T 498HP ※HPは英馬力の単位です
  • 液体変速機:CLARK社製C8612
  • 逆転器: CLARK社製8420

1983年に台湾電力林口發電廠が購入、2013年12月31日の桃林鉄路運行終了により引退し、2014年4月9日に鐵道文化協会へ寄贈。その後当地へ保存されることになりました。

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