« 車輌メーカーH社の機関車を訪ねて2016 | トップページ | ◆SLみなかみ2016◆ »

2016年6月12日 (日)

★富士駅★製紙メーカーN社のスイッチャー D351

 2016年1月某日、150mレール輸送列車の東海道本線走行と西浜松到着後のレールセンターへの引き込み入換を撮ったあと、せっかくの平日休みなので富士へ向かいました。富士駅には製紙メーカーN社の専用側線があり、およそ2km南東にある工場内の倉庫で積み込まれた製品が、構内入換用ディーゼル機関車によって駅まで運ばれます。入換時刻は午後一のため、朝の西浜松の入換と両立できるわけです。

Nipponseishi201601

この専用線に前回訪れたのは、吉原駅構内で特大貨物移送のための入換が実施された2015年2月ですから、およそ1年ぶりとなります。なぜ一度訪問しているのに再訪したのかというと、2015年11月頃にスイッチャーにヘッドマークが付いたとの情報が入ったためです。

Nipponseishi201602

手順はいつも通りで、倉庫内にいた編成は13:40頃にスイッチャーのエンジンがかかり、13:53頃に発車しました。去年より少し遅めですが、時刻なんてあってないようなものですからあてにしないで早めにスタンバイするのが肝要です。

Nipponseishi201603

冬場はやはり富士山が綺麗です。スイッチャー牽引のコンテナ車を見送ると、自転車で東海道本線の線路へ先回りします。

Nipponseishi201604

14:10頃現れた編成。工場内とは異なり駅入線のため、スイッチャー先頭のステップとランボードに操車掛の姿も見えます。ここから駅までの踏切はすべて手動で降ろすタイプのため、自転車で先回りして3回撮れますが、すべて同じ構図なので割愛します。

Nipponseishi201605

駅に到着してからの入換手順は、まず機回しして到着貨車を押し込み、次に隣へ転線して引き取り貨車を引き出し、最後に機回しして推進で工場へ戻る、となっています。2012年の入換手順だと、到着貨車を切り離し、引き取り貨車を引き出してから、転線して到着貨車を押し込み、切り離して引き取り貨車と連結して推進で戻る、でした。前者の方がスイッチャーの走行距離が長くなるので、後者の昔の手順の方が、入換手順としては最適解だと思う(走行距離が短い=作業時間が短く作業単位当たりの燃費も良い=低コスト)のですが、なにか理由があるのでしょうか。

Nipponseishi201606

このシーンがこの専用線では一番好きですね。細かいスイッチング時には、バイクや自転車が一番機動力を発揮しますが、事前に動き方さえ完璧に把握していれば、徒歩移動でも入換シーンを様々な角度から撮ることは可能です。

Nipponseishi201607

2016年1月についていたヘッドマーク。下の部分は交換可能になっているようで、現在では別のヘッドマークが付いています。どのくらいバリエーションがあるのか興味深いところです。

●D351について

Nipponseishi201610_2

 D351は、昭和43年日本車輌製造製の産業用機関車で、エンジンはDMF17SB(300ps)を1基搭載し、液体変速機はTCW2.5、自重35トン、車軸配置B-B、最高速度25km/h、製造番号は2632です。鉄道ピクトリアル2013年10月号の拙稿にて紹介している通り、八幡製鉄所向けに設計された1エンジン機の専用線向け量産型です。新製配置時は新湊鉄道産業D351で、伏木貨物駅の入換用として導入されました。2008年3月に伏木貨物駅の貨物扱いがなくなった翌年に、日本製紙工場内にいるのを確認しています。

Nipponseishi201608

これは2009年10月14日に東海道本線の線路脇の空き地から撮影したD351です。この専用線で以前使用されていて休車同然の状態だった新潟鉄工所製35トン機と同じ線路に並べて置いてありました。この時は当分使われないのかなと思っていましたが、2012年にDBG25日車25トンをあっさり置き換えてしまい、それ以来、当専用線不動の機関車として活躍しています。

Nipponseishi201609

新潟35トンの方は、1月時点では倉庫の奥の線路に留置されていました。2012年にコンテナ車を牽いて駅まで出てきたところを撮影済みですが、いまどうなっているのかは確認していません。この機関車、車体をよく観察すると、製紙メーカー専用線の機関車なのに防爆構造になっていて、以前から不思議な気がしていたのですが、機関車表によると、新製配置は神奈川臨海鉄道浮島町駅の東亜燃料興業でしたので、なるほどと納得してしまいました。精油所の専用線の機関車ならば防爆構造が求められますので。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

|

« 車輌メーカーH社の機関車を訪ねて2016 | トップページ | ◆SLみなかみ2016◆ »

 A.日車のスイッチャー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 車輌メーカーH社の機関車を訪ねて2016 | トップページ | ◆SLみなかみ2016◆ »