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2016年8月29日 (月)

【くろがね線を読み解く】第234回■熱塊カバー台車(短小タイプ)

 くろがね線でブルームを保温したまま輸送するために用いられている熱塊カバー台車には、全長の極端に短いタイプが存在する。

20100830918

既出だが上の通り2010年夏に一度だけ撮影したことがある。電気機関車の次位以降3両は、通常の熱塊カバー台車よりも全長が短いことが俯瞰でも分かる。側面から見ると以下の通り。

N60byuta2312

 記号番号はユタ2312で、車体表記から荷重は元々60tであったことが分かる。現在ではカバーの重量を含めて60tと推察されるので、実際の荷重はもっと小さく50t前後ではないかと思われる。全長は短いが2軸ボギー車で、自重は26t。通常、熱塊カバー台車の編成番号?(台枠中央の黄色地に黒英数字)は、90t積みがL*、60t積みがZ*を名乗っているが、この車両はN4である。

N60byuta2315

こちらは同じN4編成に連結されていたユタ2315.同じく自重26tの2軸ボギー車である。台車は連結されていた3両とも板台枠でスポーク車輪を履いていた。かなり古典的な貨車である。

 さて、この車両の用途であるが、この車両を八幡地区で撮影した方のブログ記事を拝見すると、どうやら八幡地区にあるグループ会社のステンレス工場の方へ向かっているようである。日経産業新聞や日刊鉄鋼新聞などを読んでいると、八幡地区のステンレス工場ではステンレス厚板を製造しているらしく、そのベースとなる半製品は通常はスラブである。このため、ステンレス工場付近では別記事で紹介済みのスラブ台車を見ることができるが、たまにこの熱塊カバー台車も見られるようである。特定顧客向けの特注品の製造比率が大きい八幡地区だけに、半製品を運ぶ貨車の種類も多彩である。

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コメント

いつもご無沙汰しておりますm(_)m
当時このカバー台車を見るのは初めてだったので驚きましたね~
普段あまり使わないみたいで、車輪もそこまで光っていないのが印象的ですね。

投稿: kokutetu103 | 2016年9月 8日 (木) 21:31

kokutetu103さん
こちらでは初めまして😊
製鉄所の貨車は大きいのが多いので、こういった小さい貨車は新鮮に見えますね。
古い製鉄所だけに、まだまだ古典的な貨車がいるのではないかと思われます。機関車も興味深いですが、貨車もそれ以上に謎めいていて興味をそそります。

投稿: 社長 | 2016年9月10日 (土) 13:29

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