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2016年11月

2016年11月 1日 (火)

◆山陽電鉄◆東二見車両工場の保存車

 2016年10月最後の週末、関西では複数の鉄道事業者により車両基地・車両工場の公開イベントが実施されました。今年は、まだ中に入ったことのない山陽電鉄東二見工場と、無蓋電車モトを集結させるらしい近鉄五位堂検修車庫、塗装変更された入換車のいる高安検車区の公開が同一日に設定されたため、トリプルヘッダーしてきました。

東二見の車両展示は午前中順光、五位堂は午後順光であることに加え、開場前後の行列が最も短いと想定される準大手私鉄の山陽電車から先に回った方が時間が節約できるとの算段から、まずは東二見を訪れました。

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駅から徒歩5分で会場入口の門へ辿りつきます。入ってすぐに206号車が出迎えてくれますが、

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この保存車、どの角度から撮っても如何ともし難い場所に障害物があり、まともに撮ることができません。

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せっかく綺麗に保存されているのに、置いてある場所が悪すぎます。

 山陽電鉄は元々、明石を境に東は兵庫電気軌道、西は明姫電気鉄道(のちの神戸姫路電気鉄道)という別会社でした。東の会社は姫路方面へ、西の会社も社名の通り神戸方面への延伸を目指し、それぞれ免許取得を画策していた時期もありましたが、両社とも宇治川電気に買収されて1本に繋がることになりました。この200形は、宇治川電気から独立して山陽電気鉄道となってから最初に登場した形式です(機器類は兵庫電軌22号~28号の再利用)。200形は戦後に改番を行っているのですが、この車両は205号として製造されたもので、206というのは改番後(廃車時)の車番のようです。この206は、車籍を失った後も暫くは東二見工場の入換用として使用されていたため、引退後に当地で保存されることになったようです。

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206号車のイコライザー台車。

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先へ進むと、今度は遷車台(トラバーサー)に乗せられた5000系と牽引用アントがいました。

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関西の私鉄・地下鉄はレール軌間1,435mmの標準軌を採用している路線が多いため、必然的に入換動車や入換用アントも標準軌の製品が納入されています。

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90度左から見るとこんな感じです。

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銘板も確認することができました。型式はANT22G-BWとのことです。2009年9月導入なので結構新しいですね。

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そして奥では、新旧車両が一堂に会していました。左から6000系、5000系、2000系、3000系です。

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素晴らしい天候の下、この並びを見られただけでも、わざわざ東京から行った甲斐がありました。

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こちらは当車両基地の保存車、アルミ製の2000系(2012-2505-2013)です。2000系には、鋼製・ステンレス製・アルミ製の3種類があり、更に鋼製車とステンレス車にはそれぞれに2扉車と3扉車があるためバリエーションに富んでいます。このアルミ車は、川崎車輌(現 川崎重工業)がアルミ製車両製造技術を確立するための試金石となった、貴重な車両です。

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その成果は、山陽電車の「顔」とも言える右の3000系電車の車体設計にフィードバックされています。もっとも以前の記事で紹介したように、3000系は一時高価なアルミ車体をやめて鋼製で製造されていた時期がありますので、なかなか道は険しかったようです。

目的は果たしたので、東二見は1時間あまりで切り上げ、次なる目的地、近鉄五位堂検修車庫へと向かいました。

(つづく)

●おまけ

 東二見車両基地の西端には、公開されない保存車?がひっそりと留置されています。

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こちらは2013年8月に車両基地の西側の公道から撮影したもの。手前は先程の保存車と同じ2000系ですが、アルミ製ではなくステンレス製のサハ2506号です。その奥にいる鋼製車は救援車の1500号で、元3000系サハ3550号からの改造車ですが、元は2000系鋼製2扉車を3扉化のうえ3000系へ改造編入した車両です。今後はこの2両もぜひ展示してほしいですね。

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