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2017年8月

2017年8月17日 (木)

【O工場の石灰石輸送】テコ車の台車振替

 今年に入ってから、2012年以来およそ5年ぶりに、D社専用鉄道を訪れた。きっかけは、貨車に関して気になる情報があったからにほかならない。

20170801teko401

その気になる情報とは、車体に白帯の入った車両が登場したことである。この会社は、2015年10月に社名が漢字六文字からカタカナ三文字に変わったため、車体側面の社名表記が消されているのはまだ理解できるものの、いったい何の目的で白帯を入れたのか気になるところである。

Wheelteko401n

上が2017年現在テコ401が装備する台車で、他のテコ300形も同じ台車を履いている。過去の写真を確認したところ、前回2012年10月27日に訪問した時点で、台車はこの新しいタイプになっていた。しかし以前の台車はというと…

Wheelteko401o

こちらが2010年現在のテコ401の台車。二つを比較してみると、枕バネが重ね板バネからダンパー付のコイルばねに変わり、軸受も平軸受からコロ軸受に変わっているのが分かる。台車枠の形状も、上部がカーブしていた従前のものとは異なり扁平になっていることから、改造ではなく台車そのものが交換されたと結論付けられる。

20170802teko302

テコ302も同じ台車を装備していた。ここまで見ると、まるで台車を交換した車両が白帯で区別されているように見えるかもしれないが、そうではない。

20170803teko304

こちらは白帯の入っていないテコ304だが、台車はテコ401やテコ302と同じくコロ軸受の新しいものに交換されている。白帯は台車交換の証ではないのだ。

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こちらも白帯無しのテコ303だが台車は更新済み。白帯を付けているテコ401・テコ302と、白帯無しのテコ304・テコ303.いったい何が違うのか。これについては、次回記事にて考察をしてみようと思う。少なくとも空車を見ても何も分からないことだけは確かである。

20170805ds7

貨車を推進して原石事務所へ向かうディーゼル機関車DS-7。

20170806train

この日は普段より若干早く、15:10頃に青海川を渡る御幸橋付近に現れ、戻りは荷役時間の関係で15:30を過ぎていた。16:00に大沢バス停を発車する糸魚川駅日本海口行きのバス(土日も運転)があるため、撮って戻るには都合がよかった。

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2017年8月13日 (日)

◆鹿児島市電◆散水電車+芝刈電車を観察する

 2015年5月1日に、高麗町(武之橋-交通局前間)から上荒田町(たばこ産業前-神田間)に移転した、鹿児島市交通局の電車施設(市電車庫)。毎年公開イベントが開催されていましたが、2016年にやっと訪問することができました。今回は、かねてより興味のあった散水電車と芝刈電車を紹介します。

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 鹿児島市交通局の軌道敷緑化整備事業は、2007年3月末の高見馬場-鹿児島中央間竣工を皮切りにスタートし、2012年度には専用軌道の涙橋-谷山間を除くすべての区間で緑化が完了しています。軌道敷の芝生の発育を促し、またその高さを一定に保ち電車の安定走行を担保するため、散水電車と芝刈電車が用意されました。それが上の512号車です。もともと旅客用だった車両を事業用に転用しています。

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散水電車の両エンドには、散水用のノズルが装備され、車内に搭載した水タンクから車両の進行方向前方への水撒きが可能になっています。

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鹿児島市交通局の資料「芝生軌道用芝刈等装置(散水電車・芝刈装置)」によると、散水電車の諸元は以下の通りです。

  • 全 長  :  12,826mm
  • 全 幅  :   2,300mm
  • 全 高  :   3,570mm
  • 自 重  :  18.4t
  • タンク大きさ: 4,800×1,000×1,450mm
  • タンク容量: 6t
  • タンク材質: ステンレス
  • 吐出し量 : 200リットル/分(最大)
  • 散水幅 :  約3.4m

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車体側面には「散水電車」の表記もあります。厳密には表記だけでなく緑と山吹色の色調も営業用車両とは若干異なります(ちょっと色が薄い)。

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車両の改造工事は、阪神電車やえちぜん鉄道7000形電車(元JR東海119系)の改造工事を手掛けた大阪車輌工業が担当し、2010年に竣工しています。

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この日は、芝刈電車の形で展示されていました。芝刈装置は、廃車になった513号の台車を流用し、車体と台枠を新製したもので、DE15やDD16のラッセルヘッド同様に、車籍はありません。散水電車512号に牽引されて稼働します。

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台車中央の下にある赤い部品がリールモアと呼ばれる芝刈用カッターです。刈られた芝は、ノズルの中を吸い上げられて上にある刈芝収納箱に溜められます。レール上面を掃くためのホウキが付いていますね(笑)

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散水電車512号車の芝刈装置との連結面側。芝刈装置は集電装置を持たないため、電源は散水電車から供給されます。

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連結器はシンプルな棒連結器です

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こちらが芝刈装置の連結面側。電源・制御用などジャンパケーブルが3本連結されています。同じ資料より、芝刈装置の諸元は以下の通りです。

  • 全 長  :  3,000mm
  • 全 幅  :  2.739mm
  • 全 高  :  2,485mm
  • 自 重  :  5t
  • 刈り幅  :  2,569mm(最大)
  • 刈り高さ :  11・16・27・31・44mm
  • リールモア: 7枚刃 幅660mm×4基
             リール径 φ178
  • 刈芝収納容量:1,800リットル

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油圧ユニットのコンパネ。車両入換機と同様、方向転換用にタイヤもついており、道路上で方向転換も可能ですが、実際にはその作業は車庫内でしか実施しないそうです。

なかなか面白いものが見られました。

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