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2017年9月17日 (日)

◆西鹿児島駅前◆スパゲティレストラン ヴェスビオ

 国鉄末期の頃、余剰となった車両(おもに食堂車)を改造した飲食店が各地にオープンしました。我が生まれ故郷鹿児島の玄関駅 西鹿児島駅前にオープンしたのが、レストラン「ヴェスビオ」でした。

19870102_nishikagoshima
■レストランヴェスビオ。種車はサシ481-26。  1987年1月2日、西鹿児島駅前

ヴェスビオとは、鹿児島市と姉妹都市の盟約を結んでいるイタリアのナポリ市近傍にある火山の名前です。鹿児島市内から見た桜島の景色が、ナポリ市内から見たヴェスヴィオ山の景色に似ており、鹿児島市が「東洋のナポリ」と呼ばれていたことに由来します。

撮影日が 87 1 2 とあるので恐らく年末年始に親の実家に帰省した際に撮影したものと思われます。今風に「イタリアンレストラン」、「パスタ専門店」といえば聞こえは良いですが、メニューには(当時の物価からすると)割高なスパゲティ(¥1,200~)とソフトドリンク(¥450~)しかなく、味の方もレトルト食品のような画一的な味で、食べられなくはないけどお世辞にも美味しいとは言えないものでした。客層は鉄道マニアはあまりおらず、家族連れやカップルなど普通のレストランと変わりませんでした。鉄道好きということもあり、懲りもせず何度か利用しましたが、いつも店員が無愛想だったのが印象に残っています。

でもそれほど落胆はしませんでした。なぜって、東京と鹿児島を往復するのに利用していたブルートレインの食堂車が、まさにそんな雰囲気だったからです(笑) この1987年当時、東京発の九州ブルトレにはほぼどの列車にも食堂車が連結されていました。料理は、卵料理など一部を除き、食堂車で一から調理することはほとんどなく、味付けも含めて半分出来上がったモノを駅で積み込んで、火を通したり温めて出すだけが一般的(…そういう意味では、ヴェスビオは国鉄の飲食ビジネスモデルを、元食堂車という空間を使ってそのまま横展開したものと言えそうです)。ですので、味の良し悪しはコックの腕ではなく、食材の出来栄えで決まることになります。食材の担当会社は、帝国ホテル列車食堂と日本食堂の2社あり、どちらが担当するかは乗ってみるまで分からないので、いつも楽しみでありました。この2社、メニュー構成はほぼ同じなのですが、味はやはり帝国の方が美味しかったですね。なにせ天下の帝国ホテル、国鉄子会社の日食と比較するのが失礼というものでしょう。ただ食堂車車内で給仕するのは国鉄が手配した職員のオネーチャンなので、無愛想なのは変わりませんでしたが(たまーに美人がいたのがせめてもの救い)。

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