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2017年11月12日 (日)

【くろがね線を読み解く】第258回 ■2015年起業祭 旧本事務所見学会

 2015年11月8日(金)~10日(日)の三日間にわたり開催された起業祭では、Y製鐵所が保有・管理している世界遺産4施設のうち、八幡地区にある「旧本事務所」「修繕工場」「旧鍛冶工場」の見学会が開催され、見学バスでこれら3施設の外観を見ることができた。内部に立ち入ることはできないが、旧本事務所についてはバスから下車して周囲を一周することができた。

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こちらが旧本事務所。官営八幡製鐵所創業2年前の1899年に竣工した初代本事務所である。中央のドームが一際目を惹く赤レンガの建造物。

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もっとひいて全景を撮りたいのだが、背後には構内鉄道の線路がありこれ以上さがることができない。

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こちらが説明板。以下に抜粋する。

 この建物は、わが国近代鉄鋼業発祥の地である当八幡製鐵所の本事務所として、明治32年(西暦1899年)12月に竣工した。建築様式はルネッサンス調で、外観だけでなく内部も明治時代の格調高い技術が随所に織り込まれている。1階は長官室はじめ事務部門が、2階は技監室、外国人助手室など技術部門が使用し所運営の拠点として大いに貢献した。玄関部分となる長官室は当時のまゝに観ることができる。

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裏手に回ってみる。こうして観ると、表は左右対称に見えるが、側面と背後は非対称であることがよく分かる。1Fの窓の数や配置、出入口の有無が左右で異なる。NHKの特集番組などを通して内部の様子は一般にも公開されているが、耐震補強工事でかなり手を入れられており、古の趣を感じたい方は落胆するかもしれない。外から見て楽しむ方が良いかも知れない。

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裏手に設けられたテントでは、広報の方が手作りしたらしい?A4 1枚裏表の説明資料が配布され、疑問点があれば気軽に質問することができた。訊いてみると、更地になった部分にはもともと資材倉庫があり、本事務所とは上写真の中央にある出入口(ちょうど表の入口の真裏にあたる部分)から連絡していたとのことである。永らく使用していなかったが、見学に合わせて撤去して整地したようだ(むしろ撤去に合わせて公開したともいえる)。

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テントの中に展示してあったY製鐵所製のレール。1903年(明治36年)製の第二種 60ポンド軌条。旧本事務所が、八幡ロイヤルホテルの場所にあった2代目本事務所に役割を譲ったのが1922年(大正11年)であるため、このレールは旧本事務所の現役時代に製造されたものであることが分かる。

今回はバスの車窓からしか見られなかったが、次にもし八幡地区が公開されるときには、G.H.H.(グーテホフヌングヒュッテ)社製の天井クレーンが現役で稼働する修繕工場内部をぜひ見学してみたいものである。

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