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2017年11月 9日 (木)

【くろがね線を読み解く】第256回 ■神戸製鉄所の機関車最後の力走(DL130)

 2017年10月31日をもって、鉄鋼メーカーK社神戸製鉄所の高炉の火が落ちた。日本国内からまた一つ、一貫製鉄所が姿を消したことになる。

Kobedl124

最終日直前の10月23日土曜日に、石屋川を訪れた。外から見えるのは、半製品を扱う工場の工程間輸送の区間に相当し、溶銑輸送や製鋼・連鋳間輸送とは直接関係ない運用ではあるが、ここも高炉・製鋼が無くなった後に同じように走り続ける保証は全くない。無くなる前に訪問しておくべきだろう。

この日は、8時頃から張り込んでいると10~15分おきに入換が見られた。最初は以前撮影したDL123で、そのあと上のDL124が来た。同一年に製造され形態は同じで、日立の1エンジン35tB-B機関車である。妻面に大きく数字が「4」とペイントされているのは加古川製鉄所の機関車に倣った様式で、ここ数年になってから付与されたものである。番号はDL12xの末尾xを表している。

Kobedl130

その後現れたのが、このDL130である。渡辺台帳と日立のサプライリストを両方参照しても、日立が神戸製鉄所に納入した機関車の最後はDL129で、DL130なる機関車は見つからない。もちろん、どちらの資料も1970年代後半以降あたりから製造実績に漏れが見つかっており完全なリストではないのだが、この1両だけ漏れているということがあるだろうか。可能性が高いのは、リストの方は正しく最後の機関車はDL129で、その続番で尼崎製鉄所の日立製機関車を尼崎廃止後に転入させたというのはどうだろうか。(→尼崎製鉄所D3521とD3522が屋根の断面形状も含めて同型であるが、屋根の庇の長さが異なるので、これら2両の流用説には疑義が残る……なお機関車表フルコンプリート版に掲載されているD3519流用説は、屋根断面形状が異なるため、論外である

この機関車と同一車体を持つ車両は、高砂製作所に納入されているDL5である。

Takasagodl5

高砂のDL5は上の通り組立溶接台枠の台車を履いているが、神戸製鉄所のDL130は足回りが見えないので台車は異なる可能性もある。

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