« ★南松本駅のスイッチャー★ジェイアール貨物・信州ロジスティクスDD453 | トップページ | ◆半端ない京急花電車◆相互直通50周年記念 »

2018年6月11日 (月)

★C社四日市製油所のスイッチャー★里帰りしたNo.9

No9_htlg25b
■製油所内の側線に佇むNo.9  2017年11月

2013年3月をもって廃止された、紀勢本線鵜殿駅連絡の紀州製紙(現 北越紀州製紙)専用側線の入換用スイッチャーNo.9。2018年5月現在、かつての配置先である四日市の石油元売メーカーC社四日市製油所に留置されています。

No9_htlg25b2e

動く様子はいまのところありませんが、色を塗り替えているので、使うつもりはあるのかもしれません。この機関車、上写真の2-4位側キャブ側面にある銘板には1975年製造、製造番号2061201の陰刻があるのですが、逆側1-3位側の銘板は1974年製造、製造番号13273になっているという、曰くつきのスイッチャーです。

No9_htlg25b_udono0
■紀州製紙専用側線で入換中のNo.9   2007年12月

鵜殿の紀州製紙専用側線では、日に何度か入換があったので様々な角度から撮ることができました。

No9_htlg25b_udono2

1-3位側のボンネット先端台枠下には、スパークアレスタ(火の粉除去装置)が設置され、その直上に煙突が伸びています。紀州製紙紀州工場は紙を製造する工場ですので引火性のある気体や液体を扱う拠点ではありませんが、新製配置先が日通(C社四日市製油所向け)であるため、スパークアレスタ付きで竣工したものと思われます。

No9_htlg25b_udono5

このように、1-3位側の銘板は同じC社四日市製油所No.8の銘板を付けています。

No9_htlg25b_udono4

No.8もNo.9も防爆仕様で、かつエンジンはカミンズ社製NH-220BI(212ps/2,100rpm)、ボンネット妻面が平面タイプという点も共通です。No.9でありながら同型機のNo.8の銘板を付けているのには何か理由があるのかもしれません。余談ですが、エンジンの馬力が212psという中途半端な値になっているのは、製造元のカミンズ社が米国のメーカーで、馬力を英馬力(HP)を基準に設定しているためです。210HP(英馬力)≒212PS(仏馬力)というわけです。

No9_htlg25b_udono3

端梁を見ると、キャブ側妻面のみBP管だけでなくMR管の引き通しもあるので、重連総括制御が可能であったと思われます。

No9_htlg25b_udono6

再起する日を待ち望んでいます。

■No.8とNo.9の動静について

岩堀春夫著「鉄道番外録」シリーズや、沖田祐作著「機関車表 フルコンプリート版」によると、本記事で紹介しているスイッチャーNo.9は安中の東邦亜鉛専用側線で使用されていたように書かれていますがこれは誤りで、安中に転出していたのはNo.8の方です。No.8とNo.9は同型機ではありますが、速星や安中に転出していたNo.8はラジエーターカバーの形状がNo.9とは異なっており、またNo.9は端梁の解放テコの長さが左右非対称である(2-4位側のみ長さが短い)ので、容易に識別ができます。No.9の1-3位側の銘板がいつからかNo.8のものになっているので混乱に拍車をかけていると思いますが、スイッチャーの識別には、銘板の製造番号や文献情報の前にまず実機の形態をきちんと観察することが肝要です。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

|

« ★南松本駅のスイッチャー★ジェイアール貨物・信州ロジスティクスDD453 | トップページ | ◆半端ない京急花電車◆相互直通50周年記念 »

▼B.日立のスイッチャー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ★南松本駅のスイッチャー★ジェイアール貨物・信州ロジスティクスDD453 | トップページ | ◆半端ない京急花電車◆相互直通50周年記念 »