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2018年7月11日 (水)

【くろがね線を読み解く】第272回 ■150mレール輸送開始後の東鷲宮工臨

※本記事は、2018年6月25日に執筆し、7月11日に自動投稿しています。

 2017年3月のダイヤ改正から、JR東日本の東北新幹線大宮-郡山間のロングレール交換プロジェクトに連動して、黒崎発東鷲宮行きの150mレール輸送が本格的に開始した。このプロジェクトに伴う150mレールの受入場所は、当面のあいだ鷲宮保守基地(大宮新幹線保線技術センター)となるので、従来Y製鐵所から鷲宮保守基地向けに納品されていたレールの輸送ルートが変わることになった。

 改正以前は、北九州市のY製鐵所内にある八幡泊地から船で東京都江東区有明にあるN物流のストックポイントに輸送され、そこから艀に乗せて越中島貨物駅のJR東日本東京レールセンター(東京資材センター)へと輸送されていた。そして越中島貨物から東鷲宮までは、JR東日本が自社の機関車・貨車を用いてレールを輸送する事業用列車(通称:東鷲宮工臨)で運んでいた。改正後は、これがそのままJR貨物による鉄道輸送に変わったわけである。長さ150mのレールを輸送できる船は2018年現在一隻しかなく、しかも米国やカナダへの輸出にフル稼働中のため、Y製鐵所から発送される国内向けの150mレールは専ら鉄道輸送となっている。

とはいえ、JR東日本のレールが100%Y製鐵所製かというとそんなことは無く、J社西日本製鉄所(福山地区)からの納品も(割合は少ないが)ある。これについては改正以降も従来通り越中島貨物から発送されているため、越中島貨物発東鷲宮行きの臨時工事列車(通称:東鷲宮工臨)は2018年現在でもまだ細々と運転されている。

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東鷲宮工臨は、発送から荷卸し、返却回送までの一連に4日間を要し、

  1. 越中島貨物→大宮操
  2. 大宮操→東鷲宮、荷卸し
  3. 東鷲宮→大宮操
  4. 大宮操→越中島貨物

という連続4日間のサイクルで運行されている(復路の3と4のいずれかが日曜の場合は1日空いて後ろにずれることがある)。上写真は2018年3月10日に運転された大宮操に入線する上り列車で3に相当する。

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東鷲宮工臨が大宮操に到着する場合、発送・返却ともに留置場所は着発線のあるさいたま新都心駅付近ではなく、与野駅ホームから見える場所なのが特徴。

Higasiwashi65pf03

往路・復路共に大宮操に停車し夜を明かすため、大宮操を境に牽引する機関車が変わることも珍しくない。この日の東鷲宮→大宮操は、EF65 1103が牽引。

Higasiwashi65pf04

東鷲宮工臨は、通常ロングレール輸送に使用されるチキ5500形5両(いわゆる半ロンチキ)に75mレールを積載するのが特徴で(もちろんこれとは異なる編成もあるが)、形態が特異的なことから遠くからでも見ればすぐに判別できる。東鷲宮行き単独運行のほか、大宮操で切り離す編成(通称:大宮操工臨)を併結していることもよくある。JR東日本では、自社内のレール輸送は機関車+貨車から気動車(キヤE195系)に置き換える方針のため、今回紹介した東鷲宮工臨もそう遠くない将来、数年先には気動車輸送に置き換わってしまうかもしれない。

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