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2019年6月30日 (日)

【くろがね線を読み解く】第287回 ■ブログ10周年記念ー戸畑第一操車場の手旗誘導入換ー

 2019年6月26日、小ブログを開設してからちょうど10周年を迎えた。当初はくろがね線情報の発信をメインに、自分の知見を整理する練習のために始めたブログであったが、対象は徐々に広がり、他の専用線や貨物列車、私鉄や電車にも及びながら10年が経過した。記事を書くようになったのは後になるが、元々くろがね線以外の鉄道趣味分野に興味がなかったわけではなく、むしろ私が小学生の頃から最も得意としてきた分野は、国鉄モハ90系以降の新性能電車、20系・12系以降の客車と貨車である。くろがね線をはじめとする専用鉄道・専用線は、旅行や帰省、貨物駅見物のついでに見てきた程度で、自宅から100km圏外まで本格的に興味を持ち出したのは、実は社会人になってからである。入社から6年間は物流関連システムの運用・設計開発を担当し、新人の宿命というか、最初の3年ほどは月あたり2回ほどCE(カスタマエンジニア)的に日本全国ドサ廻りもしていた。鉄道事業者にとっては荷主企業でもあったので、訪問先に専用線があることもしばしばだ。自社のものは既に廃止されていても、近くに他社の現役線が有ったりする。当時ホームページや携帯電話は既に普及していたが、スマホやSNSはまだない。となるとここから先は想像にお任せするが、色々な意味で牧歌的な時代であった。

 この10年間、ブログで情報発信・情報交換することのメリット・デメリットを何度か意識する局面はあった。それでも続けてきたのは、ある確信があるからだ。昨今、鉄道趣味者がトラブルを起こすと、ネットで情報が出回っていることや、デジカメの普及など、すぐに道具のせいにする者がいるが、私はそうは思わない。今では考えられないだろうが、1990年代半ば頃までは鉄道用地内に立ち入って撮影するマニアは普通に居たし(上越線渋川-敷島の上下線間などは2008年のEF55さよならの頃まで黙認され雑誌にも写真が良く載っていた)、地方私鉄など現地訪問時に事務所を訪ねて車両工場の見学が許可されることも珍しくなかった。そうでない世の中にしたのは、道具ではなく、使い方である。さりとて、すべての責任を情報の受け手に負わせるのはいかがなものかと思うので、小ブログでは意図的に事実をやや改ざんして記事にしたりしている。ありのままを期待されている方には申し訳ないが、過去10年間の記事にはかなりそういった「小細工」があるが、そうしなければならない理由は前述の通りなので、今後もご理解いただけると嬉しく思う。

 さて、10周年記念に何か珍しいものをとも思ったのだが、くろがね線関係の写真が元々そういう性質のものなので、特にこれはというものが見つからなかった。

10yearscelebration20160922

くろがね線の戸畑第一操車場での撮影が今のところ黙認されているのは、高さ2mほどのフェンスで部外者の侵入を阻み、安全運行を担保しているためであろう。この結果、撮影者はそれなりの熱意と根性、そして身体能力を試されることになる。この場所で撮影された写真をネットで探しても意外に出てこないのは、そのためであろう。しかし根気強く通っていれば、面白いシーンが見られることもある。2016年9月22日は場内の除草作業が実施されており、作業者の安全を確保するため、地上からの手旗合図が見られた。くろがね線の電気機関車にはITVカメラが付いており、運転士は入換中に進行方向が変わる際も逆エンドの運転台に移動することはなくバック運転で貨車を連結する。だから基本的に入換の誘導というものは存在しない。日本全国どこを訪ねてもワンマン運転が当たり前の製鉄所構内の入換で旗を振るシーンが見られるのは、なかなか珍しいのではないだろうか。

【注意】
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コメント

こんにちは
手旗の色が、白と赤って言うのが、興味深いと思います。
白振るのは、停止位置指示合図が大半ですから。

投稿: モビリオ | 2019年7月 1日 (月) 20:25

モビリオさんこんばんは
コメントありがとうございます
たしかに仰る通りですね。

投稿: 社長 | 2019年7月 1日 (月) 22:54

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