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2019年10月15日 (火)

◆上信電鉄◆150形電車クモハ154-153引退

 9月は公私とも忙しく、気づいたら上信電鉄の150形電車がまた1本引退していました。

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9月をもって引退したのはクモハ154-クモハ153の第2編成です。150形と一括りになっていても実際には第1編成が元西武401系、第2編成が元西武801系、第3編成が元西武701系ということで、三者三様でした。

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国鉄モハ90系以降のいわゆる新性能電車が、新性能電車であるための要件は、一般的には ①カルダン駆動 ②発電ブレーキ ③応荷重装置 の3点セットを備えていることですが(特急形や急行形では③が無い場合もあり)、これは元々私鉄の高性能車に倣った呼称です。ただ私鉄の場合、予算の都合等でカルダン駆動でありながら発電ブレーキを装備していない、高性能車になりきれなかった系列が、ほぼ各社にあります。西武701系、801系もその典型例で、西武での厳密な意味での通勤形の高性能車は101系の登場まで待たなければなりませんでした。

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上信電鉄150形クモハ154-クモハ153の種車である西武モハ801-モハ802のブレーキシステムは、自動空気ブレーキに電磁弁を付加して応答速度を上げた電磁自動空気ブレーキ(701系で採用)に、更に中継弁を付加してブレーキ圧力の増圧を図ったものです。長編成を組み高速運転を行う電車に求められるシステムで、平たく言えば国鉄80系電車と似たものでした。701系・801系は1960年代の設計ですのでさすがにカルダン駆動化はしましたが、ブレーキシステムは一世代前の代物です。

Kumoha154153_201904

西武鉄道時代の冷房改造時に、それまでの電磁自動空気ブレーキから、東武8000系電車とほぼ同じシステムである電磁直通空気ブレーキに変更されましたが、最後まで発電ブレーキを装備することはありませんでした。西武701系・801系と西武101系は、外観は似ているもののブレーキシステム上は似て非なる物でした。

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地方私鉄の面白いところは、車両のリプレイスのペースが鈍いために、古いのから新しいのまで幅広い世代の電車に出会えることです。上信電鉄も例外ではなく、自動空気ブレーキの200形、電磁直通空気ブレーキの150形クモハ154-153、電磁直通ブレーキ(発電ブレーキ併用電磁直通空気ブレーキ)の500形、電気指令式空気ブレーキの1000形と、まさに動く博物館状態。車種が統一されてしまった同じ群馬県の上毛電鉄とはかなり対照的な陣容で、今後も楽しませてくれそうです。

なお、旧系列を引退に追い込んだ700形(元JR107系電車)は、国鉄165系電車の一部機器(主電動機や台車)を流用していますが、近郊型電車の位置づけで165系が備えていなかった応荷重装置を装備したため、れっきとした新性能電車です。

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