カテゴリー「その他」の43件の記事

2016年9月14日 (水)

■鉄道総研■R291とキハ30-15

 鉄道総合技術研究所では、毎年秋に「平兵衛まつり」と称する一般公開イベントを行っています。公開とは言っても基本的には従業員やその家族、OB向けのイベントですので、見られる範囲はかなり限られます。2012年訪問時はハイトラムの体験乗車のみで展示車両はなく退屈な内容でしたが、2014年はハイトラムが万葉線での試験走行のために貸し出し中でしたので、代わりに?試験車両R291とキハ30-15が展示されました。

R291kiha3001

最奥の車庫付近に並べられたR291(左)とキハ30-15(右)。

R291

R291は、一見すると車体はJR西日本223系のような風貌ですが、台車はJR東日本E231系のようでもあります。現在は燃料電池による走行試験などに使用されています。

Kiha30

キハ30-15は国鉄キハ30形からの改造車で、JR九州キハ200形の爪クラッチ式変速機や、オランダ村特急用キハ183系1000番台の電車との動力協調運転システムの開発に使用されました。R291共々、スペック詳細はパネル説明がありますので、興味のある方は現地で確認してみてください。

300y

こちらは300系風の車体を持ち、標準軌の線路上に乗っている車両です。新幹線の風洞試験用?でしょうか。手前のグレーのカバーの中身は牽引用のアント車両移動機です。

Xxx

手前はこんな感じでサブロクと標準軌が交差し複雑怪奇。

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イベント終了後の入換については、R291、キハ30-15いずれも自力走行可能なため、自力で車庫内へ戻ります。スイッチャーが2両配置されていますが、出番はありませんでした。かつての展示車両であったDD16形7号機は若狭鉄道へ譲渡されましたので、そろそろスイッチャーを展示してほしいところですね。

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 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

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2016年1月 1日 (金)

【2016年元旦】あけまして おめでとうございます

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■津軽鉄道85周年記念イベントでの夜汽車撮影会    2015年10月31日、津軽中里

 寒さに凍えてブルブル震えながら、手持ちバルブ(笑)

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2015年12月30日 (水)

JRの貨物列車で振り返る2015年

 昨年の振り返り記事で、一般の貨物列車の撮影機会をもう少し増やしていこうと宣言しておりましたが、2015年もいよいよ明日で最後となってしまいました。今回は、今年撮影して印象的だったJRの電気機関車を、ブログ未掲載写真から抜粋して振り返ります。

1.高速コンテナ貨物列車向けハイパワーロコ

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■EF200-901牽引の2077レ   2015年7月、吹田タ-宮原信

 まずは所用で関西を訪れた際に見かけたEF200形900番台。長いコンテナ車を連ねて東海道・山陽筋を駆け巡るマンモス機、その試作車は、いまだ健在。吹田機関区の機関車は、一度運用離脱してからも、山陽筋での慢性的な機関車不足を受けて復活する機関車が少なくないのも印象的でした。

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■EF66 27牽引の81レ   2015年10月、吹田タ-宮原信

そして忘れてならないのが、東海道山陽筋の会いに行ける機関車、EF66形27号機。EF66形0番台自体が、もはや風前の灯ですが、今年はまだ活躍する姿が見られました。この時は、広島車両所公開イベントPRを兼ねて鉄道コンテナ輸送56周年記念のヘッドマークをつけていました……反対側に(笑)

2.まだまだ活躍中のEF65PF

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■EF65 2070牽引の75レ   2015年10月、馬橋

 近所を走る武蔵野線では、隅田川-東京貨物ターミナル間の区間貨物列車(通称:シャトル列車)を中心に、まだEF65形1000番台が活躍しています。以前、鹿島-四日市間の酸化エチレン輸送を追いかけた際に、これでもかというくらいに同機を撮影していますが、記録装置取付対象外で車番が1000プラスされて以降は一度も撮影していませんでした。

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■EF65 2063牽引の74レ   2015年10月、吉川-越谷タ

シャトル列車は土日でもコンテナ満載でやってくることが多く、また短距離であることから遅延も少なく、気軽に撮れますね。

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■EF65 2119牽引の74レ   2015年7月、西浦和

国鉄色なんて、まだいたんですね。首都圏ではJR東日本田端車両センター所属のEF65形1000番台がすべて国鉄色で、自社線内のレール輸送などに使用されているので、国鉄色を見てもあまり珍しいとは感じませんが、こういうのは気づいた頃にはなくなっているものですから撮っておいて損はないでしょう。

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■EF65 2076牽引の74レ   2015年10月、南流山

シャトル列車は途中で越谷貨物ターミナルや新座貨物ターミナルに停車し荷役していくため、

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■EF65 2076牽引の74レ   2015年10月、新秋津付近

後続の電車で追い越しで何度か撮れるのも魅力です。

3.因縁浅からぬ機関車、EF81形

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■EF81 80牽引の工6382レ   2015年7月、南柏-北小金

 小中高を常磐線沿線で過ごし、九州生まれの私にとっては、EF81形も思い出の機関車です。JR東日本では、もはや工臨(レール・バラスト輸送)のときくらいしかお目にかかれなくなっています。なお、工臨はJR旅客会社の事業用列車であり、JR貨物の営業列車ではない(=貨物列車ではない)のですが、貨車を連ねた列車ということで、今回は取り上げます。

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■EF81 716牽引の1151レ   2015年8月、大牟田付近

いっぽうJR貨物九州支社では、富山機関区からのEF81形の転入によりED76形を置き換える施策が進んでおり、日本海縦貫線で活躍していた0番台も見られるようになりました。上はEF81形116号機(記録装置取付対象外のため車番+600)です。


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■EF81 303牽引の1152レと、スイッチャーD352により押し込まれる貨車 2015年12月、黒崎

そして、今年最後は銀釜に締めくくってもらいましょう。常磐線で活躍していたローズピンクの301号機・302号機は既に過去帳入りしていますが、303号機が孤軍奮闘中。九州の機関車好きの間ではもはやアイドル扱いで、運用入りすると沿線は人だかり…(笑) 年末に大牟田往復の運用に入ったので、銀釜・銀タンクコンテナ・銀スイッチャーの銀銀銀3並びを、今年の結びとさせていただきます。

よいお年を!

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2015年10月26日 (月)

■接待貨物撮影■武蔵野線にて

 2015年10月11日日曜日、遠くはるばる九州からの来訪者S氏をご案内して、武蔵野線沿線で貨物列車を撮影することにした。

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 午前中の単独行動でまずは多摩川へ。12時~13時過ぎは平日ならば貨物ラッシュだが、日曜日ともなると貨車を連結した列車は少なく、半分は単機回送か運休である。こちらは秋田貨物発東京貨物ターミナル行の2092レ。上越線経由のため牽引機は高崎機関区のEH200形。

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次は新座貨物ターミナル発相模貨物行の2079レ。この日は新鶴見まで新鶴見機関区のEF65形1000番台が充当された。
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次は札幌貨物ターミナル発東京貨物ターミナル行の3064レで、黒磯以南は吹田機関区のEF66形0番台が担当。

続いて越谷方面へ移動しS氏と合流したうえでスタンバイ。

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隅田川発東京貨物ターミナル行の74レを迎え撃つ。このような隅田川-東京タ間の連絡列車は日曜でも荷があることが多い。牽引機は新鶴見機関区のEF65形2121号機。国鉄色が貨物列車を牽くシーンには懐かしさを感じる。

もっとも、首都圏ではJR東日本田端機関区所属のEF65PFが1118号機を除きすべて国鉄色で、よく工臨を牽引しているので、国鉄色そのものはあまり珍しくないし、工臨の新小岩への空車返却便は月2回は土曜日にも走っているので撮影も容易。

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京葉臨海鉄道からやってくる石油貨物列車5883レは単機回送、安中貨物こと5094レはタキ6両のみのうえに下り旅客に被られてしまったため、つぎにやってくる隅田川発北長野行89レを撮影。この列車は、越谷貨物ターミナル、新座貨物ターミナルでそれぞれ途中停車し、荷を拾って長野へ向かう唯一の列車で、土日でもコンテナ満載であることが多い。、かつてはEF64形1000番台の重連運用であったために人気が高かった。現在でも、毎週月曜日(稀に日曜も)は、越谷貨物ターミナル止まりとなり、牽引機はEF64形1000番台に振替となる(重連ではないが)。

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前日に撮れなかった5883レと5094レを翌日に仕切り直して撮影。祝日だが経験的にどちらの列車も運行されると踏んで正解であった。牽引機はEF210形110号機。

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安中行もタキ12両+トキ6両のフル編成でやってきた。弊ブログの安中貨物の記事中でもすでに紹介済みであるが、亜鉛焼鉱積載のタキは工場の休転や貨車の検査時を除き毎日連結、亜鉛精鉱積載のトキは月~土曜連結で、日曜はまず連結されない。この日は祝日でも月曜なので連結されるのである。牽引機はEH500形27号機。

日没も迫っていたが、夏場であれば撮影可能な貨物が総武線に2本あるので、S氏をご案内し、そのまま秋葉原の鉄道居酒屋で反省会を実施した。2日連続で夜行列車での移動とのことだったので、飲んだ方が眠れるかと思ったわけだが、果たしてその成果は??

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2015年9月10日 (木)

◆三菱化学黒崎◆濃硝酸輸送の簡単追っかけ

 三菱化学黒崎事業所から三井化学大牟田工場まで、専用タンクコンテナによって輸送されている濃硝酸。このタンクコンテナを積んだ貨車は、黒崎から154列車で一旦北九州貨物ターミナルへと至り、日明埠頭から持ち込まれた海上コンテナ(返空)貨車と、南延岡の旭化成ケミカルズからやってきた液化塩素のタンクコンテナ貨車を連結し、1151列車として大牟田へと向かう。

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■三菱化学専用鉄道経由で黒崎駅へ出場した濃硝酸積載タンクコンテナ貨車
 牽引機関車は新潟鉄工所製35tBBのD353        2015年8月30日15:15

 154レとして発車していく貨車が工場から専用鉄道経由で黒崎駅へと現れるのは、15時過ぎである。

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■北九州タへ向かう154レ。    2015年8月30日 16:43、八幡

 福岡貨物ターミナルから黒崎へ4092列車を牽引してきた機関車(2015年3月改正ダイヤの所定ではED76形)は、黒崎から154レを牽引して北九州タへ向かうが、後続の5064列車に追い抜かれるため途中の浜小倉で運転停車する。この運転停車の間、旅客線を並走する上り快速列車にも抜かれるため、快速列車を利用すると、154レを浜小倉の前後で2回撮ることができる。八幡かスペースワールドあたりで撮影後すぐに上り快速に乗り、

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桜島降灰対策で側窓がユニットサッシとなったED76形1000番台最終増備車の1021号機が牽引。 2015年8月30日 17:11

西小倉へと先回りすると、鹿児島本線下りホームからもう1回撮れる。日照時間の関係で5月から8月下旬頃までしかまともに撮れないうえに、晴れの日は逆光となるため、あまり狙う人はいないかもしれないが…。

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2015年8月 3日 (月)

◆SDF機材輸送列車◆2015年夏

 例年、北海道や九州で実施されている、自衛隊の演習。従来は、仮想敵国の脅威に対峙するため、本州の部隊を北海道へ展開する「北方機動特別演習」が実施されていましたが、2005年以降は「協同転地演習」と名称を変え、本州の部隊を九州へ、北海道の部隊を本州へと展開する訓練も実施されるようになりました。背景には、近隣国の軍事的脅威の増大があります。

 転地演習では、演習場内での訓練のみならず、各地の部隊を演習場まで迅速かつ円滑に機動展開できるのを確認することも、重要な目的のひとつです。演習に使用する機材と要員は、陸・海・空の各手段で目的地へと輸送され、陸上での一部機材の輸送には鉄道が使用されることもあります。

 防衛省のホームページによると、2015年夏の協同転地演習は、下記内容で実施されるとのこと。

  • 期  間 : 平成27年6月22日~7月16日
  • 場  所 : 中部方面区~北部方面区(浜大樹訓練場、矢臼別演習場等)
  • 訓練部隊: 中部方面隊第13旅団

今回の長距離機動訓練は、復路のみ鉄道による陸路機動が含まれており、機材を輸送するための貨物列車が運転されることになります。

 復路輸送が開始される7月10日頃からTwitterを見ていると、13日に機材輸送列車が東室蘭操に到着したとの情報が掲載されました。中部方面隊第13旅団は中国地方の部隊ですから、最終目的地は西岡山貨物駅か広島貨物ターミナル駅のいずれかと推察されます(伯耆大山駅は荷役スペースが狭隘過ぎて機材の荷卸しには不向き)。そこで輸送経路をたどると、どうも7月18日土曜日に、東海道本線を下りそうなことが分かりました。これまでは、平日に運行されることがほとんどで撮影は困難でしたが、今回は土日跨ぎで月曜まで3連休ですので、追いかけるには格好の機会です。早速、始発電車に乗り、東海道を下ります。

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■横浜羽沢を出発し西進する機材輸送列車   2015年7月18日、早川-根府川

石橋集落で太平洋バックに1回目の撮影。すぐに早川へ戻り、熱海から浜松までひかり号でワープします。今回の機材輸送列車は8863(9863)列車の時刻で運転されていましたので、本来であれば西浜松で30分近く停車時間があるため、このあと浜松以東と以西で1回ずつ追い越して撮ることができます。しかし、西浜松の発時刻が繰り上がるとの直前情報があったので、安全を考えて直接浜名湖へ向かうことにしました。

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■浜名湖を渡る機材輸送列車  2015年7月18日、弁天島-新居町

結果的には、9863レとほぼ同じ時刻にやってきました。ここで撮るとこれ以上の追っかけが厳しくなりますが、西小坂井で追い越して大府へ先回り。

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■稲沢へ向かう機材輸送列車  2015年7月18日、逢妻-大府

むかしのように笠寺での長時間停車はなく、稲沢まで追い越すことはできません。

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 稲沢駅で下車し、今年3月に竣工した内燃機関整備場(DF200形電気式ディーゼル機関車のエンジンを整備するらしい)の横を通り、

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旧車輪転削庫工事中のため屋外に出されてしまった入換用スイッチャーの横を通り過ぎると、

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機材輸送編成は、コンテナ貨物列車の間に隠すように留置されていました。先頭の貨車1両以外はまともに撮ることができませんでした。車票には次のように書かれています。

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自衛隊機材輸送、発駅は帯広貨物、着駅は西岡山です。

列車指定表示票が見えないので発車日か判断できませんでしたが、この日は台風通過後の大雨の影響で関西のJR線は各地で不通となっており、長距離貨物列車も途中駅で足止めされていましたので、動かないと判断し宿泊決定。

 翌日日曜日、5時前に起床して滋賀方面へと向かい、朝から機材輸送列車を待ってみます。早朝から活動開始するのは、稲沢を6時頃出発して梅小路(京都貨物)に10時過ぎに到着する75km/h列車の臨時スジがあり、これに乗せるのではないかと踏んだからです。この列車は貨物時刻表には掲載されていませんが、西武鉄道から近江鉄道への譲渡車を甲種輸送する際に何度か使用されたことがあります(→こちらの記事を参照)。

待っている間、関西地区のJR線復旧に伴い、高速貨物列車が徐々に動き出しますが、

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定尺レール輸送のキヤ4連が撮れたくらいで、機材輸送列車は一向に来る気配がありません。次の可能性は、稲沢を11時頃に出る75km/hの8865列車ですが、Twitterを見ると10時過ぎの時点で着発線への入換が行われていないことが判明し、8865レの線も消えました。こうなると24時間手配で日曜夕方の9863レしか考えられません。雨も降ってきたので、撤収して樽見鉄道乗り鉄でも楽しむことにしました。

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 樽見鉄道は、途中駅までは出張で何度も乗っていますが、実は終点まで乗り通したことがありません。谷汲口より先の区間は開業が遅いだけあり、山と谷をトンネルと橋梁で一直線に貫いていく、まるでほくほく線のようないかにも鉄建公団建設路線といった風情。復路は大垣まで乗らずに横屋で途中下車し、土手を目指して12分歩きます。

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■稲沢を発車し一路西岡山へ向かう機材輸送列車  2015年7月19日、穂積-大垣

結局、稲沢駅で丸一日停車し、翌日の9863レと同じスジでやってきた、機材輸送列車。夕暮れであまり鮮明ではありませんが、1日粘った甲斐がありました。今後も土休日に走行することがあれば、また撮ってみたい列車です。編成は以下の通りでした。

  • EF65 2089 
  • チキ6395 87式偵察警戒車
  • チキ6396 87式偵察警戒車
  • チキ7122 155mm榴弾砲FH70
  • チキ7052 155mm榴弾砲FH70
  • チキ7129 155mm榴弾砲FH70
  • チキ7051 155mm榴弾砲FH70
  • チキ7074 155mm榴弾砲FH70
  • チキ7032 155mm榴弾砲FH70
  • チキ7082 155mm榴弾砲FH70
  • チキ7079 155mm榴弾砲FH70
  • チキ7134 155mm榴弾砲FH70
  • チキ7123 155mm榴弾砲FH70

※EF65形は新鶴見機関区所属、チキは全車とも川崎貨物駅常備

なおこの撮影地は、巷の撮影ガイドでは東大垣駅から徒歩20分と案内されていて、試しに帰りは東大垣駅まで歩いてみましたが確かに20分かかりました。どう考えても横屋駅の方が近いですね。

●輸送機材

 AMAZONで朝雲新聞社刊『自衛隊装備年鑑2011-2012』が¥900-くらいで売っていたので、即買いして、今回の輸送機材について簡単に調べてみました。

1.87式偵察警戒車

Kizai201521

  • 全備重量 約15t
  • 全 長   5.99m
  • 全 幅   2.48m
  • 全 高   2.8m
  • 最高速度 100km/h
  • 登坂能力 tanθ約60%
  • エンジン 水冷4サイクル10気筒ディーゼル機関 305ps/2700rpm
  • 武 装   25mm機関砲×1、 74式車載7.62mm機関銃×1
  • 製 作   小松製作所、日本製鋼所(25mm機関砲)

2.155mm榴弾砲FH70

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  • 口 径   155mm
  • 全 長   9,800mm(走行時)、 12,400mm(射撃時)
  • 砲身長   6,022mm
  • 全備重量 約9,600kg
  • 給弾方式 自動装填
  • 発射速度 6発/分
  • 最大射程 約30,000m(噴進弾)、 約24,000m(通常弾)
  • 製 作   日本製鋼所

●四方山話

 日本のように周辺を海に囲まれた島国では、敵が本土に上陸してきたら基本的に勝ち目はありませんし、そこまで至らずとも周辺国との軍事的な緊張関係で海上輸送に制約が生じると、物流・経済面で負のインパクトが大きいと思われます。なにせ、日本の大都市のほとんどは海沿いにあり、拠点間物流は内航海運への依存度が大きいですからね。海上輸送の不足分を道路輸送で補おうとすれば、通行量が増えて混乱しますので、相対的に鉄道輸送の重要度は増すものと思われます。機材輸送の手段としても、です。言い方を変えれば、鉄道を使って機材を輸送しなければならない事態が実際に生じるのは、あまり好ましくないとも言えます。したがって、そのような事態を招かないための政治・外交努力・抑止力としての軍事力の維持(演習もその一つ)が重要になります。昨今の新聞・テレビなどメディアの論調を見ていると、集団的自衛権を巡る憲法解釈のテクニカルな部分をクローズアップするものが多い気がしますが、まずは有事にどんなことが起き得るのか、物流や経済の視点で基本的なことから考えた方がいいと思います。

【注意】
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2014年12月31日 (水)

貨物列車で振り返る2014年

 ブログを拝見していると、皆さんそれぞれに今年の振り返り記事をアップされているようです。しかし自分は毎年のことながら、JRの貨物列車をあまり撮っていません。専用線や車両工場を訪問するついでか、出張等の移動中に撮るのがせいぜいで、撮影する日時・場所が著しく制限されるため、まともなものはごく僅かです。そんな中から、ブログ未公開で、かつ今後も半永久的に公開するあてのない写真を四半期毎にご紹介しましょう。

●第一四半期 1月~3月

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 2014年上半期最大のニュースは、北海道の石油輸送終了でしょう。最後まで設定されていたのは、本輪西→札幌貨物ターミナル間の臨時貨物列車3往復で、この写真を撮影した日も冬期のため3往復フルに運行されていました。実際に廃止されたのは5月ですが、最後に撮影に行ったのが3月のため第一四半期の項で紹介します。

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本輪西の日石専用側線で使用されていた入換用機関車DD511(赤)、DD512(青)の2両も、運行終了と同時にお役御免となり、太平洋セメントへ譲渡されています。

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いっぽう、石油の荷卸し場所である札幌貨物ターミナルの石油側線は、ターミナルの奥深くにあり外部からの撮影は困難でした。しかし、当時札幌在住の読者の方のご案内で、入換動車DE10による石油貨車の入換を撮ることができました。こういった貨物ターミナル内の入換は、時刻がわからないので、地元の方の地域密着情報は大変ありがたいものです。この日の札幌の最高気温はマイナス10度でしたが、興奮して寒さも吹っ飛びました。札幌タの入換動車は、常時稼働2両、予備1両で、写真の通り前位側に風雪除けと思しき黄色いブレードを備えているのが特徴でしたが、2014年12月に稼働2両ともHD300-500番台に置き換えられてしまいました。なんでも、新しいHD300-500番台も、同じような色の風雪除けを備えているらしいです。一度見てみたいものです。

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 2014年3月現在、北海道内で石油貨車の入換が見られる場所は、本輪西、札幌タだけではありません。そう、鷲別機関区輪西派出を外すわけにはいかないでしょう(鷲別機関区廃止後は、JR貨物苗穂車両所輪西派出に改組)。ここは、検査・修繕のために貨車が出入りする車両工場で、JR東室蘭駅から室蘭方向にある工場に向かって引き込み線が伸びています。入換は以前の記事で紹介していますが、JRの機関車が検査貨車を授受線に留置し、奥の工場から検査済みの貨車を引き出して一旦停止、すぐ後ろから工場のスイッチャーが出てきて、スイッチバックして留置された貨車を工場へ押し込む、というのが一連の手順です。石油輸送廃止後もこの入換は健在ですが、貨車はコキのみとなりました。

●第二四半期 4月~6月

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 5月のゴールデンウィーク後半は台湾へ行きました。滞在中に日曜を挟んでいたのと天候不良のため、100%満足のいく結果は得られませんでしたが、専用線初訪問にしては上出来かもしれません。写真は花蓮港(貨物)駅を発車した石灰石輸送列車(返空)で、DL重連で牽引しています。この列車の走行区間はすべて電化されていますが、ELでは牽引力不足かつ重連総括制御不可のため、DL重連となっています。


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花蓮港は花蓮の中心街から3~4km離れていますので、自転車で訪問しました。わざわざ貸自転車のあるホテルを選んで泊まったのは言うまでもありません。スタッフは皆さん親切でした。台鉄のDLが運んできたホッパー車は、花蓮港から台湾水泥花蓮廠までスイッチャーで運ばれます。日本風に言うといわゆる専用線ですね。台湾水泥のセメント工場には、日立製作所製と思しき2軸ボギーのスイッチャーが少なくとも2両配置されており(赤と橙)、両方とも花蓮港まで姿を現しました。左写真のように花蓮港駅から実車を引き込んだ後、途中で2分割して、1編成ずつ2回に分けて入れ換えるため、右写真の場所の方が通過する回数は多いようです。意外にも工場側にスイッチャーが連結され、工場から出てくるときは推進運転でした。先頭には、ワフのような緩急室付の有蓋車が連結されているのは興味深いです。緩急室と反対側が先頭になっているのも私好みです。

●第三四半期 7月~9月

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 今夏は貨物列車をほとんど撮っていないのですが、唯一?といえるのは、JR貨物の第一種区間である焼島貨物線の軌道検測列車ですね。East-iDはJR東日本の車両ですが、JR貨物東新潟機関区のDE10 3506が牽引しました。

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 秋が近づくと出張が多くなり、なかなか自由が利かなくなりました。それでも関西方面はよく行けたので、東海道の貨物列車は何本か撮れました。左はEF200形11号機、右は12号機ですが、違いが分かりますか? 私は今年まで、EF200形の色に2種類のバリエーションがあることを知りませんでした(笑) 9・11・19号機の3両は、キャブ回りが水色、その他は青色とのことです。たしかに同じ場所で撮った写真(右)と比較してみると、風味が違いますね。

●第四四半期 10月~12月

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 10月は、新日鐵住金室蘭製鉄所の公開と輪西派出の公開が同じ土曜日にセッティングされたため、LCCを使って訪問しました。日曜に帰る筈が東京に台風襲来で欠航、怪我の功名で翌月曜日に苗穂車両所→札幌機関区の配給列車を撮ることができました。

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DE10 1747は札幌貨物ターミナルの入換機で、この日は苗穂工場内にあるJR貨物苗穂車両所で検査が終わり、DF200形2号機に牽引されて札幌機関区まで運ばれます。

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苗穂車両所と札幌機関区の間に設定されている列車は、2014年3月現在以下の通りです。

  • 苗穂車両所 → 札幌機関区 9197レ 苗穂発 11:45頃
  • 苗穂車両所 ← 札幌機関区 9196レ 札幌タ発 8:55頃

9197は、札幌運転所→苗穂工場の配給列車1191レが苗穂に到着する直前に発車していったので、上記時刻で間違いないと思います。

 以上、マニアックなネタばかりの振り返り記事でしたが、来年はもう少しふつうの貨物列車も撮ろうと思っています。 それでは、よいお年を。

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2013年12月22日 (日)

JRの貨物列車で振り返る2013年

 ブログを拝見していると、皆さんそれぞれに今年の振り返り記事をアップされているようです。しかし自分は毎年のことながら、JRの貨物列車をあまり撮っていません。専用線や車両工場を訪問するついでか、出張の移動中に撮るのがせいぜいで、撮影する日時・場所が著しく制限されるため、まともなものはごく僅かです。そんな中から、ブログ未公開で、かつ今後も半永久的に公開するあてのない写真を四半期毎にご紹介しましょう。

●第一四半期 1~3月

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■京成電鉄3000形を甲種輸送するEF65 2074 1月27日、金谷-島田

 京成電鉄の赤電こと3300形が引退 するのに伴い、新車が導入されるというので、メーカーのある豊川から金谷まで、甲種輸送列車を追いかけました。上写真の3000形に代表される京成電鉄の都営浅草線乗り入れ規格対応車は、原則として逗子から専用鉄道経由で東急車輛へ搬入され、台車交換ののち、金沢八景から都営浅草線経由で宗吾車両基地まで回送されます。乗入れ実績のない系列の場合は、京成3600形電車3668FのオールM車4両編成に牽引されて回送されるので、甲種輸送の後にももう一つ楽しみがあるのですが、3000形は残念ながらすでに量産されている車両のため、自力回送でした。

なおこの時は、撮影後に歩いて大井川鉄道新金谷駅へ向かうと、SLの静態保存車の入換 を撮ることができました。一石二鳥ですね。

●第二四半期 4~6月

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■701系5000番台を推進してAT入場するDE10 1759  6月7日、土崎-土崎工場

 今年初めて、標準軌区間である田沢湖線用の701系5000番台を土崎工場(現:秋田総合車両センター)で機器更新改造するのに伴い、秋田車両センター-土崎間で甲種輸送列車が運行されました。ほとんどの方にとってはこの列車が目当てですが、私の狙いはもちろん土崎工場のスイッチャーです。幸いにも、帰京後にJR秋田支社・土崎工場への取材が実現し、調査結果を鉄道ピクトリアル誌2013年10月号にて報告することができました。当日は甲種輸送列車の出発が4時間も遅れハラハラしましたが、たまたま保線の方がウロウロしていたので、聞き込みを行い、撮り逃さずに済みました。

●第三四半期 7~9月

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■安中行き鉱石列車を牽引するEH500-56  8月16日、牛久-佐貫

 常磐線で運行されている貨物列車の牽引機が、JR東日本田端機関区のEF510形からJR貨物仙台機関区のEH500形に代わったのも、今年3月のダイヤ改正です。常磐線の貨物列車にEH500はどう考えてもオーバースペックですから、いずれはJR貨物に譲渡されたEF510に置き換えられると思っていましたが、このままEH500の間合い運用とされるかもしれませんね。

水戸はORS化、EL入換を行っていた友部の専用線は列車の発着がなくなり線路が剥がされましたし、勝田の日立製作所専用鉄道は20年近く車両の出場はありません。常陸多賀は不定期でDL入換、小名浜は宮下への駅統合計画があり、自治体レベルでは廃止も検討されています。残っている貨物駅は日立と土浦だけですからね。

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■75レを牽引するEF65 2060  9月28日、吹田貨物ターミナル-尼崎

 これは大阪出張のついでだったでしょうか…梅田のビル群がバックになるこの場所は、JR東西線が開業してアクセスしやすくなった頃に来て以来ですから、もう20年近く経つでしょうか。EF65PFは相当撮っているのであまり未練はありませんが、今年は3月に吹田貨物ターミナルが開業して東海道本線の貨物列車の運用にかなり変化がありましたね。今後のダイヤ改正によっては、この場所を順光の時間帯に通過する貨物列車がなくなる可能性もあるので、せっかく大阪に来たので記念に撮っておこうという。

●第四四半期 10~12月

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■2070レを推進するEF67 102  10月19日 瀬野-八本松

 これは三原出張のついでだったでしょうか、それとも福岡のついでだったか、よく覚えていませんが。せっかく来たので縁起物ということで。今年実施されたJR貨物広島車両所公開では、EF67 0番台の来年引退を前提とした様々な企画があったようですね。その日は海外にいたので行けませんでした(泣)

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■1152レを牽引するEF81 502 11月24日、遠賀川-水巻

 EF81形300番台や450番台が富山機関区へ貸し出されていた のもつかの間、500番台が九州で活躍を始めたのも、今年のニュースですね。この時の502号機はまだスノープラウを付けたままでしたが、いまはどうでしょうか。この場所は、まだ液化塩素のタキが運行されていた4年前にも撮影していますが、そのときは田圃でした。現在ではご覧のようにキャベツ畑に変貌しています。

●EF81形500番台と450番台増備車の関係

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■EF81 503と454   12月15日、鹿児島貨物ターミナル

 上の二つの写真を比較すればわかるとおり、500番台と450番台453~455号機の車体形態は瓜二つ。スカートに取り付けられた総括制御のためのジャンパ連結器の相違はありますが、車体だけに目をやると、裾のコンテナブルーのラインがなければ見分けがつかないほどです。

 450番台は、451・452号機の2両のヘッドライトが運転台窓下に設けられていたのに対し、453~455号機の3両はモデルチェンジされて、500番台同様に運転台窓上に設けられています。モデルチェンジの理由については2つの説があります。

  1. 500番台車体鋼体の引き当て説
  2. ヘッドライトへの着雪対応説

1には根拠があり、鉄道ファン1990年1月号に、当初EF81形500番台は6両発注見込みだったものが、正式発注時には3両に減らされたと記されています。そこで、モデルチェンジの真相は、後に450番台を日立製作所が受注した際に、水戸工場内で500番台用として仕掛りだった3両分の車体を引き当てたという主旨です。いっぽう2については、明確な根拠を聞いたことがありません。たしかに降雪地帯を走るEH500形やEF510形は、運転台窓下・窓上両方にヘッドライトを装備していますので、ライトの「数」は多い方が着雪対策にはなりそうですが。私見では説1を支持しますね。

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 貨物用の機関車や貨車の製造実績は、時代の経済状況に大きく影響を受けるものです。鉄道ピクトリアル2013年10月号の拙稿にて、1970年から日車で製作された規格型の2軸ボギースイッチャーが、実際には5両で打ち止めになった背景について触れました。EF81形500番台が設計され、501~503号機が竣工した1989年は、バブル全盛期です。これに対して、450番台の増備車が登場した1992年はバブル崩壊後です。6両の仮発注が3両で打ち止めになり、その後が続かなかった時代の文脈を丁寧に見ていく必要はあるでしょうね。

 最後になりますが、弊ブログでは今後も、このように車両・運用の研究に軸足をおいて展開していきますのでよろしくお願いします。綺麗な編成写真や風景写真をご所望の方は、余所のブログへどうぞ~(笑)

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2013年8月27日 (火)

【石巻港駅と日本製紙専用鉄道】震災前後定点

 2013年のお盆前、およそ3年ぶりに石巻港の日本製紙専用鉄道(専用線ではない)を訪れました。復旧した製紙工場内で活躍するスイッチャーを紹介する前に、東日本大震災の津波被害から復旧した石巻港駅と専用鉄道の、震災前と現在の定点比較をしてみようと思います。

Ishi01 Ishi02

 まずは石巻港駅の入口から。左が震災前2009年1月の様子、右が2013年8月の様子で、いずれも駅入口にある踏切からの撮影です。石巻港駅は、国鉄時代から一般貨物と日本製紙専用鉄道のコンテナを両方取り扱っており、専用鉄道とJRの貨車の受け渡しは、かつて駅の北側にある授受線(左写真)で行っていました。震災前には既にこの場所は授受に使用されなくなっていましたが、専用鉄道の入換で一番北側の荷役線へ貨車を据え付ける際に、有効長の関係で踏切を渡る必要があったため、この場所の線路が使用されることがありました。現在では右写真のとおり授受線はすべて撤去されています。

コキ車の背後にある家が、震災前と同じ位置にあることが分かりますね。津波で浸水したと思われますが、住んでらっしゃる方は無事だったのでしょうか。

Ishi11 Ishi12

 次は、同じ踏切から工場側を臨みます。左が震災前2010年4月の様子、右が2013年8月の様子です。水色のスイッチャーが停車中の線路とその1本右が専用鉄道で、工場内へ分岐していく線路も見えます(左写真)。その右にある緩い勾配を上っていく線路が石巻港駅に至るJR本線です。一番右の線路は、紙製品の加工・販売会社である七星社の専用側線です。七星社専用側線は、JRとの分岐点から荷役線までの長さがあまりにも短いことから石巻港駅の一部とみなされることが多かったのですが、JR貨物時刻表平成23年版にも掲載されているれっきとした専用側線でした。現在では右写真のとおり、線路はすべて撤去されて更地になっています。七星社専用線については、震災前の現役時代に入換も撮影していますので、追って紹介します。

Ishi21 Ishi22

左は2010年2月の石巻港駅のヤード。2013年8月現在は北半分が更地になり、南半分に着発線とコンテナホームがつくられています(右写真)。

Ishi23

かつて12本もの仕訳線が並んでいた場所は、線路がすべて撤去され、石巻港駅の本屋がつくられています。高岡貨物駅と同じような簡易的な造りですね。

Ishi31 Ishi32

2010年7月、引上げ線から分岐する仕訳線にDE10がコキ4車を推進している様子(左写真)。この場所は現在コンテナホーム化されています。やや北東、新駅舎の北側はJRの敷地ではないため2013年8月現在ではまだ入ることができます。それが右の写真です。背後にあるシリンダ状の白と銀色のタンクの位置関係で、撮影場所の「ズレ」もおおよそ把握していただけるのではないかと思います。

Ishi41 Ishi42

最後に、左が2010年7月に撮影した、仕訳線へコキを押し込んだDE10、右が同じ場所を北西側から見た2013年8月現在の様子です。DE10による仕分け作業が見どころの石巻港駅でしたが、震災後の復旧時に貨車の導線を見直し、線路配線をスリム化してのリスタートとなりました。

 なお震災当日、この工場に出勤していた従業員は全員避難して無事だったとのことです(当日非番だった2名が残念ながら亡くなっています)。同じく津波被害を受けた岩手県大船渡市でも、一般市民は大勢亡くなっていますが、太平洋セメント大船渡工場では1名の死者も出ていません。災害時には、個人の判断や努力もさることながら、トップの判断やガバナンスがいかに重要であるかを、あらためて思い知らされます。

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2013年8月 5日 (月)

ようやく脱稿

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■発電所向け大型製品を積んだ貨車を岸壁へ移動し、工場へ戻る某所の機関車    2011年8月

 某誌2013年10月号に掲載していただく記事を先週脱稿し、日曜夜に修正作業が終わりました。難産でしたが、3年前と比較してどの程度読者の皆様の満足度が上がるかは、未知数です。上の機関車の正体も明かされる予定です。お盆明けに、ぜひ書店へ足をのばしてみてください。

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