カテゴリー「 B.日立のスイッチャー」の46件の記事

2017年6月29日 (木)

【くろがね線を読み解く】第248回 ■小倉地区D301新塗装

 2020年に予定されている、Y製鉄所小倉地区の高炉・転炉休止に向け、機関車にも色々と変化が訪れているようである。 2017年に入り、従来のクリーム色と紫のツートンカラー(住友金属物流標準塗装)から、Y製鉄所標準塗装に変更された機関車が登場した。

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釣り人と共に眺めていると、以前紹介した日立製作所製のディーゼル機関車D301がビレット積載長物車2両を牽引・推進して入換している様子を見ることができた。

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オレンジ・クリーム色・青・黄色の4色は、弊ブログでたびたび登場しているY製鉄所戸畑地区・八幡地区で活躍する機関車の標準塗装である。両地区を結ぶくろがね線の電気機関車も、同じ塗装である。

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以前の写真と比較すると、塗装変更だけでなく台枠への手摺の増設も行われており、戸畑・八幡両地区の仕様に極力合わせている様子が見て取れる。できれば、オレンジとクリーム色の境界をもう少し下にして、ボンネット上部のラインと合わせてもらえると、よりらしくなるのだが……。センスの問題かもしれない。

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夕方に別の場所から眺めてみると、仕事を終えたD301新塗装のほか、日立製作所製2軸ロッド駆動機のD108も新塗装になっているのが確認できた。今後の活躍が楽しみである。

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2016年9月 4日 (日)

★西藤原駅保存車★三岐通運DB25

 以前の記事で紹介した今夏の三岐鉄道訪問時に、日立製のスイッチャーDB25も撮影しました。以前はホーム脇の屋根のある場所に置いてありましたが、ED222に押し出されるように、屋根の外へ出ていました。

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住友大阪セメントから譲り受けて活躍後に廃車になったED502が解体され(台車等の一部部品は大井川鐵道へ譲渡)、空いたスペースにスイッチャーが追いやられ、ED222がやってきました。

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この機関車は三岐鉄道の側線で使用されたことはありませんが、バックの掘削跡との組み合わせが良い雰囲気を醸し出しています。形態的には日立製作所製の平凡な2軸機関車で、1970年代に量産された台形屋根+ラジエーターカバー縦スリット折妻タイプです。折妻部はその後の増備車で切妻に設計変更され、伯耆大山駅の王子製紙専用側線(日通伯耆大山営業所No.9)や、四日市駅のコスモ石油専用側線(日通四日市営業所No.9)などでまだ同タイプ見ることができますが、このDB25の同型の現役機関車はもう存在しないと思います。あったらぜひ教えて下さい。

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後位側から。新製配置は小野田セメント名古屋SSで、関西本線八田駅の専用側線で使用されていたそうです。(SS=サービスステーションと呼ばれるセメントのストックポイント兼出荷基地)

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銘板も、製造年と製造番号をはっきり読み取ることができます。いつまでも綺麗な状態で保存されてほしいものです。

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2016年8月28日 (日)

【くろがね線を読み解く】第233回■日本製紙への譲渡車D439

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 前回紹介した45DD-12形ディーゼル機関車の中には、他社へ譲渡されたものもある。写真の機関車は、元Y製鐵所D439で、1994年に山陽本線大竹駅連絡の三井化学専用側線入換用に転じ(1994年6月に日通大竹支店へ譲渡)、専用線が廃止されると、2000年10月より岩国駅連絡の日本製紙専用側線に活躍の場を移し、No.3と命名された。2016年3月、専用線の入換作業を受託している岩国産業運輸が北陸重機工業製の新車(無番)を導入したため、予備扱いとなった。

車端部に設けられていた簡易運転台は、日通大竹時代は存置されていたようだが、当専用線で使用されている時にはすでに撤去されていた。製鉄所の作業進捗管理に使用されていたらしいキャブ床下の制御盤類も、もちろん不要なため、撤去されている。

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門外から荷役線を望む。岩国駅との往復時には、貫通ブレーキを作用させるために貨車とBP管を接続するため、製鉄所構内使用時には未装備であったブレーキホースが取り付けられているのも興味深い。

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工場前で貨車を入れ換えるNo.3(D439).Y製鉄所構内で使用されていた頃は、なかなか敷地外から見ることのできなかった車両も、一般の専用線へ譲渡されれば容易に見られるようになるという一例。(こちらの過去記事も参照のこと)

※Y製鉄所から余所へ転じた後の車両の遍歴については、「Center Cab No.84, SRC 専用レールクラブ発行」 を参考にさせていただきました。

●No.3(D439)搬出される

 Twittterの目撃情報によると、No.3(D439)は2016年9月下旬にトレーラーで搬出され神戸港に向かったとのこと。果たしてどこへ行くのやら…。

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 当記事掲載の写真は、2008年時点で立入可能であったエリアから撮影したものです。最新状況については現場で自己責任にてご判断をお願いします。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

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2016年8月26日 (金)

【くろがね線を読み解く】第232回■八幡への貸出機D441

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■八幡地区の機関区に留置中のD441. D609、615、617などと共に代わる代わる八幡へ貸し出されている。   2016年夏

 今回は45DD-12形ディーゼル機関車D441を紹介する。この機関車は永らく戸畑地区の配置であったが、以前の記事で紹介した八幡地区の半製品ヤード竣工に伴い、2013年5月頃から断続的に八幡地区にも姿を現すようになっている。

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八幡地区の45DD-12形は銘板がボディと同じクリーム色に塗装されていることが多いが、戸畑地区の機関車の銘板の色は朱色であったり青色であったり様々である。この機関車も青い銘板で、遠くからでも他の機関車とは異なることが識別できる。

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2016年5月18日 (水)

★台湾★中国石油高雄製油所のスイッチャー(保存)

 2016年のゴールデンウィークは台湾を訪れました。この時期の台湾は梅雨入りも間近ですが、今年は運良く上空に高気圧が居座ってくれたおかげで、8日間滞在中雨に降られたのは電車に乗って移動している間の数時間のみで済みました。目当てはもちろんスイッチャー(車両入換用途の産業用機関車)です。

 往復にLCCを使った関係で、台北(桃園空港)に到着したのは5月1日日曜日の0:55。空港でモバイルWifiルーターをレンタルし、当地での情報収集の手段も確保。日曜日はどうせ貨物列車や専用線は動かないので、保存機巡りを決め込み、高鐵(台湾新幹線)の始発に乗って高雄(Kaohsiung)へと向かいました。MRTの西子湾(Sizihwan)駅で下車し地上に出ると、高雄港駅の廃駅跡に開設された打狗鐵道故事館へ行くことができます。ここには台鉄のSLや客車などの車両が保存されているのですが、2014年4月に日本製のディーゼル機関車が仲間入りしました。

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 保存されたのは、1980年日立製作所製の2軸ボギー機で、メーカー型式:HG-60BBからも分かるとおり、最終動力伝達方式が歯車駆動の、自重60トンのセミセンターキャブの機関車です。中国語の説明板には「(台湾電力)林口発電廠 運煤柴油機車頭」の表題が掲げられていましたが、本記事では最初の納入先に敬意を表し、中油高雄煉油總廠(中国石油高雄製油所)のスイッチャーとさせていただきます。

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 日立の凸型産業用機関車は、2軸ボギー車の場合センターキャブがほとんどで、セミセンターキャブとなると日本国内では常陸多賀(日立製作所専用鉄道)や今は亡き美祢(宇部興産専用側線)の35トンBB、あるいは十勝鉄道(日本甜菜製糖専用側線)の45トンBBなど、数えるほどしかありません。ところが、台湾向けに輸出された機関車にはこのようにセミセンターキャブのタイプが何両もあり、注目に値します。

通常、煙突はキャブかボンネット中央についているものですが、この車両の煙突はボンネット先端に付いています。私は、台湾訪問前にネットでこの機関車の写真を最初に見た時から、この車端部の煙突を疑問に感じていました。煙突の取付位置が車端部に制約されるのは、エンジン排気から火の粉を除去するためのスパークアレスタが車端部に設置されていて、煙突がその上部に伸びているためです。つまりこのスイッチャーは防爆仕様である訳ですが、台湾電力林口発電所は単なる石炭火力発電所ですから、防爆仕様にする必要がありません。なぜ発電所の専用線に防爆仕様のスイッチャーが居るのか? 現地で中国語の説明板を読み納得しました。最初の納入先が精油所ならば、防爆仕様になっていて当然だからです。

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 説明板によると、1980年12月1日に中油高雄に納入後、製油所内の入換に使用され、1993年6月23日に台電林口發電廠に譲渡、2013年12月31日の桃林鉄路運行休止によりお役御免になったとのことです。


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諸元は以下の通りです。

  • エンジン カミンズ社製VTA-1710-L2(680HP/2100rpm) ※HPは英馬力です
  • トランスミッション 新潟コンバーターTDN-22-3501(液体変速機4C-2004内蔵)
  • 燃料タンク容量1,500リットル
  • 自重60トン

なおエンジンは2003年4月9日に三菱重工製の直噴エンジンS6R-PTAに換装され、出力が851HPに向上しているとのことです。なぜ三菱重工のエンジンが採用されたのかについてはよく分かりませんが、改造時の所有者である台湾電力は発電所の建設などで三菱重工の全面協力を受けていますので、そのせいかもしれません。

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キャブ側面にはD-3のプレートが入っていました。Kaohsiunghg60bb05

鋼板溶接固定枕バリの特徴的な日立H台車。さすがに1980年代の機関車になると、平軸受ということはなくコロ軸受ですね。ブレーキシューも両抱き式でシリンダーが片側あたり2個ついています。

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日立製作所の銘板。HITACHI CO.LTD 1980 TOKYO JAPANとあります。日立の産業用ディーゼル機関車を製作しているのは笠戸事業所ですが、輸出の場合は本社名義になるのか、本社所在地の東京を掲出しています。

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2015年10月 2日 (金)

【くろがね線を読み解く】第210回■N社の機関車

 5年以上前になるが、西日本の某所を訪れた。

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■DB27 1969年日立製作所製 自重25t 機関:DMH17C×1基 製造番号13044

そこには、日立のスイッチャーDB27と

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■DB405 1975年三菱重工業製 自重45t 機関:DMF31SB×1基 製造番号2066

三菱のスイッチャーDB405が留置されていた。DB27はロッド駆動の3軸機関車で、DB24~28の5両納入されたうちの1両。DB405は車軸配置B-Bの1エンジン機で、DB404~406の3両納入されたうちの1両。いずれの機関車もワンマン運転に対応し、解放テコには自動解放シリンダーが接続され、連結解放を容易にしている。

 聞き及んだところでは、もうこの場所では撮影ができないらしい。貴重な姿を記録できたものだ。

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2015年4月 4日 (土)

■北総7260形電車■宗吾車両基地にてその後

 2015年3月22日のさよなら運転をもって運用離脱した北総7260形電車。もうそろそろ解体されたのではないかと思い、さくらまつりのついでに宗吾車両基地へ寄ってみました。

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■廃車になり留置中の北総7260形  2015年4月4日、宗吾車両基地にて(敷地外より撮影)

すると、7268Fの羽田空港寄り4両編成が、行先表示幕と種別幕を抜かれた状態で留置されていました。同行させていただいたタムタキさんに脚立をお借りして撮ることができました。

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AE100形との並びも見られました。

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ついでに脚立を駆使して保存車も撮ります。これは青電の200形電車204号。元は半鋼製の吊掛け駆動の電車ですが、3200形の流れをくむ全金属製車体に更新され、主電動機の載せ替え、台車のコロ軸受化改造により、赤電と並んでもさほど古さを感じません。私が子供の頃は、この電車はクリーム色にあずき色を纏って新京成を走っていました。宗吾で保存される際に復元改造が施されています。

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こちらは初代赤電3000形3004号。カルダン駆動の高性能車ですが車体はこちらの方が古いです。これらの車両は車両基地公開時に中で撮ると車両に近すぎて車体が歪んで綺麗に撮れないのですよ、これが。

●さくらまつり

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天気が芳しくなかったせいか、さくらまつりの来客は前回訪問時の3年前より少なめでした。家族連れが祭り会場から駐車場まで戻る間に踏切があり、桜並木バックに機関車が貨車を連れてやってきました。なお桜を撮る以外の目的での写真撮影は原則NGですのでご注意ください。

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2014年12月 6日 (土)

【くろがね線を読み解く】第190回 ■八幡地区で稼働率上がるD445

 前回記事にて、八幡地区の機関車の同時稼働数が増えている旨を報告した。今回紹介するのは、普段は予備扱いになっている八幡地区の機関車D445牽引の構内列車である。

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 2014年11月の某平日、レンタサイクルを返却して、ホテルのフロントに預けた荷物を受け取りに行く途中、D445が牽引する貨物列車に遭遇した。すぐに大型ショッピングセンターの屋上駐車場へ駆け上がり、なんとか撮ることができた。D445については、以前機関区に留置されている姿を紹介している(→こちらの記事)ほか、三菱化学物流のスイッチャーの検査輸送も撮っている。(→こちらの記事

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この列車は、左手にある八幡の工場から右手にある第二操車場へ向かうもので、貨車はその後くろがね線で戸畑へと返却される。防水フード付き貨車は戸畑から八幡へ冷延コイルを輸送するものなので、八→戸の逆輸送は空車である。

なおD445牽引の列車が走行している線路の2本手前の線路が左手前に分かれてカーブしているが、これは150mレール積込設備に向かう新設された線路(支線)である。

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2014年5月11日 (日)

【くろがね線を読み解く】第176回■150mレール輸送用貨車 西八幡構内試走

 2014年4月27日、以前の記事 のとおり15時を過ぎてもスイッチャーがY製鐵所構内へ戻らないというイレギュラーが発生した。その日は八幡駅前のホテルに連泊中であったため、最後まで見届けようと待っていると、

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16時を過ぎた頃、スイッチャーに運転士が乗るや否や煙突から煙が出て移動開始。

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150mレール輸送編成にリサーチキャビン積載コキ+データ比較用コキを連結した試験編成を側線から引き出してくると、

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東ヤードへ引き上げた後、

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また元の場所へ戻す作業を断続的に繰り返した。停車場内で試走をしている様子だったが、暗くなって18時近くになると、JRと貨車をやり取りする着発線へ編成を据え付け、スイッチャーはY製鐵所構内へと戻っていった。

着発線へ押し出された150mレール輸送試験編成は、翌月曜朝に170列車として出発する予定の西浜松行き50mレール輸送編成と同じ線路の門司港寄りに留置されていたため、少なくとも出発は170列車の発前入換がある9時40分以降であることがわかる。昨年、同じリサーチキャビンを用いて実施されたチキ5500形の速度向上試験の際は、通常工臨の空車返却に利用される11時前後のスジが使用されたので、今回も同様ではないかと目星をつけ、翌日は朝から張り込むことにした

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2014年4月26日 (土)

【くろがね線を読み解く】第172回■Y製鐵所小倉地区の機関車

 2014年4月1日、鉄鋼メーカーNS社K製鉄所は、同社のY製鐵所に吸収統合され、「Y製鐵所小倉地区」となった。小倉地区は、小倉の街中を流れる紫川の河口付近から容易に見ることができるが、かつて製品岸壁に張り巡らされていた線路は既に剥がされており、鉄道車両が走行するのを見ることはできない。

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しかし、反対側の原料岸壁側ならば、わずかではあるが列車の走行を見られる場所がある。

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 小倉地区で使用されている機関車は、高炉のある製鉄所にしては小型のものが多く、35~45tクラスが主流である。これは、高炉の容積が他の製鉄所に比べて小さく、溶銑の輸送単位が小さいことに起因すると思われる。機関車の製造元は、他の旧住友金属系の製鉄所と同じく日立製作所がメインで、最近では新たな仲間として北陸重機工業製も加わっている。上は日立製35t B-BのD-301で、鉄スクラップ輸送用と思しき2軸ボギーの無蓋車を2両連ねている。小倉地区の構内機関車運転はかつて日鉄住金物流小倉が担っていたが、この会社も2014年4月1日現在では日鉄住金物流八幡に吸収合併されている。

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 D-301の形式写真。製鉄所の機関車として一般的な1エンジン機ではなく、前後のボンネットに1基ずつエンジンを搭載した専用線でお馴染みの2エンジン機である。台車は鋳鋼製の日立G台車で、屋根は丸屋根。最近では焼島の北越製紙専用側線に同型機がいた。車体前後には運転士が乗り込むための簡易運転台を点対称に備えている。塗色は側面から見るとクリーム色一色だが、実際にはボンネット上と屋根上がマルーンに塗装されており、鹿島の機関車 と同じで、いわゆる住友金属物流標準塗装である。

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こちらは、半製品の鋼片を後工程の工場へ輸送中のD-306。側柱付の長物車に積まれているのはビレットである。小倉地区の主力製品は線材なので、半製品もスラブやブルームではないところがポイントである。

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D-306は、D-301と同じ日立製35t B-Bの2エンジン機であるが、306の方が若干製造年が新しいらしく、屋根は台形屋根、台車は組立溶接台枠である。キャブの乗降扉が埋められている。

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 こちらは、数年前に導入された北陸重機工業製D-507。空車の長物車を4両連ねて連続鋳造の工場へと戻っていく。

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D-507は、和歌山へ導入された同社製の65t B-B(D73~80) に類似したスタイルだが、自重は45tである。片側のボンネットにエンジンを、反対側にラジエーターを配置した1エンジン機である。小倉地区は規模が小さいため、機関車の両数もそれほど多くはないが、リプレイスのペースが鈍いお蔭で様々な世代の機関車を見ることができる。ファンとしては嬉しい限りである。

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