カテゴリー「▼C.協三工業のスイッチャー」の47件の記事

2018年5月18日 (金)

★140万アクセス突破★E351系とスイッチャーの邂逅

 貨物駅に配置された、車籍を持たない車両入換用の小型機関車、入換動車が本線上を走行することで有名な、JR中央本線竜王駅。

Superazusa351kylg20b062801147
■本線上で上りスーパーあずさ号とすれ違う入換動車。  2018年2月10日、中央本線竜王駅付近

正午過ぎの入換では、先般のダイヤ改正で引退したE351系スーパーあずさ号と入換動車が本線上ですれ違うダイナミックなシーンも見られました。この擦れ違いのタイミングは結構デリケートで、定刻よりプラスマイナス5秒以上ずれるとすれ違う場所が数十メートル単位で変わってしまうため、撮影に失敗します。なかなか挑戦し甲斐のあるシーンでした。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0)

2018年4月18日 (水)

★八戸通運のスイッチャー★DC3002保存車

 ブログ読者のタムタキさんと共に八戸臨海鉄道のレール輸送を撮影しに行った際、空き時間で保存車も見てきました。

Dc30021

こちらは某所に保存されている、元八戸通運のスイッチャー、DC3002です。敷地外から見ることができました。1966年協三工業製で、製造番号30511、自重30t、車軸配置はCです。八戸臨海鉄道北沼駅に連絡する専用線で使用されていました。

Dc30022

同じく八戸通運に納入され、本八戸駅に連絡する専用線で使用されていたDL-3(1968年協三工業製の30tCで、製造番号30605)と同型です。キャブの乗降扉が側面ではなく後位側妻面に設けられているのが特徴です。

Dc30023

SLのような黒塗装から、東北新幹線八戸延伸開業後にE2系をイメージさせる白+ピンク+紺に塗り替えられ、新青森延伸開業後にはE5系風の塗色に塗り替えられています。ロッドは外されていますが状態はかなり良く大切にされている様子でした。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0)

2018年3月 6日 (火)

★保存車★元 五稜郭車両所のスイッチャー

 TV番組「空から地球を見てみよう」で紹介された、北海道某所の幼稚園の保存車たち。

Ky20lb01

敷地外からも781系電車や50系客車の姿がみえます。この日は月曜祝日で園児のいない休園日?でしたので、外からならば写真を撮っても問題ないと判断しましたが、偶然にもちょうど職員の方がクルマで到着したので、撮影について尋ねてみました。すると、今日は子供たちがいないので屋外なら敷地内に入ってもOKとの許可が下りました。ありがたいことです。

Ky20lb02

快速海峡に使用されていた50系客車はもちろん、

Ky20lb03

781系はクモハ781-2、サハ780-4、モハ781-4、クハ780-2の4両が保存されています。その気なれば編成が組めますね。なかなか凄い。でもここを訪ねた本当の狙いは、

Ky20lb04

国鉄五稜郭車両所で使用されていたスイッチャーをじっくり観察することです。他の車両はすべてダルマでしたが、この機関車だけは長さ7メートルほどの線路の上に乗っています。元々、この機関車だけしかなくて、他の車両は後から増えたのかもしれませんね。

Ky20lb05

ボンネット妻面には、ドラえもん海底列車のヘッドマークが取り付けられていました。

Ky20lb06

こちらはキャブ妻面で同様にヘッドマーク付。ボンネット側より直射日光の当たる時間が短いので、こちらの方が色褪せずにクッキリ見えますね。

Ky20lb07

銘板を読み取ると、以下の通りでした。

  • 製造者 : 協三工業
  • 製造年月: 1977年(昭和52年)3月
  • 製造番号: 20981
  • 自 重  : 20t
  • 最大運転車数(換算):30
  • 最高速度: 15km/h
  • 機械番号: 06-28-01-004

ネットを検索すると、このスイッチャーを国鉄鷹取工場で使用されていたものと記載しているサイトがありますが、鷹取工場の協三20t機(機械番号は同一)は1973年製造で製造番号20834ですから、このスイッチャーとは全くの別物です。

この日は、朝八戸貨物駅で八戸臨海鉄道の機関車による入換を撮影してから、新幹線で函館に向かいました。八戸の天気はいまいちでしたが、海峡を渡ると函館は天気も良く、じっくり観察できてよかったです。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0)

2018年1月25日 (木)

【くろがね線を読み解く】第264回 ■JR九州ロングレール用チキ車検査回送

 2017年5月1日は、朝からY製鉄所の150mレール積込前後の入換シーンを見るため、八幡地区を訪れていた。観察していると、午前8時頃にディーゼル機関車D442が単機で出庫して西八幡付近の製品倉庫東ヤードへ向かい、空車の150mレール輸送用チキ車9両編成を牽引して、前田地区にあるレール積込設備へ入線していくのが見えた。24時間スーパーの屋上駐車場に赴き荷役の進捗を眺めていたが、しばらく始まらないので、どうやら積込は午後開始のようである。時間に余裕があるので、午前中別のターゲットを狙えないか思案していたところ、Twitterに以下の情報が投稿された。

  • 遠賀川留置のJR九州のロングレール輸送用チキ車が、検査のため作業委託先のJR貨物小倉車両所へ送り込まれる

検査回送はまだ見たことがないため、すぐに遠賀川へ急行することにした。

Longchiki_kokura01

遠賀川駅構内には、かつて遠賀川レールセンター(九鉄工業レール技術センター)が設けられていて、25m定尺レール、50m長尺レールを溶接してロングレールに加工し、ロングレール輸送用チキ車に積み込む作業が行われていた。しかし2016年4月以降Y製鉄所からJR九州向けに150mレールの発送が開始されると、ロングレール加工目的のレール溶接の必要が無くなり、2016年9月末までに門型クレーンはすべて撤去された。弊ブログでは、まだクレーンがあった頃の過去のシーンも紹介しているので適宜参照願いたい(こちらこちらなど)。

Longchiki_kokura02

こちらは、かつてY製鉄所からチキ車で運び込まれた25m定尺レール、50m長尺レールを荷卸しするための門型クレーンがあった場所で、跡地には訓練用の模擬トンネルと模擬ホームが設置されていた。

Longchiki_kokura03

かつてレール溶接に使用されていた建屋は内部が改装され、遠賀川施設実習センターとなっていた。先程の模擬体も訓練実習用なのだろう。駅ホーム側に入口が新設された。

Longchiki_kokura04

博多方向を見てみると、Twitterの目撃情報の通り単機回送されてきたDE10形1206号機と、その奥には黄色いスイッチャーに連結されたチキ車の姿が見えた。線路脇に九鉄工業の方がいらしたので、入換作業実施の匂いがする。暫く待機した。

Longchiki_kokura05

10分ほど待つと、DE10が門司港寄りに移動し、その後を追うようにスイッチャーがチキ車を推進して着発線へ押し込んできた。遠賀川レールセンターは廃止されたものの、2017年現在ではまだJR九州のロングレール用チキ車の留置場所が遠賀川であるため、検査などで貨車の増解結が必要な場合は、スイッチャーによる入換が発生するようだ。

Longchiki_kokura06

黄色いスイッチャーは以前から使用されているものと同一だが、車体外板が剥がれて痛々しい。

Longchiki_kokura07

スイッチャーはそのまま奥で待つDE10のところまで移動していき、

Longchiki_kokura08

チキ車をDE10に連結した。よく見ると、チキ車の台枠上には積付具が一切乗っていない。

Longchiki_kokura09

取り外した積付具は線路脇に並べられていた。

Longchiki_kokura10

役目を終えたスイッチャーは、元いた場所へと戻る。

Longchiki_kokura11

専用側線や貨物駅のスイッチャーは、端梁がゼブラ模様に塗装されていることが多いが、本機はレールセンターの入換用のため、端梁は黒一色である。元々赤色だったキャブ側面のJRマークが、色褪せて灰色になってしまった。

Longchiki_kokura12

なお、JR九州遠賀川レールセンターは廃止されたが、九鉄工業レール技術センターは組織上まだ存続していて、2017年現在の所在地は鳥栖駅北側のJR九州博多保線区鳥栖保線管理室と同一になっている。九鉄工業のホームページを確認したところ、2016年にレール技術センターを移転したとあるので、かつてレールセンターのあった鳥栖に再び移転したことになる(鳥栖レールセンターのあった場所とは異なるが)。Y製鐵所から150mレールが提供されるようになり、溶接によるロングレール製造が無くなっても、25m定尺レールの現場敷設時や50m長尺レールの保線区での工務による溶接作業は残るので、溶接技術の維持および継承が必要なことは変わらない。組織上残っているのはそのためと思われる。

Longchiki_kokura21

遠賀川から北九州タまでは、当日中に走行。列車番号はよく分からないが、八幡駅付近を12:24頃に通過した。編成は門司港寄りから順に以下の通りであった。

  • DE10 1206
  • チキ5719
  • チキ5535
  • チキ5809
  • チキ5718

積付具の無い、いかにも検査目的という風情のチキ送り込み列車。

Longchiki_kokura22

北九州タから西小倉までは、翌5月2日に試2593列車というJR貨物の貨物列車として運転された。貨物時刻表では西小倉9:46着となっているが、JR九州小倉総合車両センター前には10時頃到着した。編成は小倉総車セ寄りから以下の通りであった。

  • DE10 1559
  • コキ200-53
  • チキ5718
  • チキ5809
  • チキ5535
  • チキ5719

検査対象のコキ200が連結されていた。

Longchiki_kokura23

小倉総車セに入ると、右手に小倉総車セの入換用機関車DE10 1637(車籍は既にない)が現れ、

Longchiki_kokura24

奥に進んでいく検査貨車の編成とすれ違い。

Longchiki_kokura25

DE10 1637が手前でスイッチバックしてチキ車の後ろに連結すると、チキ車を牽引してきたDE10 1559がその横を通り過ぎて西小倉方向へ戻っていった。


Longchiki_kokura26

JR九州のチキ車は、小倉総車セ内の西側にあるJR貨物小倉車両所で検査しているため、右手に押し込まれていった。今回の追っかけにより、遠賀川レールセンターは廃止になったもののレアケースではあるがスイッチャーによる入換がまだ実施されることが分かった。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0)

2017年11月 6日 (月)

★門司港レトロ★潮風号の入庫

 11月の3連休の中日、とある事情から当初の目論みが外れ時間が余ったので、近場の門司港で走っている北九州銀行レトロラインの入庫を撮りに行きました。

2017_mojiretro01

向かったのが遅かったため、最終便の1本前にギリギリ間に合いました。関門海峡の夕暮れです。

2017_mojiretro03a

折り返しの下りに乗車し、

2017_mojiretro02

和布刈からの上り最終便も。その後雨ヶ窪から大久保まで歩いて、

2017_mojiretro04a

車庫への入庫列車を撮りました。長閑な門司港レトロ地区とは異なり、和布刈から先の車庫までの区間は、液体タンクや倉庫が並び港湾部独特の雰囲気が漂います。

2017_mojiretro04

奥に見えるのが潮風号の車庫です。

2017_mojiretro05

編成ごと建屋に納まりますので、切り離しや入換などはありません。本来日の長い季節ならばもっと綺麗に撮れるはず。このあと、更に東へ続く北九州市港湾局専用側線の廃線跡をたどると、 10分ほどで折戸口団地前のバス停に到着。バスに乗って門司港郵便局前で下車し、門司港駅から帰路につきました。スイッチャーの本線走行というだけでも楽しいですが、沿線風景が目まぐるしく変わるのも魅力ですね。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0)

2017年10月 3日 (火)

★尾去沢鉱山の保存車★ニチユ10tロッド駆動と仲間たち

 お盆期間中、避暑と青春18きっぷ消化を兼ねて北東北へ行ってきました。秋田では、2011年6月の仮オープン以来の訪問となる小坂レールパークと、そのついでに尾去沢鉱山を訪ねました。両拠点は、鹿角花輪駅経由で路線バスが連絡しているので、鹿角花輪駅前の旅館に泊まり、翌朝フロントに荷物を預けて両方訪ねると楽チンです。

※2017年現在、尾去沢行のバスは麓の集落が終点となり、鉱山前までは行かなくなっています。鉱山へは、鹿角花輪駅からタクシーで10分です。

Osarizawanysr10b01
■尾去沢鉱山駐車場に保存されているニチユ10t半キャブロッド駆動   2017年8月13日

全長1.7kmに及ぶ観光坑道が見どころの尾去沢鉱山には、かつて陸中花輪駅(現 鹿角花輪駅)の側線で入換に使用されていたスイッチャーが綺麗に保存されています。花壇の花も良く手入れされていますし、スイッチャーの方も定期的に塗り直されているようです。1963年(昭和38年)9月に日本輸送機で製作された凸型機関車で、自重10t、車軸配置はBです。最終動力伝達方式は、動輪の片方を動かしロッド棒によって他方へ動力を伝えるロッド駆動方式です。

Osarizawanysr10b02

銘板はこちらの非公式側にあり、型式DL10MC1067、製造番号1025002と判読できました。上写真一枚目とこの二枚目を比較すると、ちゃんとロッド棒の位置(位相)が変えてあるのが分かりますね。角度のズレは90度っぽいですがどうでしょう??

Osarizawanysr10b03

写真はすべてボンネットの蓋を閉じてから撮影しています。訪問時は蓋が開いており、三菱のロゴの入ったエンジンが搭載されているのが分かりました。帰宅後に調べてみると、朝日新聞社『世界の鉄道’70』に詳細が掲載されていました。それによると、調査当時、陸中花輪駅の三菱金属鉱業尾去沢鉱業所専用側線の入換作業は、丸佐運送合資会社が所有する私有機2両によって行われており、うち1両が酒井製の10t機、もう1両がこの機関車でした。諸元は以下の通りです。

  • 自  重  : 10.1t
  • 全  長  : 5,250mm
  • 全  幅  : 2,495mm
  • 全  高  : 2,620mm
  • エンジン  : 三菱ふそう DB31L (130ps/1800rpm)
  • 液体変速機:岡村製作所 PM18
  • 最高速度 : 21km/h

エンジンは、当時のバスやトラック・建機で汎用的に使用されていた三菱DB系が採用されています。動輪径は、自重8~10tクラスの国鉄貨車移動機のロッド駆動のタイプと同じ660mmです。

Osarizawanysr10b04

スイッチャーの近くには、説明の看板がありました。一般論としてこういった看板の記載内容は間違っていることもあるので鵜呑みは危険ですが、この看板は、入換作業に従事した丸佐運送がこのスイッチャーを尾去沢鉱山へ寄贈した際に立てたもののようですので、読む価値はあると思います。表題の「10トンディーゼル機関車 型式DB-3IL」は、前述のエンジン型式(DB31L)のことを指していると思われます。私有機の場合、複数ある入換動車を識別する際に、番号ではなくエンジン型式で呼称するケースがあるにはありますが、それに相当するのか、はたまた単なる型式の取り違えなのかは、分かりません。

●ロッド駆動半キャブの仲間たち

 スイッチャーの保存車は数あれど、この尾去沢鉱山の保存車と同じロッド駆動のしかも半キャブとなると、数えるほどしか残っていませんね。

Kitazawadb2
■JR網干駅前に保存されているニチユ製の同型機。(2007年に駐車場所有者の北沢産業の管理者に許可を得て撮影)

同型の北沢産業DB2。JR網干駅近くに静態保存されています。1961年(昭和36年)日本輸送機製の10t機ロッド駆動タイプで、型式は同じDL10MC1067、製造番号は876001。こちらも世界の鉄道に掲載されていました。(ちなみに、沖田氏の機関車表に収録されている製造番号876002読み取り誤りですので、引用して拡散しないようお願いします

  • 自  重  : 10t
  • 全  長  : 5,250mm
  • 全  幅  : 2,499mm
  • 全  高  : 2,620mm
  • エンジン  : 三菱ふそう  (130ps/2000rpm)
  • 液体変速機:岡村製作所 RM18
  • 最高速度 : 21km/h

丸佐運送のニチユ10t機と寸法も出力もほとんど変わりません。

Ashionysr10b
■古河鉱業所有のニチユ8t半キャブロッド駆動  2011年8月、足尾駅前

次は足尾駅前の動態保存車。同じく日本輸送機製のロッド駆動半キャブで、同型、と言いたくなるところですが自重は10tより少し軽く8tです。古河鉱業の私有機で、1965年(昭和40年)7月製造、型式DL8MC1067、製造番号1105001です。普段は傷まないようにシートに覆われており、数年に一度イベントで動きます。

Kuridb101
■くりはら田園鉄道DB101。協三工業製の10t半キャブロッド駆動   2013年、若柳駅跡

こちらも動態保存機ですが、残念ながら?日本輸送機製ではなく協三工業製の10tロッド駆動機です。元くりはら田園鉄道DB10形ディーゼル機関車DB101で、車体内部の銘板によると、1965年(昭和40年)6月製造、型式D10-1067、製造番号10470です。くりでん保存会が年に1回程度動かしていますので、運が良ければ動くところを見られます。入換に便利なように、通常はキャブ中央にある逆転器レバーが非公式側窓際に設けられているのが特徴で、それを除けば、平凡なスイッチャーです。ちなみに5~10tクラスの貨車移動機は、足でアクセルを踏み込んで速度を調整します。逆転器レバーは変速レバーではありませんので、ご注意ください。

2017年春にオープンしたくりでんミュージアムで、DB10形の形式図や諸元の記載された「宮城中央交通 車両竣工図表」が購入できます。DB10形の発注時はバス会社と合併していたのでこの社名ですね。以下に抜粋します。

  • 自  重  : 9.8t
  • 全  長  : 5,150mm
  • 全  幅  : 2,499mm
  • 全  高  : 2,620mm
  • エンジン  : 日野自動車 DS50A  (80HP/1500rpm)
  • 液体変速機: 新潟コンバータ 8A-1350

見た目はニチユ製に似ており、寸法もほとんど変わりませんが、製造者の違いから搭載しているエンジンと液体変速機が異なります。

Batokysr10b
■馬頭運送で保管中の協三工業製10t半キャブロッド駆動。   2014年、栃木県

こちらは、栃木県の馬頭運送が協三工業から引き取ったロッド駆動の半キャブです。たしか本社工場で保存されていたモノだった気がしますがうろ覚えです。連結器が柴田式自動連結器ではありませんが、土木工事軌道で使用されていたのでしょうか。馬頭運送は、全国各地から蒐集したスイッチャーを修復・動態化しており、那珂川清流鉄道保存会に移設されたものは公開時に動くことがあります。今回は4両紹介しましたが、他にもロッド駆動の半キャブをご存知の方は、情報お待ちしております。

●2017年10月7日追記

 相互リンク先の西宮後停留場様より情報をいただきました。北海道の丸瀬布いこいの森に、佐藤工業製の10t半キャブロッド駆動が静態保存されているそうです。詳細はこちら

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (4)

2016年6月29日 (水)

★製紙メーカーO社専用側線★日車25t+協三20tの重連入換

 2016年4月、専用線探訪の大先輩から「春日井のスイッチャーが重連になっている」との情報をいただいて、23日土曜日にようやく訪問することができました。

Nslg25b_kylg20b01

 製紙メーカーO社は、春日井工場とJR中央本線春日井駅を連絡する専用側線での貨車入換用にスイッチャーを2両保有しています。いずれも日本車輌製造製の機関車で、片方が自重35トンの2軸ボギー機、もう一方が予備で自重25トンの2軸機です。日車35トン機が不調になって以降、25トン機が1両で貨車の入換を行っていましたが、4月訪問時はこのように日車25トンの後方に朱色の2軸機関車をもう1両連結した重連風味になっていました。

Nslg25b_kylg20b02

 後部の朱色の機関車の詳細については、鉄道ピクトリアル2013年10月号の拙稿にて紹介しているので詳細は割愛しますが、秋田臨海鉄道で用途不要となり、ジェイアール貨物北陸ロジスティクスにより引き取られたあと、伏木貨物駅でしばらく保管されたのち、当地へやってきたものです。

Nslg25b_kylg20b03

元は国鉄土崎工場(現 秋田総合車両センター)の入換用ですが、国鉄の車両工場における被牽引車は電車・気動車がメインであり貨車よりも車体幅が広いため、入換運転時の運転士の視界確保の観点から、キャブの運転台側(公式側)が車体外側に向けてせり出しているのが特徴です。

なお前後どちらの機関車もBP管しか装備していないため、当然ですが重連総括制御はできません。この日はエンジンを起動しておらず無動力でしたが、いずれは本格的に使用される日が来るのかもしれません。

Nslg25b_kylg20b04

荷を積んだ貨車の工場からの引き出しは2回に分けて行いました。情報によると、空車の引き込みは日車25トン機1両で実施するとのことでしたが、この日は東京メトロ16000系のJR東海管内での甲種輸送を撮影するため早めに切り上げてしまい、確認はしませんでした。

●日車25トンBの過渡期モデル

Nslg25b_kylg20b11

 日車25トンBは、1960年代は凸型セミセンターキャブスタイルの規格品が大量生産されていましたが、1970年頃から15トン機と車体部品が共通化され、凸型からL型へとそのスタイルを変えています。もっとも、当初は台枠より下は凸型25トン機のまま(全長7,350mm、車軸間距離3,100mm)だったので、そこに15トン機の車体を乗せるとボンネットの長さが足りなくなってしまいます。そこで、キャブとボンネットの隙間に、ボンネットと同一断面のスペーサーを挟むことで長さを調整しています。上写真でいうと「nepia」の「a」の右側に、グレーのHゴムの縦線が入っているのが分かると思いますが、この縦線よりキャブ寄りの数十cmがスペーサーです。ボンネットは一見面一に見えますが、車体共通化に苦心した様子が見て取れます。

Nslg25b_kylg20b13

この機関車の面白いところがもう一つあって、台枠より下を見ると分かりますが、軸バネがコイルばねになっているんです。軸バネは、当初凸型25トン機と同じ重ね板バネでしたが、この車両(1975年製造、製造番号3140)を含む3両(製番3140~3142)からコイルばねへと変更されています。このあと製作された25トン機は、軸バネは同じくコイルバネですが車体が足回り含めて15トン機と共通化(キャブ前面2枚窓で全長6,950mm、車軸間距離2,300mm)されてしまいましたので、L型車体の前面4枚窓でコイルバネなのはわずか3両のみの珍車ということになります。平凡なスイッチャーのようで、意外とレアなんですよ。

Nslg25b_kylg20b12

ここ春日井のO社専用側線では、スイッチャーはラジエーターカバーを外して放熱器素むき出しの状態で使用されていることが多いです。スイッチャーの形態分類をする際、ラジエーターカバーやラジエーター開口部の形状は、個体を識別・分類する際のキーになる重要なポイントですので、外されているのは趣味的にはちょっと残念です。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0)

2016年6月20日 (月)

★郡山総合車両センターのスイッチャー★L2-3号機の485系国鉄特急色入換

 4年前の記事で紹介しているJR東日本郡山総合車両センターのスイッチャー。撮影当時はL2-2号機が使用されていましたが、2014年9月6日の公開イベント終了後の入換では、もう1両のL2-3号機が使用されていました。

Koriyama101

この時はちょうど青春18きっぷ使用可能期間内の開催であったため、上野⇔郡山の往復は各駅停車で移動しました。朝に管理組合の行事に参加してからの出発となり会場到着が14時頃になってしまったので、あまり長居はできませんでしたが(笑)

Koriyama102

イベントは15時終了予定で、2011年訪問時は15時以降に入換が始まったのですが、この時は14:35頃には始まってしまい、慌てて会場外へ出てスイッチャーを追っかけたのを覚えています。俯瞰できる場所へ行くと、ジパング編成を引き出したスイッチャーが、郡山駅方向から戻ってくるところに間に合いました! ジパングは当センターの検査出場車ではなく、イベントで展示するために回送されてきた車両です。

Koriyama103

控車(ヒ600改)を推進して工場へ向かうスイッチャーL2-3号機。郡山総合車両センターでは、電車から気動車まで幅広く検査をしているため、被牽引車両の種類により連結器を切り替える必要があります(密着連結器or自動連結器)。興味深いのは、スイッチャーに双頭連結器を付けるのではなく、被牽引車との間に連結器切替可能な控車を挟む方法をとるという点です。また空気バネの車両は、検査中はエア供給断により車高が低くなるため、連結器のレール面上の高さが880mmよりも低くなります。これに合わせるため、控車の連結器は高さの変更もできるようになっています。

Koriyama104

ジパングの引き出しが終わると、今度は展示車両の485系国鉄特急色編成の半分3両を引き出して、

Koriyama105

スイッチバックすると、

Koriyama106

展示場所の線路から工場建屋の方に押し込んでいきました。

Koriyama107

そして青森方の残りの3両も引き出し、先程押し込んだ3両に連結して6両編成を組成すると、

Koriyama108

再び建屋へと押し込んでいきました。しばらくこの位置で停車していたので、

Koriyama109

別の角度からも。遮断機があがって踏切上から撮影したこのアングルが、一番のお気に入りです。

Koriyama109a

この時は、まさか2年後に引退するとは思いませんでしたね。入換シーンが撮れて本当にラッキーでした。

●L2-3号機

Koriyama110

 郡山総合車両センターの入換動車は2両あります。内訳はL2-2号機とL2-3号機で、今回紹介するのは3号機の方です。福島市内に本社工場のある協三工業により1975年(昭和50年)に製造された車軸配置Bの機関車で、車体表記から自重は25トンです。

Koriyama111

2号機と比べて、キャブ妻面窓の天地方向の大きさが若干大きいほか、台枠真ん中のエアタンク脇にステップがあるので見分けがつきます(2号機にはありません)。寒冷地仕様のため、ホイッスルにはカバーが付いています。

●485系1000番台国鉄特急色 さよなら運転実施 (2016年6月18日、19日)

Lastrun48501hibari

 仙台臨海鉄道や東北本線のレール輸送臨時貨物列車を撮影するついでに、最後の雄姿を拝んできました。こちらは18日に仙台→郡山間で運転された列車で、「ひばり」のトレインマークを表示。

Lastrun48502aizu

こちらは同日の郡山→仙台の回送列車で、「あいづ」を表示。

Lastrun48503tsubasa

こちらは19日に運転された「つばさ」表示。今回表示された「ひばり」「あいづ」「つばさ」はいずれも、1982年6月の東北新幹線大宮-盛岡間暫定開業時のダイヤ改正以降も上野直通が残されていた列車で、特に山形新幹線が開業した1991年まで残っていた「つばさ」と、1993年まで残っていた「あいづ」は、首都圏に住んでいた私にも馴染み深い列車です。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0)

2016年6月 6日 (月)

車輌メーカーH社の機関車を訪ねて2016

 2016年某月某日、車輛メーカーH社の公開イベントに行ってきました。いつも通り、正門で記帳して撮影許可証をもらい、胸か腕の見えやすい場所に貼り付けます。H社構内にはかつてリニア地下鉄試作車や試作電車が残されていましたが、いずれも解体。今年5月までにED500-901も姿を消し、あまり見るべきものが無くなってしまいました。

Hitachimitoa0120160604

変化としては、昨年イベントにあわせて搬入されたED78形1号機(当所製)が再塗装され、保管スペースに屋根が付いたことでしょうか。美しい姿を披露していました。

Hitachimitoa0320160604

運転台を覗けるようにステップが置かれていましたが、昇れるのは1エンド側(国道門側)だけでした。

Hitachimitoa0220160604

機関車製造に携わっていたOBの方がたまたまいらしたので訊いてみると、当所製の機関車で引退したものの一部は、今後も引き取って保存したいようなことを仰っていましたが、それならばED500を保存してほしかったなぁ。やはりこのメーカーにとっては汚点なのか。。

Hitachimitoa0620160604

去年と違い1エンド側からも見られたのは良かったです。この機関車が利府で保存されていた際も、1エンド側は隣の機関車がすぐ傍にいてギチギチでスペースが無く、うまく撮れませんでしたので、これは嬉しいですね。

Hitachimitoa0520160604

そしてステップを昇ると窓ガラス越しではありますが運転台を見ることもできました。状態が良いですね。

Hitachimitoa0720160604

 ED15形1号機も、今年は再塗装され、大変美しい姿になりました。そしてなんとパンタグラフが2基とも上がっています! 昨年までは降りた状態でしたので、これは嬉しい誤算でしたね。

Hitachimitoa0820160604

せっかくの姿ですから、反対側からも。

Hitachimitoa0920160604

 イベント会場から門に向かって帰る途中、以前紹介した構内鉄道用の車両にまた出くわしました。機関車には特に変わったところはありませんが、今回は貨車を2両連結していました。

Hitachimitoa1020160604

うち機関車寄りの1両は、2軸ボギーの長物車で、

Hitachimitoa1120160604

なんとアーチバー台車を履いていました。このタイプの台車を履いた貨車は、古い製鉄所にまだ若干現役のものが残っていますが、珍しいことには違いありません。良いものが見られました。

◆2016年のEF200-901甲種輸送の記事はこちら

◆2017年訪問時の記事はこちら

-----------------------------------

●おまけ

Skd20220160604

 製鉄所繋がりで、帰り際にもう1両。銘板によると1975年4月協三工業製の20t機関車で、車軸配置はB、製造番号20881でした。ダルマのようですがまだちゃんと車輪が付いています。かつてはD202というナンバープレートが付いていたとのこと。エンジンメーカーと型式は調べましたが銘板が見つかりませんでした。土地管理者に電話にて許可を得て撮影。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (6)

2016年4月14日 (木)

★JR西日本★向日町レールセンターのスイッチャー

 JR西日本向日町駅の南側、向日町運転所(現 京都総合車両所)の東側に、JR西日本向日町レールセンターがあります。JR西日本の路線で使用されるロングレールは、(2016年3月迄)すべてこのレールセンターから発送されていました。この拠点では、運び込まれた25m定尺レールを溶接して50m長尺レール、200mロングレールなどに加工し、長物車に積んで社内各地へ発送しています。定尺レールは、八幡・福山両製鉄所から船で輸送されたものが安治川口で陸揚げされて長物車に積載され、JR貨物の1180列車→1182列車により梅小路(京都貨物)へと至り、そこから向日町駅まではJR西日本の事業用列車により輸送されます。

2016022301

 2016年2月23日朝、8時半頃に現地へ赴くと、9時ちょうどに動車庫から入換用のスイッチャーが姿を現しました。これは2015年春から稼働開始した新型です。

2016022302

2015年松山重車輛工業製で、製造元のホームページによると諸元は以下の通りです。

  • 名 称 : 貨車移動機
  • 型 式 : MR1663
  • 全 長 : 7,700mm
  • 全 幅 : 2,600mm
  • 全 高 : 3,428mm
  • 自 重 : 23トン
  • エンジン: 定格出力254kW/2000min-1
  • 燃料タンク容量:500リットル

2016022303

スタイルは、2014年度まで使用されていた協三工業製の20t機に似せて作られているようです。

●置き換えられた旧スイッチャー

2014032701

 こちらが2014年度まで使用されていたスイッチャーです。2016年2月現在も、レールセンター西側の側線に屋外留置されています。予備扱いなのか、解体待ちなのかは、分かりません。

2014032702

2014年3月27日、この日に動いたのは、レールセンター内で200mロングレールを積み込むためでした。ちょうどレールを吊り上げている場面が見られました。

2014032703

見た目は平凡なL形2軸機。台枠中ほどにステップの無いタイプです。

2014032704

昭和47年協三工業製のL2です。

2014032705

積んだレールは10本もなかったと思います。10時過ぎには作業が終わり、長物車を切り離すと、単機で動車庫へと戻っていきました。

2014032706

このレールセンターでは、空車到着時にはDE10が直接レールセンター内まで入ってきて、長物車を留置していくので、スイッチャーはレール積込時と発送前入換の時にしか動きません。したがって、事前に動く日を予測するのが非常に困難です。加えて、2016年4月以降は、それまで当レールセンターから発送されていた山陽新幹線用ロングレールの半分以上が、8090列車による八幡製鐵所からの貨車直送に切り替えられたため、入換頻度は格段に減少しました。せっかく新型機が導入されたのに、残念ですね。

【注意】
 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

【著作権の表示】
 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧