カテゴリー「▼D.北陸重機のスイッチャー」の29件の記事

2018年9月26日 (水)

★日本製紙専用側線★岩沼のスイッチャー活躍中

 2018年9月16日、JR東北本線岩沼駅構内でEH500形電気機関車41号機が脱線事故を起こしました。幸い怪我人はいなかったようですが、脱線箇所が日本製紙専用側線とJRの側線が繋がっている授受線に近い場所であったため、岩沼工場の製品の発送に支障が出るのではないかと心配していました。

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9月26日、JR⇔仙台臨海鉄道直通の団体臨時列車撮影のため仙台を訪れた際、日中の空き時間で岩沼に寄りました。午後便は、いつもどおり大昭和踏切で一旦停止し13:20頃に岩沼駅に向かって発車しました。一先ず元通りに運行されているようです。線路周辺が草刈りされてとても撮り易くなっていました。

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 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

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 当ブログの著作権者は、特記の無い限り、私 「社長」です。当ブログのすべての文章・写真・図面および図表は、日本国の法律(著作権法)と国際条約によって保護されています。改変したものも含めて、著作権者に無断で複製・配布することは出来ません。

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2018年9月23日 (日)

★スイッチャー動静★

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 JR山陽本線岩国駅分岐の製紙メーカーN社専用側線、山陽本線不通により製品の発送が止まったため運休が続いていると聞きましたが、今月末には再開するのでしょうか。情報があまりないので心配しています。

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再開したら岩国鉄道産業のスイッチャーをまた撮りに行きたいところです。導入からもうすぐ3年経ちますのでそろそろ重要部検査も近いでしょうし、もう1両追加導入されたらいいのになと思います。

※いずれも2016年撮影

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2018年7月 2日 (月)

【O工場の石灰石輸送】2018年4月の朝便

※本記事は、2018年6月1日に作成し7月2日付で自動投稿しております。

 2018年4月28日土曜日、糸魚川駅前に前泊して朝一のバスに乗り大沢を目指した。目的はもちろん、D社O工場の原石線の朝一番の列車を確認するためである。

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前の週末には牽引機関車としてDD453が使用されていた原石線だが、この日はDS-7が使用されていた。D社のホームページによると、原石線はおよそ2時間に1往復の頻度で運転されているとあるが、実際には運休や時刻変更も多く、額面通りの頻度では運転されていない。この日の朝一は7:12頃に列車が現れ、原石事務所へ向かい、15分ほどで戻ってきた。貨車のフォーメーションは原石事務所寄りから順に、テコ301+テコ302+テコ304+テコ303の4両編成で、テコ401は含まれなかった。

土日はもちろん、お盆も年末年始も休むことのない原石線だが、今まで数十回訪問して空振りが一度もなかったのは15時台の便のみで、他の時間帯の便は少なくとも1度は運転されなかったことがある。しかも15時台の便でさえ、早い時は14:25頃に来たこともあるし、遅い時は15:40頃のも経験しているので、時間には余裕をもって対応する必要がある。

なお15時台の便は逆光を気にする方もおいでかもしれないが、西側に山が迫っており9月~3月の秋冬であれば列車が来る頃には日陰になるので気にする必要はない。

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2018年4月24日 (火)

★製紙メーカーO社専用側線★北重28t+日車25tの重連入換

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 2017年11月25日、朝一番で春日井を訪ねると、8:40頃に製紙メーカーO社の工場から駅へ貨車を牽引して重連スイッチャーが現れました。一年半前の2016年4月にも同じ場所で重連のスイッチャーを撮影していますが、その時とは組み合わせが異なります。2016年は先頭日車25t+後方協三20tでしたが、今回は先頭北陸重機28t+後方日車25tでした。

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先頭の北陸重機28tは、坂城駅の石油元売J社専用側線で入換に使用されていたスイッチャーで、以前紹介したDB25-1導入により玉突きで引退し、整備のうえ春日井へやってきました。坂城に配置されていた時代は、駅構内の見える範囲での入換のため、、手旗信号で運転士を誘導する者が地上にいたのに対し、専用側線の距離の長い春日井では、誘導者がスイッチャー先頭に乗る必要があるため、転入にあたり、前位側・後位側双方とも端梁にステップが増設されています。またキャブ前位側妻面上部に旋回灯が取り付けられました。所有者の変更に伴い、キャブ側面のENEOSのロゴは塗装の際に泡緑色に塗りつぶされています。

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重連で登場するのは工場で紙製品を積んだ貨車を駅へ引き出す2往復のみで、空車を駅から工場へ引き込む入換はスイッチャー1両のみとなります。だいたい、重連運転の際に駅側先頭になっていた方が、入換を担当します。

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重連の組み合わせは総当たりのパターンがあり、これまで紹介したほかに、北陸重機28t+協三20tの場合もあります。スイッチャーが3両もいるのに正・副・予備の関係ではなく、ローテーションを組んでいるのでしょうか。

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2018年4月19日 (木)

★コスモ石油のスイッチャー★日通No.12

 かつてJR四日市駅に連絡するコスモ石油四日市事業所の専用側線の車両入換用として、日通のNo.12というスイッチャーがいました。

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いつ頃いなくなったのか記憶が定かではありませんが、撮影した2009年にはまだ現役でした。

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この当時は、まだ現在のように絶対信号機直下へ入線する機関車にATS-SFの装備が義務化されてはいなかったので、スイッチャーが四日市駅の着発線まで貨車を受け取りに来るチャンスを利用して、このように両側から綺麗に撮れたものです。

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台湾のセメント会社に譲渡されたとの情報があります。はたしてどこなのか。台湾のセメントメーカーの専用線で2軸機を使用しているところはあまり多くないので…。なお譲渡にあたり、キャブ屋根上の前位側に取り付けられていたヘッドライトはボンネット先端に移設され、スパークアレスタも撤去されたとの情報もあり、確認は取れていませんが、色が塗り替えられていると外観を見ただけで特定することは難しいかもしれませんね。

No.12は2018年4月現在でもコスモ石油専用側線で使用されているとのことです。ただしここ数年、駅から製油所入口まではDE10形による牽引で、門扉の外側に少し出てくるだけのようです。

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2018年3月 4日 (日)

★JR東海★名古屋工場の控車引退か

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■ヨ8000形改造の控車を連結して入換中の日車製(北陸重機工業製)スイッチャー  2014年3月17日、名古屋工場入口付近にて

 2018年2月に入り、JR東海名古屋工場に新しい入換用の控車が導入されたようです。同工場の入換は、誘導者が手旗でスイッチャーの運転士に合図する方式で、これまでは上の通り誘導者が乗るための控車(車掌車ヨ8000形からの改造車で車籍は無い)を連結していました。今回これが新型に置き換えられたとのことです。昨日の時点では、まだ古い方も解体はされていないようですが、おそらくスクラップにしてしまうのでしょうね。

※従業員のプライバシーに配慮し、あえて人の乗っていない写真をチョイスしています。あしからず。

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2018年2月17日 (土)

★しなの鉄道坂城駅★石油元売J社の新型スイッチャーDB25-1/DB25-2

 しなの鉄道坂城駅には、石油元売会社J社の油槽所があります。油槽所とは、原油の精製によって得られたガソリン・灯油・軽油・重油などの石油製品を中間貯蔵するための拠点です。日本は原油の全量を輸入に依存していますので、石油精製を担う製油所は、もっぱら海外からのタンカーによる原油受入に便利な沿岸部に設けられています。いっぽう油槽所は主に内陸部に配置され(製油所の存在しない沿岸都市にもありますが)、製油所から石油製品がパイプラインやトラック、鉄道貨車などによってもたらされます。坂城駅では、JRの貨車で運んできた石油類をオンレールで荷卸しできるよう、駅から油槽所へ専用側線が引き込まれています。

2017年3月ダイヤでは、坂城駅のJ社北信油槽所に到着する貨車輸送分の全量が、神奈川県にある根岸駅最寄の同社の根岸製油所から発送されています。列車は定期貨物列車2往復(84/85列車・5774/5775列車)と、臨時貨物列車1往復(8776/8777列車)が設定されています。(入換時刻は後述)

 北信油槽所の専用側線には、2017年9月現在、貨車入換用に2両のスイッチャーが配置されています。これらは法令上の鉄道車両ではありませんが、それぞれDB25-1・DB25-2という記号番号が付与されています。通常は、稼働する方のスイッチャーが上田駅寄りの庫の中に、稼働しない方が屋外の西端の側線の篠ノ井駅寄り(桜の木のあたり)に留置されています。ただし冬期以外は非稼働機が屋内、稼働機が屋外留置の場合もあります。

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スイッチャーが毎朝庫を出るのは、7:40頃です。

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列車が到着すると、牽引してきたJRの機関車が側線に逃げて、スイッチャーがやってきて貨車に連結し上田寄りに引き上げた後、J社専用側線へ押し込みます。

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貨車が9両以下の場合はこの作業は1回ですが、10両以上の場合は上写真のように編成を切り離して入換を2回に分けて行います。これは、現在常時使用されている積荷の抜き取り口が側線1本あたり9か所(9両分)しかないためです。

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発送前の入換はこの逆手順です。原則として、到着したすべての貨車が次の発送で返却され、南松本駅のように油槽所専用側線内に留まる貨車はありません。

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●入換時刻

(1) 7:44頃~ 8:15頃 84レ到着後入換

(2)10:20頃~10:40頃 85レ発送前入換

(3)11:32頃~11:52頃 5774レ到着後入換

(4)13:40頃~14:00頃 5775レ発送前入換

(5)14:39頃~15:00頃 8776レ到着後入換(冬期のみの臨時)

(6)16:45頃~17:05頃 8777レ発送前入換(冬期のみの臨時)

◆留意事項◆

 発送前の入換時刻は、荷役の進捗次第で変動し一定しません。このため上記時刻より20分近く早く始まることもあります。ふつうに考えれば、荷卸しは貨車を9両以下の単位で連結した状態のままで実施できるので貨車の数が増えても荷卸しにかかる時間は変わらないように思えます。しかし実際には、荷卸し前に貨車毎に積まれた品種などを確認する作業を1両ずつ実施し、終わった車両から順次荷卸しを開始する関係で、荷卸し終了までの作業時間は貨車の両数に依存します。また冬期は気温低下により石油製品の温度が融点に近づいて粘度が大きくなるためか、荷卸しにかかる時間も若干長くなります。上記の発送前入換の時刻は貨車の両数が14~18両程度になる冬期基準で記載しておりますので、その他の季節では早まる可能性を考慮した方が良いでしょう。

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入換は原則平日のみで、土日に動きはありません。ただし11月下旬から3月上旬までは土曜日も動くことが多いです。年末は発送元の根岸のJXTG専用側線が12月31日まで動く場合は坂城も31日まで動くことが多いです。年明けはその年の土日の配置にもよりますが遅くとも1月4日には開始することが多いです。お盆期間はその年の土日との配置の関係で、動いたり動かなかったりします。

 ※参考までにですが、2018年のお盆期間は8月13日(月)~14日(火)は定期列車の入換はすべてありました。

また臨時貨物列車は12月~2月が運行のピークで、定期貨物列車と同様に土曜日も運行されます。暖冬の時は2月下旬頃からタンク車の両数が減り始めて、3月上旬頃には臨時貨物列車は運行されなくなります。

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上のように桜の木の近くに留置されているスイッチャーは、その日使用されない方です。

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DB25-2の導入により、当地で2016年に使用されていたJR貨物所有の入換動車303号はお役御免となり、伯耆大山へと移動しています。2017年現在、303号は製紙会社の専用側線の入換ではなく、米子貨物ターミナルから機能移転してきた一般貨物駅の入換に使用されています。

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南東側の陸橋の下から上田寄りに出ると、専用側線を遠望できます。スイッチャーによって上田寄りの引上線に入る貨車の長さは季節によって変わるため(1~9両)、牽引している貨車の両数を見ておかないとスタンバイした場所までやってこないこともあり注意が必要です。

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石油製品発送元の根岸製油所は、JXTG社にとっては中長期的には廃止対象とされており、東日本大震災で内陸部への鉄道による石油輸送の重要性が再認識された後にも明確にこの計画を取りやめる発表はなされていません。油槽所は存続しても鉄道輸送が廃止されるというシナリオも無いわけではありませんので、今後の動向にも注目していきたいですね。

●25t液体式ディーゼル機関車 DB25-1、DB25-2

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DB25-1は2016年10月に、DB25-2は2017年4月に北陸重機工業で製作された産業用液体式ディーゼル機関車です。DB25-1は泡緑色、DB25-2は水色に塗装されており識別が可能ですが、将来的に色が変わった場合見分けが困難なほど瓜二つです。弊ブログをご覧の方はお気づきかと思いますが、この2両のスイッチャーは下関駅で入換に使用されているJR貨物DB500形ディーゼル機関車と同型です。ステップや手すりの形状・色など細部は異なりますが、車体形状や扉・窓の大きさと配置など基本形態は同じです。DB500形は、エンジンからの排気を安全に屋外に排出するために火粉除去装置を内蔵している防爆仕様の機関車ですので、ここJ社北信油槽所での使用にも全く問題はありません。

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機関車の銘板を確認すると、以下の通りでした。

  • 名 称 : 25TON液体式ディーゼル機関車
  • 型 式 : HDCB-25LP
  • 自 重 : 26.9t
  • 製造者 : 北陸重機工業
  • 製造年 : 2016年10月(DB25-1)/2017年4月(DB25-2)
  • 製造番号: 3537-L01(DB25-1)/3594-L01(DB25-2)

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DB500形との分かり易い相違点は、端梁にステップが無いことです。DB500の配置された下関駅も、この坂城駅も、入換時の誘導者と運転士の交信は無線によりますが、下関は、従来DE10形での牽引入換時に誘導者がDE10の先頭車端部に乗っていたので、DB500形に置き換えられた後も従前の方法を踏襲できるよう端梁にステップを設けたものと思われます。いっぽう坂城では、誘導者はスイッチャーには乗らず地上から指示しますので、ステップも不要というわけです。

●2両の役割

 DB25-2の導入前は、スイッチャーに正副の役割分担があり、メインで使用される方とめったに動かない予備の関係がありました。しかし現在の新しいスイッチャーになって以降はローテーション制に変わっていて、2017年11月現在では、月の前半と後半で交替して交互使用になっています(入換作業終了後に確認済)。交替時は入換中に一時的に2両連結して重連風になることもあります(もちろん休日の日数は月毎に異なりますので、毎月15日と31日に必ず交替するかというと、そういうわけでもないようですが)。参考までにですが、2017年11月現在、月の前半がDB25-1、後半がDB25-2でした。

●今後の同型機の増備について

 JR貨物では、比較的規模の大きい貨物駅の入換はHD300形ハイブリッド機関車に担わせ、非電化区間の本線及び入換兼務運用はDD200形ディーゼル機関車に、小規模駅は架線を延ばして本線用EL入換にするか、廃止してORS(オフレールステーション)化するのが基本方針です。したがって、DB500形は今後それほど多くは増備されず、本記事で紹介している専用側線向けの同型機の方が漸増していくというシナリオが現実的ですね。参考までに、2017年現在、JR貨物所有の入換動車が配置されている貨物駅を以下に記します(私有機は除く)。

  • 竜王駅
  • 伯耆大山駅
  • 下関駅
  • 西大分駅
  • 延岡駅

DB500形の導入された下関駅以外は、どの駅も架線が荷役線のすぐ傍まで迫っており、線路配線の一部変更や舗装、架線の延長など小規模の改良によりEL入換化もそれほど難しくはなさそうです。現状では、竜王・伯耆大山・西大分・延岡のいずれも、荷役作業の都合で貨車の移動をEL不在中に実施しなければならないため、まだ動車による入換が残っているに過ぎません。特に竜王と伯耆大山は荷役線の入口まで架線が達していますし、竜王に関しては列車到着後の入換は既にELで実施しています。貨物駅が残っても入換動車の廃止は今後もあり得るでしょう。

●坂城駅前の169系静態保存車

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 坂城駅には、しなの鉄道で活躍していた169系電車3両編成が静態保存されています。手前に車止めで終端している側線がありますが、この線路が車両搬入に使用されました。ただし車両入換は終電後の深夜帯にしなの鉄道が保有する軌道モータカーによって行われており、スイッチャーは使用されていません。

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国鉄急行形電車は、直流用・交直両用など系列によらず、新製時の形態の違いから以下のグループに大別することができます。

  • 非冷房車
  • 試作冷房車
  • 冷房準備工事車
  • 新製冷房車

国鉄電車マニアであれば、屋上機器の配置で、上記のどれなのかを瞬時に識別することができるはずです。たとえば上のクハ169形を見てみましょう。169系量産車は、昭和44年製造の最終増備車のみが新製冷房車、その他が冷房準備工事車の冷房改造車です。この2者の簡単な見分け方は、デッキ(客用乗降扉の部分)の屋根上のベンチレーター有無で、無しが前者、有りが後者です。上写真を見るとベンチレーターはありませんので、クハ169-25~27と絞り込むことができます。実際に保存されているのはクハ169-27ですね。車番を見ればわかるという方もいらっしゃると思いますが、鉄道の保存車両の車番やナンバープレートというのは別物に差し替えられていることがたまにあるので、形から入るというのは非常に大切なのです。ちなみに、クモハ169形の運転台寄りデッキ上の箱型ベンチレーターは、2個あるうちの片方が主電動機冷却風取入口である(室内換気用ではない)ため、新製冷房車でも装備しています。

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2017年9月18日 (月)

■鉄鋼メーカーK社T製作所の機関車■北陸重機工業製DL3

 2012年頃だったでしょうか、鉄鋼メーカーK社のT製作所に、新しい機関車が導入されました。北陸重機工業製の45トン B-Bで、それまで活躍していた日本車輌製造製35トンB-Bの番号を拝借し、DL3となりました。

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昨年秋、某鉄道会社のイベントに参加したあと、最寄りのJR駅からレンタサイクルを20分程走らせて現場に到着すると、ちょうど原料の鉄スクラップを積んだ貨車を北側(左手)の工場から引き出して戻ってくるところに遭遇しました。荷卸ししたのか、空のようです。切り離すと、

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今度は右手に留置してあった鋼塊1個を積んだ貨車を牽引して、また北側の工場へ消えていきました。貨車は2軸ボギーで、台枠側面に「120Ton」の表記があることから、荷重120tということになります。JRであれば大物車でしか運べないような重量物をいとも簡単に運べる頼もしい貨車ですね。

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しばらくすると、また北側の工場から今度は鍛造した半製品を積んだ貨車を推進して出てきました。もちろん、時間から考えて先程の鋼塊とは別物ですし、積んでいる貨車も異なります。貨車は台枠側面に「100T」との表記がありますので荷重100tですね。

●北陸重機工業製45トンB-B機関車 DL 3

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DL3は、2009年頃に同社のK製鉄所に導入された45トン機に類似していますが、手すりや階段の形状、簡易運転台入口上部に雨樋があるなど相違点があります。エンジンは、過去にK製鉄所に納入された北陸重機工業製のディーゼル機関車同様、キャタピラー社製C-15ACERTあたり(もしくはその後継製品)を採用しているのではないかと推測されますが、いかんせん情報がありません。

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この機関車は、日経新聞2015年5月19日版などでも報じられているように、アイドリングストップ機能を有しているようです。これは、連続1分以上停車している場合にエンジンを自動停止する機能です。元は2012年4月の税制改正で軽油の免税措置が廃止される方針が示されたことに対応するためのコスト削減の施策でした。もちろんCO削減にもつながりますが。

ふつうのDLであれば、アイドリング音が聞こえていたら「もうじき動くかな…」などと先読みしたりできますが、このDL3は停車中エンジンを止めていますので、厄介です。そして突然音もなく走り出します。油断ができません。製鉄所の機関車は運転士によるリモコン制御が基本となるため、運転士が乗る前から走り出すので、尚更です。

ちなみにこの日は日曜日、DL3は15時前に岸壁の定位置へ戻り、運転士も帰ってしまいました。いつも日曜日は15時を過ぎると入換はないので、すぐに撤収しました。いちおう公道ですが、警察のパトロール巡回もあるので、長居して問題を起こさないうご配慮お願いします。

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2017年8月30日 (水)

★豊橋鉄道★高師車庫のスイッチャー

 8月に愛知方面に行った帰りしな、豊橋鉄道に寄りました。名鉄渥美線、あるいは渥美電鉄と言った方が通じるかもしれません。私鉄の車両工場にも車両入換機は配置されているのですが、大手私鉄の場合は最近ではアント車両移動機の使用率が高く、地方私鉄でもスイッチャーを使用している事業者は限られます。さて、豊橋鉄道はどうでしょうか。

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2017年現在、豊橋鉄道では1800系電車(元 東急7200系)が使用されています。かつては名鉄のセコハン車のイメージのあった同鉄道ですが、すっかり様変わりしました。豊橋鉄道に譲渡された7200系は、かつて東急目蒲線で使用されていた車両で、2000年8月6日の地下鉄南北線・三田線への直通運転開始に伴い目蒲線が目黒線・多摩川線に系統分離されたことにより余剰となったものです。部品取り用も含めて30両が譲渡されました。


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車両整備工場は高師駅のすぐ傍にあります。


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この日は平日でしたので、入換で手前に出てくるかもしれないと期待して1時間弱待ってみましたが、電車の入換のみで、スイッチャーは動きませんでした。

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高師車両区の車両入換に使用されているのは、黄色い2軸の軌道モータカー風のスイッチャーでした。屋根上にクレーンを備えているのでルーツは保線用のようです。現在でも保線に使用されることがあるのかどうかは分かりません。連結器は、柴田式自動連結器を後位側のみに装備し、上写真の通り前位側は軌道モータカー時代のままです。メーカーは、銘板を近くで確認していないので不明ですが、車両区公開時に撮影された写真を見ると、どうやら北陸重機工業製のようで、非公式側の車体側面にNo.16の表記があります。

北陸重機は、産業用機関車メーカーの中でも八戸臨海鉄道DD56形4号機や専用線向けの入換動車など、貨車牽引用の機関車を数多く手掛けており、保線車両のイメージはあまりないかもしれません。ですが、名古屋市交通局が地下鉄向けに北陸重機製の軌道モータカーを数両導入しているので、地域的にも営業的にもそれほど違和感はありません。(ちなみに名市交は、東山線だけで北陸重機工業・松山重車輌工業・堀川工機、計3社の軌道モータカーを使用しています)


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こちらは豊橋鉄道のレールや枕木のストックポイントがある老津駅の側線に留置されていた軌道モータカーです。車体には16号の記載がありますが、銘板を見ると松山重車輌工業製ですね。高師車両区のNo.16とこの16号、番号が同じでややこしいですね。

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2017年8月23日 (水)

★車両メーカーN社のスイッチャー★No.250230

 JR東海飯田線豊川駅に連絡する専用側線を有する、某車両メーカーN社。JR東海の100%子会社になって以降も、新幹線車両のみならず私鉄や地下鉄向けの新車を製作しているほか、小田急などの車両の改造工事も実施しています。

この車両メーカーの入換用機関車については7年前に紹介していますが、数年前から新しい機関車が加わりましたので、お盆休み初日に撮りに行きました。

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新しいと言ってもセコハンですが、北陸重機工業製の35トンB-Bディーゼル機関車です。北陸重機製なのにボンネット先端のラジエーター通気口に日車の社紋を掲げているのは面白いですね。

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反対側の公式側からも。こちら側はキャブが台枠より外側にはみ出しているのが特徴です。運転士の着席する側はこのような構造になっていた方が視認性が高まります。車両を連結した方に向かって推進運転する場合、キャブを拡張しておかないと、進行方向が見にくいのです。

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後位側からも観察。記号番号は250230というよく分からない番号になっていました。この工場は場内撮影禁止です(その旨の看板も出ています)ので、工場設備や留置してある製作中の車両を撮影してはいけません。背後にそれらが写り込まないよう配慮しています。

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元々この車両は、東亜石油専用側線(JR鶴見線浜川崎駅連絡)の京浜精油所扇島工場付近において、着発線と荷役線の間の貨車入換に使用されていた、シムラのスイッチャーです。駅まで出てくることはなく工場内専用でしたので、撮影できる公道沿いまで頻繁に出てくるのは、石油貨車の編成の長くなる冬期だけという、撮影困難なスイッチャーでした(笑) 石油精製設備を対岸の水江工場に集約することに伴い、当工場および専用側線も2011年9月をもって廃止されました。その後、このスイッチャーは車両メーカーN社に譲渡され、豊川工場の入換用として使用されることになりました。車体・台枠・手摺・ステップ等各所色が塗り替えられていますが、大きく改造されている箇所はないと思います。新幹線車両や海外車両を入れ換える際は、軌間が異なる関係で連結器の中心がずれますので、2エンド側の連結器回りに若干手が加えられてます。まぁ特筆するほど大きな変化ではないですね。

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シムラ所属時代はこのように北陸重機工業の銘板が台枠に取り付けられていましたが、譲渡に伴い取り外されたようです。

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基本的に同型機は存在しません。製紙メーカーN社専用鉄道(JR石巻港駅連絡)のDD40A1が似ているという人がいますが、ラジエーター通気口に目を向けると、250230がボンネット妻面なのに対し、DD40A1は側面でファンがボンネット天井を向いていますので、まったくの別物です。前述のキャブの拡張についても、DD40A1には見受けられず、キャブは台枠の幅に収まっています。よく見れば全長も違いそうですね。しいて共通点を挙げれば台車で、2軸ボギー台車のブレーキシリンダーが車体外側にしか付いていない(台車1台につきシリンダー左右各1基で4輪のブレーキシューを制御する)構造でしょうか。なおこの機関車には北陸重機工業の銘板以外に、ベンダーとして仕入販売を担当したモリヤ産業の銘板もついています。保線車両でよく見かけるパターンですね。

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さて話を東亜石油専用側線に戻しますと、この工場で活躍していたもう1両のスイッチャーも忘れるわけにはいかないでしょう。シムラNo.1です。2009年12月28日に訪問したところ、ボンネット先端に正月飾りを取り付けていました。この飾りは、毎年クリスマスが終わった数日後に取り付けられ、正月明け1月上旬の間には取り外されていましたので、なかなかにレアな姿でした。いくら石油輸送が冬期に活発とはいえ、貨車の発送・到着がある最終出荷日は12月28日か29日、正月は4日にならないとスイッチャーは動きませんでしたので、正月飾り付で動くのはトータル7~8日間のみ。何年か毎年通ってやっと撮れた一枚なのでした(笑)

この車両、もとは第一セメント川崎工場(浜川崎駅連絡)からの譲渡車で、新製当所はロッド駆動でしたが台車交換により歯車駆動になった曰くつきのスイッチャーです。2軸ボギーの液体式ディーゼル機関車や気動車は、基本的に台車内側(車体中央寄り)の車輪にしか動力を伝達していないので、その動力を外側の車輪に伝達する方法がロッド棒なのか歯車なのかは台車の造りに依存します。だから交換できるわけですね。もちろん気動車の場合は「外側の車輪には動力は伝達しない」という選択肢もポピュラーで、キハ58系や最近のレールバスでも内側車輪だけ動輪なのが一般的です。

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1960年日立製作所製の35トンB-B機で、製造番号は12524。渡辺台帳によると、エンジンは振興造機DMH-17C(180ps/1500rpm)×2基、液体変速機は振興造機TC-2×2基です。液体変速機が2基あるということは、2台のエンジンから1基の変速機に動力を伝達する国鉄DD13形ディーゼル機関車とは異なり、各々のエンジンから独立した2基の変速機を介して、前後の台車にそれぞれ動力が伝わるということですね。キハ58のような2エンジンの気動車と同じ構造であるわけです。

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最後に、浜川崎駅と東亜石油専用側線の間で貨車をやり取りしていたJR側のディーゼル機関車を紹介します。この日はDE11形2000番台2004号機が使用されていました。この車両は現在も現役ですが、塗色がJR貨物更新色に変わっていますので、この写真もこれはこれで良い記録になったというものです。

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