カテゴリー「▽私鉄の希少車輌 1.北海道東北」の15件の記事

2018年11月17日 (土)

◆福島交通◆1000形電車甲種輸送(最終回)

 無塗装無着色の直方体電車があまり好きではない私ですが、振休をとっていた11月15日は、群馬で上信電鉄倉賀野のHD300-29試運転を撮影した帰りに、新白岡に寄り道しました。

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 東急電鉄で営業運転を終えた1000形電車のうち、14両は、長津田車両工場で改造のうえ、福島交通に譲渡されることになっています。譲渡のための甲種輸送最終回は、中間車に運転台取り付け改造をした2両編成×2本の4両でした。2018年11月2日深夜に工場からデヤの牽引で長津田検車区まで移送された当該編成は、11月14日にJR長津田駅から福島駅に向けて発送されました。途中、八王子と郡山タで夜間滞泊する行程です(郡山タを11月19日22:30に発車見込み)。

 今回の甲種輸送は、直流電化区間の牽引機がEF65形2074号機国鉄色というのも魅力ですが、帯色の入っていない1000形電車がいかにも半製品っぽく感じられるのもポイントです。

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 当記事掲載の写真は、特記の無い限りすべて公道(もしくは社会通念上立入りの許される区域)から撮影したものです。無断で私有地・社有地等へ立ち入ることは絶対におやめください。

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2018年8月15日 (水)

◆阿武隈急行A417系◆国鉄色の留置とさよなら運転回顧

 2018年8月5日、前日に毎年恒例の君津製鉄所公開に参加し、新京成電鉄N800形甲種輸送を撮影した翌日となる日曜日は、福島の阿武隈急行を訪ねました。当初は、栗原市のくりでん乗車会(DB10形ディーゼル機関車が無蓋貨車に来場者を乗せて5往復走行するイベント)に参加するつもりだったのですが、電車で移動中にスマホで当地の天気予報を確認すると午後から雨になってしまったので、急遽行先を変更することにしたのです。東京から福島往復ならば青春18きっぷ利用も現実的ですし、毎月第1日曜日は阿武隈急行全線フリーきっぷ¥600-の販売日ですので、コスト削減にもなります(笑)

阿武隈急行を訪ねようと思ったのは、今年7月1日の「あぶ急全線開業30周年 大感謝まつり」に合わせ、2016年に引退したA417系3両編成のうちの1両、元国鉄クハ416-1が国鉄色に復元されたためです。その日は残念ながら参加することができませんでしたので、その後どうなっているのか様子だけでも見てみようと馳せ参じました。

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3両編成のうちの展示されなかった2両(元クモハ417-1+モハ416-1)は、イベント開催前に丸森駅の保線用の側線(バラスト積込時に使用される)に移動、留置されていましたが、8月5日に私が訪問した際は、梁川の車両基地の中に元通り3両編成を組んで留置されていました。福島駅からあぶ急に乗って移動したので、丸森まで行く手前でこの編成を車窓から発見し、無駄足を踏まずに済みました。

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AT418-1こと、元クハ416-1。側面行先方向幕に「仙台」を表示し、色調も忠実でなかなか良い雰囲気です。

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農道みたいな未舗装の通路から近付いていくと、もっとよく見えました。記号番号の車体表記が国鉄の書体ではないなど、近づけば色々気づきはありますが、こんな企画を実現してくれる阿武隈急行、大好きです。

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途中から道路はコンクリート舗装に変わり、縁を通っていくと、良く見えました。以前阿武隈急行への直通運用もあった455系は東北地域本社色(グリーンライナー色)のイメージが強いのですが、417系はJRになった後も暫くはこの色に白のJRマークを付けて走っていましたので、私にとっては国鉄色のイメージが強いです。

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そういえば阿武隈急行の形式付番ルールは独特ですね。日本車輌製造に自社発注した8100系のMc車はAM8100、T’c車はAT8100というのはまだ分かるのですが、JR東日本から譲り受けた417系は、クモハ417+モハ416のMM’ユニットがAM417-1+AM417-2なのはまだいいとして、なぜクハ416がAT41-1なのか。8100系の付番ルール通り偶数向きを区別しないというのであれば、AT417-1ならまだ分かるのですが、なぜ「418」?

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国鉄417系は3両編成5本すべてが日立製作所笠戸工場製で、落成後は下松駅から仙台運転所まで自力走行(回送)しています。交直両用電車でありながら直流区間を本線走行したのはその時が最後で、モハ416形の屋上にある交直切替器も、仙台に来てからは検査で郡山工場(現 郡山総合車両センター)内で試験をするとき以外、動いたことはないのではないでしょうか。(なお自力回送の前に、山陽本線や関門を越えて鹿児島本線で試運転を行ったとの情報もありますが、私自身は運転記録や写真を見たことが無いので何とも言えません)

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角度を変えると、線路をオーバークロスする歩道付きの道路から眺めることもできました。

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並行する線路際の道からは逆側も。AM417-1は既に前部・後部標識灯やジャンパ連結器などが取り外されております。

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工場の一部が外から見え、イベント時に展示されたエメラルドグリーンの古い軌道モータカー(TMC200B?)も少し見えました。なお阿武隈急行の車両工場「梁川車両基地(阿武隈急行電車基地とも称する)」では、工場内の車両移動にはアント車両移動機を使用しており、屋外の車両入換は自力走行または他の8100系による牽引・推進となりますので、入換用スイッチャーは配置されておりません。

●A417系さよなら運転(2016年5月28日)

 2016年5月28日、A417系のさよなら運転が行われました。当日は、朝一で仙台臨海鉄道のレール輸送列車(不定期運転)を撮影後、陸前山王駅で車票を記録し、東北本線を南下して槻木からあぶ急の最初の撮影ポイントへと向かいました。

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さよなら運転では、A417系は車庫のある梁川から槻木まで北上し、折り返して福島へ、再び折り返して梁川までの全線1往復のみの運転でしたので、自分の移動に使う列車のダイヤと撮影候補地を事前に入念にチェックして臨みました。まずは槻木行きから。この場所はあぶくま駅徒歩10分といったところ、国鉄線として計画された際に信号場を設ける予定だったのか、この区間数百メートルだけ複線分の用地が確保されており、渓谷でありながら線路の手前にスペースがありうまく撮れました。続いて新田-二井田へ移動します。

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この区間は、午後になれば正面寄り・側面寄り・俯瞰なんでもいけそうでしたので、まずは福島行きを水鏡で。あぶ急車両のカラースキームの秀逸なところは、空の水色、山の深緑に自然に溶け込むところですね。色の組合せは伊豆急100系にも近いですが、クリーム色を主体として帯を細くすることでスッキリと仕上がっています。斜めストライプは1980年代の流行りで、国鉄185系やバブル期に登場したジョイフルトレインにもよく見られたデザインです。あぶ急がこのデザインを最初に採用したのは自社発注車の8100系ですが、登場したのは全線電化開業の1988年、まさにバブル全盛期です。

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最後の梁川行きは俯瞰で。5月下旬の福島は、想像した以上に暑かったですが、阿武隈急行の沿線景色を存分に楽しませていただきました。東北本線福島-仙台間にある25‰の急勾配を避けるためにバイパスとして計画された路線だけに、羽越本線や磐越西線にも似た国鉄の電化された亜幹線の雰囲気が漂う魅力ある鉄道です。またやってくる車両も、この417系や、国鉄713系をベースにワンマン運転・耐寒仕様に設計変更した8100系ですから、国鉄形車両が好きなファンは一度は訪ねてみる価値がありますね。A417系が営業運転することはもうありませんが、8100系の方も、JR東日本E721系ベースの後継系列AB900系によって置き換えられることが発表されています。この機会に、8100系の編成1本を国鉄色に塗装して走らせたら、似合うと思うのですが、いかがでしょうか。

【参考情報】さよなら運転臨時列車のダイヤ (※すべて発車時刻です)
9953M
梁川         10:28
やながわ希望の森公園前10:31
富野         10:34
兜          10:37
あぶくま       10:41
丸森         11:05
北丸森        11:07
南角田        11:11
角田         11:25
横倉         11:27
岡          11:31
東船岡        11:38
槻木         11:42
9954M
槻木         11:53
東船岡        12:00
岡          12:04
横倉         12:07
角田         12:10
南角田        12:13
北丸森        12:16
丸森         12:19
あぶくま       12:26
兜          12:30
富野         12:38
梁川         12:43
二井田        12:47
保原         12:54
高子         12:58
瀬上         13:02
福島         13:11
9955M
福島         13:29
卸町         13:35
福島学院前      13:37
瀬上         13:40
向瀬上        13:42
高子         13:51
上保原        13:53
保原         13:56
大泉         13:58
二井田        14:01
新田         14:03
梁川         14:05

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2018年4月15日 (日)

◆三陸鉄道36形◆八戸行臨時列車

 2012年8月11日、東日本大震災後に復旧した八戸臨海鉄道を撮りに行った帰り、八戸貨物駅の入換を撮っていると、珍しい列車に遭遇しました。

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三陸鉄道から八戸線に直通してきた36形3両編成から成る臨時列車です。山田線の宮古-釜石間は結局三陸鉄道として復旧することになっていますが、いずれ八戸でこのような列車をまたみられるようになるのでしょうか。

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ホテルを出て朝の下り1便目を撮る前はいつも本八戸貨物駅の上を通るのですが、この日は道路工事?のためにレールが剥がされている場面に遭遇。このまま廃線になるかと思いきや、原状復帰が原則なのかレールは再び敷設されて現在に至っています。時々草刈りもされているのですがどうなるのでしょうね。この駅に接続する専用線の方は自然に還りつつありますが(笑)

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2018年3月 7日 (水)

◆札幌市交通局◆ササラ電車

 毎年冬が近づくとテレビニュースや新聞で報じられるササラ電車の試運転。子供の頃から知識として知ってはいたものの、実は走行シーンはおろか、停車している姿さえ肉眼で見たことがありませんでした。

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数年前のことになりますが、札幌市内に住んでいる知人に頼んで、車庫を見学させていただく機会がありました。

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カテゴリー上は保守用車両に分類されるかもしれませんが、路面電車のようでもあり機関車のようでもある、その独特な存在感。見ると病みつきになりますね。

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新型もいましたが、やはり古いのがお気に入り。

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低速走行しかしない車両ですが、一応新旧両方ともコロ軸受になっていました。

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全車両とも集電装置を上げてスタンバイ。良いものを見せていただき、東京からはるばる渡道した甲斐がありました。今年の冬も大活躍したのでしょうか。

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2013年5月27日 (月)

【八戸臨海鉄道】製紙メーカーM社のスイッチャー 日車35t予備機DD352

 最近、ブログで紹介するのが車両工場のスイッチャーばかりになっていますが、もちろんこれまでには専用線や臨海鉄道で活躍するスイッチャーも撮っています。今回は八戸臨海鉄道の終点・北沼駅に連絡する、製紙メーカーM社専用側線のスイッチャーDD352を紹介します。

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 この専用線で使用されているスイッチャー2両はいずれも日本車輌製造製の35t機ですが、その形態は大きく異なります。1両は、クリーム色のセミセンターキャブ機でDD351を名乗り、こちらが常時使用されている車両です。もう1両が今回紹介する朱色のセンターキャブ機DD352で、この車両は予備扱いらしく、稼働率は低いです。2011年2月訪問時には、DD352の方が使用されていました。

Dd352_01

 この車両は元々秋田臨海鉄道向けに新製されたものです。1977年に除籍され、八戸臨海鉄道へと譲渡されました。ボンネット上に前後各1個取り付けられている旋回灯は、八戸に来てからの装備です。鉄道ピクトリアル臨時増刊号「2005年版 鉄道車両年鑑」で確認すると、2004年度末の時点で八戸臨海鉄道に車籍はありません

 この車両が最も特異なのは2エンジン機であることです。鉄道ピクトリアル2011年3月号の拙稿「産業用機関車を追い求めて」においても言及しましたが、日車の産業用機関車はそのほとんどが1エンジン機なのです。2エンジン機は、国鉄DD13形ディーゼル機関車をベースに改良を重ねながら増備された臨海鉄道向け55tクラスの車両がメインで、専用線向けの小型2エンジン機はごく僅かです。

 日車の35t1エンジン機には大量生産されている規格型がありますが、あえてオーダーメイドの2エンジン機としたのは、臨海鉄道向けだからでしょう。もともと機関車保有両数の少ない臨海鉄道では、エンジン故障時の冗長性を担保するうえで、1エンジン機より2エンジン機の方が好まれるというのは、これまでDD13形や臨海鉄道を研究されてきた方々には釈迦に説法ですね。

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 この機関車の検査は、スイッチャーを保有する八戸通運の子会社「八戸通運工業」が実施しており、2011年2月訪問時の車体表記によると、前回検査が2006年4月、次回が2012年4月となっていました。しかし訪問直後の3月、この工場・専用線は東日本大震災による津波被害があったため、スイッチャーの検査周期も変わっている可能性があります。震災時には、工場内に留置されていた多くのコキ車が水に浸かり廃車になっていますが、のちにこのスイッチャーの去就を確認したところ、2012年8月の段階ではまだ動車庫内に保管されているとのことでした。外観はきれいですが動くのかどうかはよく分かりません。

 最後に、日車の車輌史から諸元をピックアップしておきましょう。

  • 記号番号 :  DD352
  • 製造年月 :  1974年(昭和49年)2月
  • 製造者  :  日本車輌製造
  • 製造番号 :  2966
  • 自  重  :  35t
  • 全長(連結面):10,750mm
  • 幅     :   2,720mm
  • 高 さ   :   3,720mm
  • 機 関  :   DMH17C × 2基 (180ps×2)
  • 台 車  :   日車NL26A

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2013年5月23日 (木)

【秋田臨海鉄道】製紙メーカーD社のスイッチャーDB252除雪入換

 ブログは主に情報を発信する道具として活用するのが一般的ですが、アクセス解析機能を利用すると、意外な来訪者がいることがわかり、興味深いものです。本日昼休みには、三重県四日市にある日本トランスシティ社からこちらの記事へのアクセスが確認できました。当該記事で紹介しているのは、同社が2011年4月まで入換作業を受託していた四日市の三菱化学専用側線(塩浜駅より分岐、作業キロ3.3)で使用されていたスイッチャーです。2012年現在の使用状況が、社内メールで話題になった模様です。

 というわけで、今回は当該スイッチャーDB252が譲渡された直後の除雪シーンを紹介します。

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 2012年1月7日、この時は、弘南鉄道のラッセルを撮影しに行くついでに秋田に寄りました。暴風雪でJRはダイヤが乱れており、東京から始発のこまちで秋田へ向かったのですが到着が2時間以上遅れました。当然在来線の奥羽本線も、土崎から秋田港へ向かう秋田港線も定時運行はなされていませんでしたが、なぜか秋田臨海鉄道は動いていました。向浜へ向かうと、構内の踏切を除雪するためにスイッチャーが使用されていました。

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製紙メーカーD社秋田工場の北側には配送センター(製品倉庫)があり、トラックに積まれた製品(ロール紙など)が通用門から出荷されています。通用門の手前までは公道ですから、車道に出たりしないように邪魔にならない範囲でスイッチャーを見ることもできます。遠くからピーピー汽笛が聞こえたのでずいぶん頻繁に入換をするのだなと不思議に思い近づいてみると、 

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単機で踏切上を往復しながら除雪していました。出入りするトラックが踏切上に雪の轍を作っていきますので、放置しておくと凍結し、コンテナ車の脱線など重大インシデントにつながりかねません。地味な作業ですが重要です。スイッチャーマニアとしては、1日3往復しかない列車の発着入換時にしか動かないスイッチャーが頻繁に動いてくれるのは、大変ありがたいことです。 

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「ゴリッゴリ」、「バキバキッ」なかなか派手な音を立てながら除雪して(というより氷を砕いて)いきます。 

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スノープラウは消耗品だということがよく分かりますね。 

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しばらくすると、ようやく本業のコキ車の入換が始まりました。降雪遅延時の入換なので、時刻は今後も全く参考にならないと思いますので省略します。 

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天候条件は最悪でしたが、とりあえず三菱化学から移ってきた姿(形式写真とコキ車入換)が撮れたので満足し、とぼとぼと正門の方へ向かって歩いていきました。すると…

 

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また動きだすではないですか。雪も止み、最後の最後で晴れてきました。逆光で雪、どう撮って良いのかよく分からないままとりあえず配送センターへ戻ると… 

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思いがけず良いのが撮れました(笑)

 往路のこまちが田沢湖線内で止まった時はどうなるかと思いましたが、内陸部を走るJRより、臨海部を走る臨海鉄道の方が沿線の降雪量は圧倒的に少ないですから、除雪も早く終わり、ダイヤへの影響も少ないんですね。おかげでスイッチャーも無事撮ることができました。(このスイッチャーの雪のない時期の姿はこちら

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2012年3月 7日 (水)

■弘南鉄道ラッセル■弘南線キ+ED 除雪列車の活躍

 2011年12月末、青森県中南津軽地方に大雪注意報が出続けていたため、排雪列車を撮影しに弘前へと向かいました。詳しい経緯については、以前の記事 をご覧ください。

 さて、この日は朝から空は快晴かつ吹雪が舞っているというおかしな天候でした。しかし前日まで大雪でしたので、ラッセルが期待できます。弘前駅で大黒様きっぷを購入し、弘南線に乗って津軽尾上駅下車、10分ほど歩いて丘の上に立つと、カンッ…カンッ…カンッ……踏切から打鐘式警報機の音が聞こえてきました。旅客列車が走るはずのない時間帯でしたので、これはもしや…と期待していると、

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…やはり。ラッセルの登場です。周囲はりんご畑。りんごの木の枝の隙間からのぞく感じで。

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角度を変えて何度か撮れます。津軽尾上以北の区間は、戦後の1950年の開業で、このように立派な高架橋もあります。すぐに駅に戻ると、

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ちょうど構内除雪のために入換を行っていました。クルマで追いかけると駅間撮影が中心になりがちですから、電車で追いかけるときはこうした駅の入換を記録しておきたいものです。

除雪車は上り側にしか連結されていないため、構内除雪は上下線両方とも行います。まず2番線に到着後、入換扱いで弘前側の分岐器まで進んだ後、黒石側に戻り、今度は1番線を弘前側分岐器まで進み、また黒石側へ戻り、再度2番線に入って出発、という流れです。

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2番線からあっという間に出発していきました。後続の電車に乗り、平賀で追い越します。平賀では、ラッセルは普段下り列車が停車する2番線に停車していました。

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館田から平賀側に戻ります。この場所で考えるべきことは、変電所を如何に入れないかだけです。

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後追い。雪を巻き上げながら走る様は力強いですね。

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弘前からの折り返しは新里側で。併走する道路では先程と同じアングルになりつまらないので、線路から10メートル離れて畦から撮影。

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この後、後続の電車で弘前駅へ戻り、100円バスで中央弘前駅へ向かうと、12時30分発の大鰐行きに十分間に合います。この列車は、途中津軽大沢駅から除雪列車運転のためのスタッフが乗り込んできますので、大鰐線の運転があるかどうかを簡単に知ることができます。

つづく

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2012年1月22日 (日)

■弘南鉄道ラッセル■大鰐線キ+ED 除雪列車の活躍

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■大鰐駅構内で待機する、キ105+ED221   2011年12月

 弘南鉄道冬の名物は、ラッセル列車です。昭和初期に製造された除雪用車両を、大正時代に製造された電気機関車が後ろから押しながら除雪を行います。

 運行ダイヤは過去に多くの方によって調査され、幾度となく雑誌に特集記事も掲載されております。したがって本記事ではそれらを割愛し、実際に撮影する際の細かいノウハウを時系列で報告します。ダイヤについては、以下の個人サイトを大いに参考にさせていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

●運行有無を探る

 まず、これまでの経験を踏まえると、弘南鉄道の除雪列車は以下の条件で動くことが多いようです。

  1. 青森県中南津軽地方に24時間以上大雪注意報が出続けており(大雪警報含む)、一度も解除されていない。
  2. 天気予報が前日から当日まで「雪」。
  3. 除雪車のヘッドライトが点灯し、屋根から石炭ストーブの黒煙が出ている。

1.については、気象庁のホームページで簡単に確認できます。携帯でもPC用サイトビューワを備える機種であれば閲覧できますし、最近ではタブレット端末も普及してきたので、特に不自由は無いと思います。

2.については、「雪時々曇り」や「雪後曇り」ではあまり期待できません。シンプルに「雪」が理想です。予報の精度について個人的な感想を述べさせていただくならば、Yahoo天気よりもウェザーニュース(AUの携帯には標準装備)の方が当たることが多いです。気象庁の天気予報も情報が細かくて良いのですが、ウェザーニュースは実際の天気を現地サポーターから集めて予報に反映しているそうです。一長一短なので両方見ておくと良いですね。

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■屋根上から石炭ストーブの黒煙が出ていれば、運行アリ  2011年12月

3.は当日現場で確認する段階の話ですが、大鰐線に限って言えば、大鰐町ウェブカメラで遠隔地からでも確認できます。このウェブカメラは、冬期に除雪車の常駐している大鰐駅構内を俯瞰で常時監視するもので、ヘッドライトの点灯有無・黒煙の有無もチェックできます。見るためには、事前にJavaをインストールしておく必要があります(ウェブカメラのページからもダウンロード可)。もっとも、パソコンを使いこなしている方のPCには既にインストールされていることが多いですが(笑)

なお、降雪が続いている時は電気機関車のパンタグラフが常時上がりっぱなしになっていることもありますので、パンタが上がっていても運行されるとは限りません

 除雪列車には、主に早朝便、午前便、午後便と3往復の設定がありますが、どの便が動くのかと問われると、天候によりけりとしか言えません。一般には午後便がよく動くと言われていますが、たとえば2012年1月上旬に大雪警報が出た翌日は、午前便は動きましたが午後便は運休でした。

●大鰐線ラッセルの撮影

 2011年12月末、午前中に弘南線ラッセルを無事撮影 できたため、午後は大鰐線へと向かいました。大鰐線は、弘南線よりも景色に変化があります。追いかけて何度も撮るなら大鰐線です。今回は、大鰐温泉駅前に常駐している地元のタクシーを利用することにしました。

 駅前のラーメン屋で大鰐ラーメンを食し、早速運転手と交渉です。聞いてみると、過去に何度かラッセルを追いかけて写真を撮る鉄道マニアを乗せたことがあり、場所も何箇所か知っているとのこと。雪で道路状態も良くないため、最初は3回くらい撮れれば良いかなと控えめな提案をしてみましたが、「経験的にもっとイケる」とのことでお言葉に甘えることにしました。事前に考えていた場所5箇所に、運転手さん提案の場所1箇所を加え、計6箇所で撮影することにします。

●1回目

 まずは大鰐温泉駅から1~2分、平川の対岸から。急曲線が続き架線柱のスパンが短いため、2両編成の電車すらまともに撮れない場所ですが、ラッセルならきちんと1スパンに収まります。

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 大雪注意報が出ているときは天気も変わりやすく、13時には晴れていたのに出発直前に吹雪になりました。

●2回目

 さて、ラッセルは鯖石駅で構内除雪と列車交換のためしばらく停車しますので、その間に先回りします。大鰐から石川まで弘南鉄道に沿って走る国道7号線には、意外と交差点・信号が多いのですが、対岸のこの場所から北上するJR線沿いの道路は石川駅まで信号がまったくありません。もちろん、幹線道路ではないため除雪は必要最小限。狭い集落の中をクネクネ蛇行しながら走る部分もありますので、私のような余所者にはアンタッチャブルです。レンタカーなど使わず素直にタクシーを利用するのが賢明ですね。鯖石駅付近で川を渡り、線路沿いを北上。石川プールの先で降ります。

Owani_ki_ed_02

 引き続き吹雪ですが、直線区間でスパンが長いため、

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横から流しながら角度を変えて

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何度か撮れます。

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中には、もっと線路に近寄り正面寄りから撮る方もいますが、背後に石川プール併設の清掃工場の煙突が写り込んでしまうのでお勧めしません。第一、危険です。

●3回目

 ラッセルの次の停車駅は石川駅。構内除雪している間に先回りします。再び線路を渡り、JR線沿いを北上して弘南鉄道との交差部の手前で降ります。

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 吹雪いていたのに列車が来る頃にはまた晴れました。プレートガーダー橋や側壁の無い高架橋では、退けられた雪がカーテンのようにフワフワしながら落ちていくのが綺麗です。

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大鰐線は、戦後の1952年1月に弘前電気鉄道として開業したため、このように近代的で立派な高架橋があります。

●4回目

 4回目の場所は運転手さんにお任せします。最初、お寺さんの裏に撮れる場所があるとのことで降りてみましたが、踏切警報機は見えるもののそこまでの道路がほとんど除雪されていませんでした。距離も100メートル以上ありそうでしたので、徒歩で除雪しながら進むのは困難と判断し、小栗山駅近くの空き地から正面寄りで撮影することにしました。

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ウィングを架線柱ギリギリまで広げている様子が分かります。

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先頭のキには、左右のウィングを操作するために2名のスタッフが乗務しているようです。

●5回目

 大鰐線の沿線も、小栗山駅を過ぎて大和沢川を渡ればいよいよ住宅街です。運転手さんによると、「大抵のお客さんは、追跡をやめて弘南線方面へ向かってしまう (家が密集していて撮れる場所が無いため) か、大鰐方面へ戻り中央弘前からの返しを撮るみたいだよ」とのこと。しかし、今回は更に追跡することにします。一昨年、桜まつりにあわせて弘前を訪れた際、住宅街の中にも撮れる場所が2箇所あるのを見つけていたからです。携帯のGPS地図とタクシーのカーナビを照らし合わせながら県道を北上し、とある交差点で左折して狭い路地を進み、踏切を渡ったところで精算。¥4,330-也。案外安く済みました。

Owani_ki_ed_10

 県道は渋滞していましたが、ラッセルは千年駅で列車交換と構内除雪のために10分以上停車するため、このように間に合います。住宅街の中の吹き溜まりだったのでしょうか。跳ね飛ばす雪の量はこの日一番です。背後はアパートですが木々がうまく隠してくれます。手前にはむかし住宅があった気がしますが、いまは売りに出されており空き地です。

●6回目

 タクシーを降りたのでここからは徒歩で最後の締めです。とある空き地から雪の斜面を20メートルほど登ると、その場所はあります。

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ラッセル午後便の返しを順光で。最後に晴れてよかったです。機関車には運転士以外にもう1名乗務しているのが分かります。後ろは桜の木で、ゴールデンウィークが見ごろです。(こちら

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後ろのキにも2名乗務しています。除雪列車を運行するには、このように大鰐線だけで計4名、同時に運行される弘南線でも4名、合計8名のスタッフが必要なのです。多少吹雪いたくらいで出動するわけにはいかないのも頷けます(ファン泣かせではありますが…)。

 弘南鉄道の除雪列車については、ファン有志がフォトランなどを企画することもあるようですが、私には特にコネもないので、ガチンコ勝負で撮ってみました。今後訪問される方の参考になれば幸いです。

●おまけ

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 弘前駅近くの某ホテルは、鉄道マニアなら要チェックです。線路側の部屋に泊まると、このように駅を俯瞰することができます。旅客ホーム、貨物駅、機関区が一望できて、運行状況を把握するのにも最適です。JRの除雪車両ENR1000が何時頃出てくるのかも簡単に分かります。それも暖かい部屋でくつろぎながら、です。ホテルの名前とは裏腹に、宿泊料金もかなりお得です。1FロビーにPCもあり、大鰐町ウェブカメラも見られます(Javaインストール済)。無線LAN対応のモバイルPCを持ち込めば部屋でも閲覧できます(有線LAN使用の場合はフロントでモデム貸出OK)。

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2011年8月22日 (月)

★225000アクセス突破★旭川電気軌道1001形電車

 専用線・スイッチャーマニアにとっての旭川の見所が「北旭川貨物駅」ならば、私鉄マニアにとってはこちらでしょうか。

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■旭川電気軌道1001形電車。1955年(昭和30年)日本車輌製造製  2011年8月、旭川市内

似たようなことを考える鉄道マニアは多いようで、去年はJR北海道旭川支社の企画するこんなツアー(クリックするとPDFが別ウィンドウで開きます)もあったようですね。

アクセスですが、北旭川駅のオイルターミナルからですとタクシーで10分ほどで着きますので、掛け持ち訪問がオススメです。「旭川小学校の裏」と伝えるとスムーズでしょう。JR石北本線東旭川駅からですと徒歩で20~25分、道は単純ですがひたすら直線を歩きます。

Explanation

概要はご覧のとおりです。日本語がやや分かり難い気がするのですが。

Yakubamae

鉄道模型の駅ストラクチャーに付属するシールのような駅名ですが、実在の駅です。

1001_daisya

枕バネはコイルでダンパーもついており、軸バネはウィング式、あまり古さは感じませんね。国鉄101系電車以降の新性能電車の台車と比較しても、重さの負担方法にさほど違いはないと思いますが、どうでしょうか。

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2011年7月31日 (日)

フルコースで楽しむ★とうてつ電車まつり2011年夏★

 2010年12月の東北新幹線新青森延伸以降、経営環境の悪化が懸念されていた十和田観光電鉄。2011年3月11日に発生した東日本大震災以降は、鉄道網が断絶した影響もあり、観光客が激減したといいます。そんな状況を打開するために企画されたのが、今回紹介するイベント『とうてつ電車まつり2011年夏』です。普段は、類似のイベントが年一回11月に実施されていますが、今年は7月の3連休(16~18日)に内容をボリュームアップして開催されることになりました。この連休は、ちょうどJR東日本が発売中の、新幹線を含めて全線が1日乗り放題となる割引切符『東日本パス』(¥10,000-)の有効期間内であり、集客にはもってこいのタイミングです。十和田観光電鉄自身も『よりみちきっぷ』なる1日乗車券を発売していました。

 せっかくイベントを開催していただけるのですから、前泊して朝から二日間にわたり楽しむことにしました。前日は、震災復旧後の八戸臨海鉄道を撮影後、三沢駅の待ち時間を利用して『古牧温泉 元湯』で汗を流し(¥300也)、よりみちきっぷを2枚(2日分)購入してから、十和田市中心部のホテルに泊まりました(二連泊で総額¥5,980-という格安プラン)。

 さて、イベントのメニューは次の通りです。フランス料理のフルコースに譬えてみました。

Le menu d'aujourd'hui (ムニュ・ドジュールデュイ = 本日のメニュー)

  1. Les Entrées (アントレ=前菜)
              イベント前の電機入換
  2. Les Poissons (ポワッソン = 魚料理)
              凸+□おもしろ列車
  3. Les Sorbets  (ソルベ = お口直しのシャーベット)
              七百車両区での撮影会
  4. Les Viandes   (ヴィアンド = 肉料理)
              貨物列車復活運転、凸+□おもしろ列車2、旧型電車臨時運転
  5. Les Fromages (フロマージュ=食後のチーズ)
              旧型電車解説
  6. Les Desserts (デセール=デザート)
                               
    イベント後の電車入換

1.Les Entrées … イベント前の電機入換

 イベントの前菜といえば、もちろん列車組成のための入換です。17日は朝一番で十和田市内のホテルを出発し、1日乗り放題のよりみちきっぷを使用して三沢まで1往復しながら沿線の状況を確認しました。しかし、撮影地に三脚等を見かけることもなかったため、場所取りに精を出すより入換から楽しんだ方が得策と判断しました。

 七百で下車し、入換撮影ポイントである用水路の対岸でスタンバイ。

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■七百車両区内で並ぶED402(左)とED301(右)  2011年7月17日 

列車の発車時刻は9:55ですが、8時半を過ぎた頃でしょうか、

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ED301がトラ302形1両を切り離しておもむろに工場から出場し、トラ301形を牽引して三沢方へ引き上げます。

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方向転換してモハ3401形が待機している線路へ入線し…

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連結しました。これで午前中のイベントの準備は完了です。

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 ED301とED402が2両並ぶと、その大きさの違いが良く分かります。手前のED301は、以前の記事で言及したように、原型となった同じ日立製の機関車(20~25t機)が他の私鉄や専用線向けに納入されていました。特筆すべきは住友金属鉱山別子鉱業所の20t機(ED101~103)で、他の25t機とほぼ共通の車体を持ちながらナローゲージ(762mm)用の台車を履いていました。十和田観光電鉄のED301は30t機であり、車体の大きさは住友別子の20t機より一回り大きいのですが、車体の大きさに対して相対的に台枠がかなり高い位置にあり腰高な印象を受けます。それに合わせるように端梁も縦に長くなっています。にもかかわらず、屋根高さ(レール面上)は低く、本来ナロー向けの車両だったのではないかと疑いたくなるほどです。

 十和田観光電鉄は、1922年9月にナローゲージ(762mm)で開業し、1951年6月に電化・拡軌工事を実施したとされています。しかし、渡邊肇著「日本製機関車製造銘板・番号集成」、沖田祐作著「機関車表 私設企業編」によれば、ED301は1951年5月8日に認可されており、実はナロー時代に既に納入されていたことが窺えます。こう考えると、車体サイズとの関連を探りたくなるところですね。

2.Les Poissons … 凸+□おもしろ列車

 凸+□おもしろ列車の第一弾は、七百-十和田市間で1往復運転されます。機関車が貨車を牽引するところを、連結された電車から眺めることができるという趣向です。一応乗ることもできますが、もちろんこれはカッコ付きのネタで、実態は撮影用の列車ですね。

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■七百発十和田市行き。モハ3401+トラ301+ED301  2011年7月17日 

まずは十和田市行きの編成から。東西方向に走っている十和田観光電鉄線は、どいういうわけかほとんどの架線柱が南側に設置されているため、電線など障害物を避けるためには北側から撮ることになります。自ずと逆光になりますが、

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七百への返しは綺麗になりました。

3.Les Sorbets … 七百車両区での撮影会

 イベントの合間のお口直しは、車両区内での撮影会です。

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■七百車両区内で並ぶ希少車両たち      2011年7月17日

イベントの主役達が横並びになった姿を撮影することができます。参加者が多いため10分毎の入替制となりました。左のホームには入場待ち行列が見えます。

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南側から順に、旧型電車の、モハ3401形と、モハ3603形が並び、

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北側にはED402形とED301形が並びます。天気がコロコロ変わるので撮影する方も大変です。こういったお膳立て形のイベントはあまり来る機会がないのですが、首都圏の大手私鉄のイベントのように人が殺到して険悪ムードが漂うようなこともなく、のんびりと撮影することできました。もちろん一部には、入替制にもかかわらずなかなか場所を譲らない困った参加者もいたようですが(苦笑)

4.Les Viandes … 貨物列車復活運転、凸+□おもしろ列車2、旧型電車臨時運転

 いよいよ本日のメインディッシュです。

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■三沢行き。ED301+トラ301+トラ302+ED402  2011年7月17日

まずは電気機関車プッシュプルによる貨物列車復活運転。トラよりワムのほうが過去の実態には合っている気がしますが、贅沢は言っていられません。

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三沢からの返しは見上げる感じで。すぐに次の列車が来るため、移動する余裕はありません。移動先で場所が確保できなかったら、それはそれで困りますし…。

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■三沢行き。ED402+モハ3401+ED301     2011年7月17日

午前中に引き続き凸+□おもしろ列車の第二弾。今度は電車を電気機関車でサンドイッチ。ED301と402の連結順序も逆にして、なかなかにくい演出です。

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この時間になると三沢からの返しの方が順光です。やはりED301が先頭になった方がバランスが良いですね。

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■三沢行き。 モハ3603+モハ3401      2011年7月18日

最後は旧型電車臨時運転。このように踏切の近くで撮ったり、

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■十和田市行き。                   2011年7月18日

陸橋の歩道から俯瞰してみたり、

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■三沢行き。      2011年7月18日

逆俯瞰も楽しんで、

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■七百行き。                     2011年7月18日

夕暮れの後追いも。急行も復活運転し、「急」の種別マークも掲出。

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■三沢行き急行。    2011年7月17日

個人的には三沢駅付近の古牧温泉内を走る併用軌道風の区間が好みです。いかにも元ナローゲージという雰囲気が良いですね。17日は乗車もして、吊掛音を存分に楽しみました。1997年3月に友人と訪れた際は、まだ東急のステンレス電車は入線しておらず、現在の保存電車が主力だった気がしますが、10年以上たってもまだ吊掛電車が動態保存されているのは嬉しい限りです。

5.Les Fromages … 旧型電車解説

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■午後の七百駅構内は形式写真撮影に都合が良い。  2011年7月18日

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モハ3601形(左)とモハ3401形(右)の非公式側連結部。公式側には電気関係の引き通し線が、非公式側には空気関係の引き通し管が設けられています。ご覧の通り、ブレーキ管は連結されていますが、釣り合い管は連結されていません。

6.Les Desserts …  イベント後の電車入換

 食後のデザートは、イベント終了後の入換です。よく学校の運動会で「家に帰るまでが運動会だ」と教師がお約束のスピーチをしますが、さしづめ「入換が終わるまでがイベントだ」といったところでしょうか。

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■七百駅へ入線する旧型電車。         2011年7月18日

臨時の旧型電車が七百駅に入線します。

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午後の七百駅は日当たりが大変良く、足元に雑草などの障害物も無いため、車両の写真を撮るには好都合です。

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七百車両区内には、電気機関車が重連でトラ2両を連結し待機中。実はこの編成は朝からこの状態でした。なにか予定していない非公式なイベントでもあるのかと思い気になっていました。

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それを横目に、到着した電車が三沢側へ引き上げ、

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転線して車両区へ入ります。行先表示が「七百」から「回送」へと変わっています。

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結局、このあと電気機関車のパンタグラフは2両とも降ろされ、何事も起きずにイベントは静かに終わりました。

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