カテゴリー「▼私鉄の希少車輌 1.北海道東北」の11件の記事

2013年5月27日 (月)

【八戸臨海鉄道】製紙メーカーM社のスイッチャー 日車35t予備機DD352

 最近、ブログで紹介するのが車両工場のスイッチャーばかりになっていますが、もちろんこれまでには専用線や臨海鉄道で活躍するスイッチャーも撮っています。今回は八戸臨海鉄道の終点・北沼駅に連絡する、製紙メーカーM社専用側線のスイッチャーDD352を紹介します。

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 この専用線で使用されているスイッチャー2両はいずれも日本車輌製造製の35t機ですが、その形態は大きく異なります。1両は、クリーム色のセミセンターキャブ機でDD351を名乗り、こちらが常時使用されている車両です。もう1両が今回紹介する朱色のセンターキャブ機DD352で、この車両は予備扱いらしく、稼働率は低いです。2011年2月訪問時には、DD352の方が使用されていました。

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 この車両は元々秋田臨海鉄道向けに新製されたものです。1977年に除籍され、八戸臨海鉄道へと譲渡されました。ボンネット上に前後各1個取り付けられている旋回灯は、八戸に来てからの装備です。鉄道ピクトリアル臨時増刊号「2005年版 鉄道車両年鑑」で確認すると、2004年度末の時点で八戸臨海鉄道に車籍はありません

 この車両が最も特異なのは2エンジン機であることです。鉄道ピクトリアル2011年3月号の拙稿「産業用機関車を追い求めて」においても言及しましたが、日車の産業用機関車はそのほとんどが1エンジン機なのです。2エンジン機は、国鉄DD13形ディーゼル機関車をベースに改良を重ねながら増備された臨海鉄道向け55tクラスの車両がメインで、専用線向けの小型2エンジン機はごく僅かです。

 日車の35t1エンジン機には大量生産されている規格型がありますが、あえてオーダーメイドの2エンジン機としたのは、臨海鉄道向けだからでしょう。もともと機関車保有両数の少ない臨海鉄道では、エンジン故障時の冗長性を担保するうえで、1エンジン機より2エンジン機の方が好まれるというのは、これまでDD13形や臨海鉄道を研究されてきた方々には釈迦に説法ですね。

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 この機関車の検査は、スイッチャーを保有する八戸通運の子会社「八戸通運工業」が実施しており、2011年2月訪問時の車体表記によると、前回検査が2006年4月、次回が2012年4月となっていました。しかし訪問直後の3月、この工場・専用線は東日本大震災による津波被害があったため、スイッチャーの検査周期も変わっている可能性があります。震災時には、工場内に留置されていた多くのコキ車が水に浸かり廃車になっていますが、のちにこのスイッチャーの去就を確認したところ、2012年8月の段階ではまだ動車庫内に保管されているとのことでした。外観はきれいですが動くのかどうかはよく分かりません。

 最後に、日車の車輌史から諸元をピックアップしておきましょう。

  • 記号番号 :  DD352
  • 製造年月 :  1974年(昭和49年)2月
  • 製造者  :  日本車輌製造
  • 製造番号 :  2966
  • 自  重  :  35t
  • 全長(連結面):10,750mm
  • 幅     :   2,720mm
  • 高 さ   :   3,720mm
  • 機 関  :   DMH17C × 2基 (180ps×2)
  • 台 車  :   日車NL26A

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2013年5月23日 (木)

【秋田臨海鉄道】製紙メーカーD社のスイッチャーDB252除雪入換

 ブログは主に情報を発信する道具として活用するのが一般的ですが、アクセス解析機能を利用すると、意外な来訪者がいることがわかり、興味深いものです。本日昼休みには、三重県四日市にある日本トランスシティ社からこちらの記事へのアクセスが確認できました。当該記事で紹介しているのは、同社が2011年4月まで入換作業を受託していた四日市の三菱化学専用側線(塩浜駅より分岐、作業キロ3.3)で使用されていたスイッチャーです。2012年現在の使用状況が、社内メールで話題になった模様です。

 というわけで、今回は当該スイッチャーDB252が譲渡された直後の除雪シーンを紹介します。

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 2012年1月7日、この時は、弘南鉄道のラッセルを撮影しに行くついでに秋田に寄りました。暴風雪でJRはダイヤが乱れており、東京から始発のこまちで秋田へ向かったのですが到着が2時間以上遅れました。当然在来線の奥羽本線も、土崎から秋田港へ向かう秋田港線も定時運行はなされていませんでしたが、なぜか秋田臨海鉄道は動いていました。向浜へ向かうと、構内の踏切を除雪するためにスイッチャーが使用されていました。

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製紙メーカーD社秋田工場の北側には配送センター(製品倉庫)があり、トラックに積まれた製品(ロール紙など)が通用門から出荷されています。通用門の手前までは公道ですから、車道に出たりしないように邪魔にならない範囲でスイッチャーを見ることもできます。遠くからピーピー汽笛が聞こえたのでずいぶん頻繁に入換をするのだなと不思議に思い近づいてみると、 

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単機で踏切上を往復しながら除雪していました。出入りするトラックが踏切上に雪の轍を作っていきますので、放置しておくと凍結し、コンテナ車の脱線など重大インシデントにつながりかねません。地味な作業ですが重要です。スイッチャーマニアとしては、1日3往復しかない列車の発着入換時にしか動かないスイッチャーが頻繁に動いてくれるのは、大変ありがたいことです。 

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「ゴリッゴリ」、「バキバキッ」なかなか派手な音を立てながら除雪して(というより氷を砕いて)いきます。 

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スノープラウは消耗品だということがよく分かりますね。 

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しばらくすると、ようやく本業のコキ車の入換が始まりました。降雪遅延時の入換なので、時刻は今後も全く参考にならないと思いますので省略します。 

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天候条件は最悪でしたが、とりあえず三菱化学から移ってきた姿(形式写真とコキ車入換)が撮れたので満足し、とぼとぼと正門の方へ向かって歩いていきました。すると…

 

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また動きだすではないですか。雪も止み、最後の最後で晴れてきました。逆光で雪、どう撮って良いのかよく分からないままとりあえず配送センターへ戻ると… 

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思いがけず良いのが撮れました(笑)

 往路のこまちが田沢湖線内で止まった時はどうなるかと思いましたが、内陸部を走るJRより、臨海部を走る臨海鉄道の方が沿線の降雪量は圧倒的に少ないですから、除雪も早く終わり、ダイヤへの影響も少ないんですね。おかげでスイッチャーも無事撮ることができました。(このスイッチャーの雪のない時期の姿はこちら

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2012年3月 7日 (水)

■弘南鉄道ラッセル■弘南線キ+ED 除雪列車の活躍

 2011年12月末、青森県中南津軽地方に大雪注意報が出続けていたため、排雪列車を撮影しに弘前へと向かいました。詳しい経緯については、以前の記事 をご覧ください。

 さて、この日は朝から空は快晴かつ吹雪が舞っているというおかしな天候でした。しかし前日まで大雪でしたので、ラッセルが期待できます。弘前駅で大黒様きっぷを購入し、弘南線に乗って津軽尾上駅下車、10分ほど歩いて丘の上に立つと、カンッ…カンッ…カンッ……踏切から打鐘式警報機の音が聞こえてきました。旅客列車が走るはずのない時間帯でしたので、これはもしや…と期待していると、

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…やはり。ラッセルの登場です。周囲はりんご畑。りんごの木の枝の隙間からのぞく感じで。

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角度を変えて何度か撮れます。津軽尾上以北の区間は、戦後の1950年の開業で、このように立派な高架橋もあります。すぐに駅に戻ると、

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ちょうど構内除雪のために入換を行っていました。クルマで追いかけると駅間撮影が中心になりがちですから、電車で追いかけるときはこうした駅の入換を記録しておきたいものです。

除雪車は上り側にしか連結されていないため、構内除雪は上下線両方とも行います。まず2番線に到着後、入換扱いで弘前側の分岐器まで進んだ後、黒石側に戻り、今度は1番線を弘前側分岐器まで進み、また黒石側へ戻り、再度2番線に入って出発、という流れです。

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2番線からあっという間に出発していきました。後続の電車に乗り、平賀で追い越します。平賀では、ラッセルは普段下り列車が停車する2番線に停車していました。

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館田から平賀側に戻ります。この場所で考えるべきことは、変電所を如何に入れないかだけです。

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後追い。雪を巻き上げながら走る様は力強いですね。

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弘前からの折り返しは新里側で。併走する道路では先程と同じアングルになりつまらないので、線路から10メートル離れて畦から撮影。

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この後、後続の電車で弘前駅へ戻り、100円バスで中央弘前駅へ向かうと、12時30分発の大鰐行きに十分間に合います。この列車は、途中津軽大沢駅から除雪列車運転のためのスタッフが乗り込んできますので、大鰐線の運転があるかどうかを簡単に知ることができます。

つづく

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2012年1月22日 (日)

■弘南鉄道ラッセル■大鰐線キ+ED 除雪列車の活躍

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■大鰐駅構内で待機する、キ105+ED221   2011年12月

 弘南鉄道冬の名物は、ラッセル列車です。昭和初期に製造された除雪用車両を、大正時代に製造された電気機関車が後ろから押しながら除雪を行います。

 運行ダイヤは過去に多くの方によって調査され、幾度となく雑誌に特集記事も掲載されております。したがって本記事ではそれらを割愛し、実際に撮影する際の細かいノウハウを時系列で報告します。ダイヤについては、以下の個人サイトを大いに参考にさせていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

●運行有無を探る

 まず、これまでの経験を踏まえると、弘南鉄道の除雪列車は以下の条件で動くことが多いようです。

  1. 青森県中南津軽地方に24時間以上大雪注意報が出続けており(大雪警報含む)、一度も解除されていない。
  2. 天気予報が前日から当日まで「雪」。
  3. 除雪車のヘッドライトが点灯し、屋根から石炭ストーブの黒煙が出ている。

1.については、気象庁のホームページで簡単に確認できます。携帯でもPC用サイトビューワを備える機種であれば閲覧できますし、最近ではタブレット端末も普及してきたので、特に不自由は無いと思います。

2.については、「雪時々曇り」や「雪後曇り」ではあまり期待できません。シンプルに「雪」が理想です。予報の精度について個人的な感想を述べさせていただくならば、Yahoo天気よりもウェザーニュース(AUの携帯には標準装備)の方が当たることが多いです。気象庁の天気予報も情報が細かくて良いのですが、ウェザーニュースは実際の天気を現地サポーターから集めて予報に反映しているそうです。一長一短なので両方見ておくと良いですね。

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■屋根上から石炭ストーブの黒煙が出ていれば、運行アリ  2011年12月

3.は当日現場で確認する段階の話ですが、大鰐線に限って言えば、大鰐町ウェブカメラで遠隔地からでも確認できます。このウェブカメラは、冬期に除雪車の常駐している大鰐駅構内を俯瞰で常時監視するもので、ヘッドライトの点灯有無・黒煙の有無もチェックできます。見るためには、事前にJavaをインストールしておく必要があります(ウェブカメラのページからもダウンロード可)。もっとも、パソコンを使いこなしている方のPCには既にインストールされていることが多いですが(笑)

なお、降雪が続いている時は電気機関車のパンタグラフが常時上がりっぱなしになっていることもありますので、パンタが上がっていても運行されるとは限りません

 除雪列車には、主に早朝便、午前便、午後便と3往復の設定がありますが、どの便が動くのかと問われると、天候によりけりとしか言えません。一般には午後便がよく動くと言われていますが、たとえば2012年1月上旬に大雪警報が出た翌日は、午前便は動きましたが午後便は運休でした。

●大鰐線ラッセルの撮影

 2011年12月末、午前中に弘南線ラッセルを無事撮影 できたため、午後は大鰐線へと向かいました。大鰐線は、弘南線よりも景色に変化があります。追いかけて何度も撮るなら大鰐線です。今回は、大鰐温泉駅前に常駐している地元のタクシーを利用することにしました。

 駅前のラーメン屋で大鰐ラーメンを食し、早速運転手と交渉です。聞いてみると、過去に何度かラッセルを追いかけて写真を撮る鉄道マニアを乗せたことがあり、場所も何箇所か知っているとのこと。雪で道路状態も良くないため、最初は3回くらい撮れれば良いかなと控えめな提案をしてみましたが、「経験的にもっとイケる」とのことでお言葉に甘えることにしました。事前に考えていた場所5箇所に、運転手さん提案の場所1箇所を加え、計6箇所で撮影することにします。

●1回目

 まずは大鰐温泉駅から1~2分、平川の対岸から。急曲線が続き架線柱のスパンが短いため、2両編成の電車すらまともに撮れない場所ですが、ラッセルならきちんと1スパンに収まります。

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 大雪注意報が出ているときは天気も変わりやすく、13時には晴れていたのに出発直前に吹雪になりました。

●2回目

 さて、ラッセルは鯖石駅で構内除雪と列車交換のためしばらく停車しますので、その間に先回りします。大鰐から石川まで弘南鉄道に沿って走る国道7号線には、意外と交差点・信号が多いのですが、対岸のこの場所から北上するJR線沿いの道路は石川駅まで信号がまったくありません。もちろん、幹線道路ではないため除雪は必要最小限。狭い集落の中をクネクネ蛇行しながら走る部分もありますので、私のような余所者にはアンタッチャブルです。レンタカーなど使わず素直にタクシーを利用するのが賢明ですね。鯖石駅付近で川を渡り、線路沿いを北上。石川プールの先で降ります。

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 引き続き吹雪ですが、直線区間でスパンが長いため、

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横から流しながら角度を変えて

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何度か撮れます。

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中には、もっと線路に近寄り正面寄りから撮る方もいますが、背後に石川プール併設の清掃工場の煙突が写り込んでしまうのでお勧めしません。第一、危険です。

●3回目

 ラッセルの次の停車駅は石川駅。構内除雪している間に先回りします。再び線路を渡り、JR線沿いを北上して弘南鉄道との交差部の手前で降ります。

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 吹雪いていたのに列車が来る頃にはまた晴れました。プレートガーダー橋や側壁の無い高架橋では、退けられた雪がカーテンのようにフワフワしながら落ちていくのが綺麗です。

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大鰐線は、戦後の1952年1月に弘前電気鉄道として開業したため、このように近代的で立派な高架橋があります。

●4回目

 4回目の場所は運転手さんにお任せします。最初、お寺さんの裏に撮れる場所があるとのことで降りてみましたが、踏切警報機は見えるもののそこまでの道路がほとんど除雪されていませんでした。距離も100メートル以上ありそうでしたので、徒歩で除雪しながら進むのは困難と判断し、小栗山駅近くの空き地から正面寄りで撮影することにしました。

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ウィングを架線柱ギリギリまで広げている様子が分かります。

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先頭のキには、左右のウィングを操作するために2名のスタッフが乗務しているようです。

●5回目

 大鰐線の沿線も、小栗山駅を過ぎて大和沢川を渡ればいよいよ住宅街です。運転手さんによると、「大抵のお客さんは、追跡をやめて弘南線方面へ向かってしまう (家が密集していて撮れる場所が無いため) か、大鰐方面へ戻り中央弘前からの返しを撮るみたいだよ」とのこと。しかし、今回は更に追跡することにします。一昨年、桜まつりにあわせて弘前を訪れた際、住宅街の中にも撮れる場所が2箇所あるのを見つけていたからです。携帯のGPS地図とタクシーのカーナビを照らし合わせながら県道を北上し、とある交差点で左折して狭い路地を進み、踏切を渡ったところで精算。¥4,330-也。案外安く済みました。

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 県道は渋滞していましたが、ラッセルは千年駅で列車交換と構内除雪のために10分以上停車するため、このように間に合います。住宅街の中の吹き溜まりだったのでしょうか。跳ね飛ばす雪の量はこの日一番です。背後はアパートですが木々がうまく隠してくれます。手前にはむかし住宅があった気がしますが、いまは売りに出されており空き地です。

●6回目

 タクシーを降りたのでここからは徒歩で最後の締めです。とある空き地から雪の斜面を20メートルほど登ると、その場所はあります。

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ラッセル午後便の返しを順光で。最後に晴れてよかったです。機関車には運転士以外にもう1名乗務しているのが分かります。後ろは桜の木で、ゴールデンウィークが見ごろです。(こちら

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後ろのキにも2名乗務しています。除雪列車を運行するには、このように大鰐線だけで計4名、同時に運行される弘南線でも4名、合計8名のスタッフが必要なのです。多少吹雪いたくらいで出動するわけにはいかないのも頷けます(ファン泣かせではありますが…)。

 弘南鉄道の除雪列車については、ファン有志がフォトランなどを企画することもあるようですが、私には特にコネもないので、ガチンコ勝負で撮ってみました。今後訪問される方の参考になれば幸いです。

●おまけ

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 弘前駅近くの某ホテルは、鉄道マニアなら要チェックです。線路側の部屋に泊まると、このように駅を俯瞰することができます。旅客ホーム、貨物駅、機関区が一望できて、運行状況を把握するのにも最適です。JRの除雪車両ENR1000が何時頃出てくるのかも簡単に分かります。それも暖かい部屋でくつろぎながら、です。ホテルの名前とは裏腹に、宿泊料金もかなりお得です。1FロビーにPCもあり、大鰐町ウェブカメラも見られます(Javaインストール済)。無線LAN対応のモバイルPCを持ち込めば部屋でも閲覧できます(有線LAN使用の場合はフロントでモデム貸出OK)。

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2011年8月22日 (月)

★225000アクセス突破★旭川電気軌道1001形電車

 専用線・スイッチャーマニアにとっての旭川の見所が「北旭川貨物駅」ならば、私鉄マニアにとってはこちらでしょうか。

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■旭川電気軌道1001形電車。1955年(昭和30年)日本車輌製造製  2011年8月、旭川市内

似たようなことを考える鉄道マニアは多いようで、去年はJR北海道旭川支社の企画するこんなツアー(クリックするとPDFが別ウィンドウで開きます)もあったようですね。

アクセスですが、北旭川駅のオイルターミナルからですとタクシーで10分ほどで着きますので、掛け持ち訪問がオススメです。「旭川小学校の裏」と伝えるとスムーズでしょう。JR石北本線東旭川駅からですと徒歩で20~25分、道は単純ですがひたすら直線を歩きます。

Explanation

概要はご覧のとおりです。日本語がやや分かり難い気がするのですが。

Yakubamae

鉄道模型の駅ストラクチャーに付属するシールのような駅名ですが、実在の駅です。

1001_daisya

枕バネはコイルでダンパーもついており、軸バネはウィング式、あまり古さは感じませんね。国鉄101系電車以降の新性能電車の台車と比較しても、重さの負担方法にさほど違いはないと思いますが、どうでしょうか。

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2011年7月31日 (日)

フルコースで楽しむ★とうてつ電車まつり2011年夏★

 2010年12月の東北新幹線新青森延伸以降、経営環境の悪化が懸念されていた十和田観光電鉄。2011年3月11日に発生した東日本大震災以降は、鉄道網が断絶した影響もあり、観光客が激減したといいます。そんな状況を打開するために企画されたのが、今回紹介するイベント『とうてつ電車まつり2011年夏』です。普段は、類似のイベントが年一回11月に実施されていますが、今年は7月の3連休(16~18日)に内容をボリュームアップして開催されることになりました。この連休は、ちょうどJR東日本が発売中の、新幹線を含めて全線が1日乗り放題となる割引切符『東日本パス』(¥10,000-)の有効期間内であり、集客にはもってこいのタイミングです。十和田観光電鉄自身も『よりみちきっぷ』なる1日乗車券を発売していました。

 せっかくイベントを開催していただけるのですから、前泊して朝から二日間にわたり楽しむことにしました。前日は、震災復旧後の八戸臨海鉄道を撮影後、三沢駅の待ち時間を利用して『古牧温泉 元湯』で汗を流し(¥300也)、よりみちきっぷを2枚(2日分)購入してから、十和田市中心部のホテルに泊まりました(二連泊で総額¥5,980-という格安プラン)。

 さて、イベントのメニューは次の通りです。フランス料理のフルコースに譬えてみました。

Le menu d'aujourd'hui (ムニュ・ドジュールデュイ = 本日のメニュー)

  1. Les Entrées (アントレ=前菜)
              イベント前の電機入換
  2. Les Poissons (ポワッソン = 魚料理)
              凸+□おもしろ列車
  3. Les Sorbets  (ソルベ = お口直しのシャーベット)
              七百車両区での撮影会
  4. Les Viandes   (ヴィアンド = 肉料理)
              貨物列車復活運転、凸+□おもしろ列車2、旧型電車臨時運転
  5. Les Fromages (フロマージュ=食後のチーズ)
              旧型電車解説
  6. Les Desserts (デセール=デザート)
                               
    イベント後の電車入換

1.Les Entrées … イベント前の電機入換

 イベントの前菜といえば、もちろん列車組成のための入換です。17日は朝一番で十和田市内のホテルを出発し、1日乗り放題のよりみちきっぷを使用して三沢まで1往復しながら沿線の状況を確認しました。しかし、撮影地に三脚等を見かけることもなかったため、場所取りに精を出すより入換から楽しんだ方が得策と判断しました。

 七百で下車し、入換撮影ポイントである用水路の対岸でスタンバイ。

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■七百車両区内で並ぶED402(左)とED301(右)  2011年7月17日 

列車の発車時刻は9:55ですが、8時半を過ぎた頃でしょうか、

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ED301がトラ302形1両を切り離しておもむろに工場から出場し、トラ301形を牽引して三沢方へ引き上げます。

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方向転換してモハ3401形が待機している線路へ入線し…

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連結しました。これで午前中のイベントの準備は完了です。

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 ED301とED402が2両並ぶと、その大きさの違いが良く分かります。手前のED301は、以前の記事で言及したように、原型となった同じ日立製の機関車(20~25t機)が他の私鉄や専用線向けに納入されていました。特筆すべきは住友金属鉱山別子鉱業所の20t機(ED101~103)で、他の25t機とほぼ共通の車体を持ちながらナローゲージ(762mm)用の台車を履いていました。十和田観光電鉄のED301は30t機であり、車体の大きさは住友別子の20t機より一回り大きいのですが、車体の大きさに対して相対的に台枠がかなり高い位置にあり腰高な印象を受けます。それに合わせるように端梁も縦に長くなっています。にもかかわらず、屋根高さ(レール面上)は低く、本来ナロー向けの車両だったのではないかと疑いたくなるほどです。

 十和田観光電鉄は、1922年9月にナローゲージ(762mm)で開業し、1951年6月に電化・拡軌工事を実施したとされています。しかし、渡邊肇著「日本製機関車製造銘板・番号集成」、沖田祐作著「機関車表 私設企業編」によれば、ED301は1951年5月8日に認可されており、実はナロー時代に既に納入されていたことが窺えます。こう考えると、車体サイズとの関連を探りたくなるところですね。

2.Les Poissons … 凸+□おもしろ列車

 凸+□おもしろ列車の第一弾は、七百-十和田市間で1往復運転されます。機関車が貨車を牽引するところを、連結された電車から眺めることができるという趣向です。一応乗ることもできますが、もちろんこれはカッコ付きのネタで、実態は撮影用の列車ですね。

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■七百発十和田市行き。モハ3401+トラ301+ED301  2011年7月17日 

まずは十和田市行きの編成から。東西方向に走っている十和田観光電鉄線は、どいういうわけかほとんどの架線柱が南側に設置されているため、電線など障害物を避けるためには北側から撮ることになります。自ずと逆光になりますが、

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七百への返しは綺麗になりました。

3.Les Sorbets … 七百車両区での撮影会

 イベントの合間のお口直しは、車両区内での撮影会です。

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■七百車両区内で並ぶ希少車両たち      2011年7月17日

イベントの主役達が横並びになった姿を撮影することができます。参加者が多いため10分毎の入替制となりました。左のホームには入場待ち行列が見えます。

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南側から順に、旧型電車の、モハ3401形と、モハ3603形が並び、

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北側にはED402形とED301形が並びます。天気がコロコロ変わるので撮影する方も大変です。こういったお膳立て形のイベントはあまり来る機会がないのですが、首都圏の大手私鉄のイベントのように人が殺到して険悪ムードが漂うようなこともなく、のんびりと撮影することできました。もちろん一部には、入替制にもかかわらずなかなか場所を譲らない困った参加者もいたようですが(苦笑)

4.Les Viandes … 貨物列車復活運転、凸+□おもしろ列車2、旧型電車臨時運転

 いよいよ本日のメインディッシュです。

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■三沢行き。ED301+トラ301+トラ302+ED402  2011年7月17日

まずは電気機関車プッシュプルによる貨物列車復活運転。トラよりワムのほうが過去の実態には合っている気がしますが、贅沢は言っていられません。

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三沢からの返しは見上げる感じで。すぐに次の列車が来るため、移動する余裕はありません。移動先で場所が確保できなかったら、それはそれで困りますし…。

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■三沢行き。ED402+モハ3401+ED301     2011年7月17日

午前中に引き続き凸+□おもしろ列車の第二弾。今度は電車を電気機関車でサンドイッチ。ED301と402の連結順序も逆にして、なかなかにくい演出です。

Ivent_17b

この時間になると三沢からの返しの方が順光です。やはりED301が先頭になった方がバランスが良いですね。

Ivent_32
■三沢行き。 モハ3603+モハ3401      2011年7月18日

最後は旧型電車臨時運転。このように踏切の近くで撮ったり、

Ivent_35
■十和田市行き。                   2011年7月18日

陸橋の歩道から俯瞰してみたり、

Ivent_34
■三沢行き。      2011年7月18日

逆俯瞰も楽しんで、

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■七百行き。                     2011年7月18日

夕暮れの後追いも。急行も復活運転し、「急」の種別マークも掲出。

Ivent_31
■三沢行き急行。    2011年7月17日

個人的には三沢駅付近の古牧温泉内を走る併用軌道風の区間が好みです。いかにも元ナローゲージという雰囲気が良いですね。17日は乗車もして、吊掛音を存分に楽しみました。1997年3月に友人と訪れた際は、まだ東急のステンレス電車は入線しておらず、現在の保存電車が主力だった気がしますが、10年以上たってもまだ吊掛電車が動態保存されているのは嬉しい限りです。

5.Les Fromages … 旧型電車解説

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■午後の七百駅構内は形式写真撮影に都合が良い。  2011年7月18日

Jamper

モハ3601形(左)とモハ3401形(右)の非公式側連結部。公式側には電気関係の引き通し線が、非公式側には空気関係の引き通し管が設けられています。ご覧の通り、ブレーキ管は連結されていますが、釣り合い管は連結されていません。

6.Les Desserts …  イベント後の電車入換

 食後のデザートは、イベント終了後の入換です。よく学校の運動会で「家に帰るまでが運動会だ」と教師がお約束のスピーチをしますが、さしづめ「入換が終わるまでがイベントだ」といったところでしょうか。

Ivent_41
■七百駅へ入線する旧型電車。         2011年7月18日

臨時の旧型電車が七百駅に入線します。

Ivent_42

午後の七百駅は日当たりが大変良く、足元に雑草などの障害物も無いため、車両の写真を撮るには好都合です。

Ivent_44

七百車両区内には、電気機関車が重連でトラ2両を連結し待機中。実はこの編成は朝からこの状態でした。なにか予定していない非公式なイベントでもあるのかと思い気になっていました。

Ivent_43

それを横目に、到着した電車が三沢側へ引き上げ、

Ivent_45a

転線して車両区へ入ります。行先表示が「七百」から「回送」へと変わっています。

Ivent_45

結局、このあと電気機関車のパンタグラフは2両とも降ろされ、何事も起きずにイベントは静かに終わりました。

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2011年2月18日 (金)

★祝★155000アクセス突破!! (弘南鉄道6000系の衣替え)

 2011年2月の3連休、青森県内の私鉄各線では様々な催しがあったようです。今回はその中から、アクセス突破記念として気楽に取り上げられるこの車両を紹介します。

S6000_pink
■前面にピンクの帯が入った弘南鉄道6000系  2011年2月13日、津軽大沢

弘南鉄道6000系(元・東急6000系)は、大鰐線でいまなお現役の車両です。主力の7000系が検査などで運用を離脱する際の予備車として、津軽大沢駅の車庫で待機しています。最近ではファンによる貸切運行の依頼も増えてきたため、走行機会は増えているようです。

 2月12日のラッセル車貸切運行後、大鰐温泉寄りの6007形にピンクの帯が入れられました。翌日見に行ってみると、パンタグラフを上げており、コンプレッサーの音も聞こえたため走るのかと思いましたが、駅員の方に聞いてみると、暖房用に電源を入れているだけとのことでした。ちなみに走るのは3月だそうです。

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■6000系6007形(左)と6008形(右)    2010年5月、津軽大沢車庫内(許可を得て撮影)

昨年のゴールデンウィークには、上のように6007形はオリジナルに近い姿で、反対側の6008形は黄色の帯が入れられていました。車庫の門の外から写真を撮っていると、駅員の方が駅舎の窓を開けて「入って良いよ」と声をかけてくださいました。

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■6005-6006編成    2010年5月、津軽大沢車庫内(許可を得て撮影)

こちらは、隣に並んでいる同型車の6005、6006形です。部品取り用で動くことはないとのことです。

●おまけ

津軽大沢駅といえば6000系というのは、鉄道マニアの話。沿線の利用者にとって、津軽大沢といえば…

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この看板でしょう。地元中学校のPTAが製作したようです。注意を惹くという意味では成功しているのでしょうか。どうでしょう?

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2010年12月 5日 (日)

★祝★125000アクセス突破!! 南部縦貫鉄道キハの運転

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■レールバスの運行を見守る車掌さん  2010年5月2日、旧七戸駅構内

 東北新幹線最後の区間となる八戸-新青森間が、2010年12月4日開業しました。鹿児島生まれの私にとっては、来年3月に控える九州新幹線全通&山陽新幹線との相互乗り入れの方がはるかにインパクトの大きいイベントであり、青森県内で線路が一寸延びるだけ(失礼)では、正直なところあまり興味が持てません。その新規開業区間の途中にあるのが七戸十和田駅。1997年5月に運行休止した南部縦貫鉄道の七戸駅にも近い(?)、十和田市の新たな玄関駅です。

南部縦貫鉄道では、2005年以来、毎年5月に七戸駅の構内線路を使用して動態保存車両の運行が行われてきましたが、今年は新幹線が開業するとあって、開業日に合わせて機関庫の公開が行われたようです。

Kiha_side
■煙を吐きながら軽快に走るレールバス  2010年5月2日、旧七戸駅構内

5月のイベントでは七戸駅が公開され、レールバスの運行を撮影したり、乗車することができました。キハ101、102共に富士重工製の規格型ではありますが、いまとなっては貴重な車両といえるでしょう。車体中央の床下には、銀色の円筒形の容器が吊り下げられ、パイプが屋上の排気塔へと繋がっています。消音器にしてはちょっとゴツい気がしますが…。

Kiha_doubletraction

イベントの最後には重連運転も実施されました。総括制御はできませんから、前後2両とも運転士が乗務しています。運行開始直後に連結が外れて繋ぎなおしたり、いろいろ大変でした。関係者のご苦労が偲ばれます。

Kiha_x2

最後は晴れ上がった空の下で、2両並べての記念撮影会。

機関庫の中には、日立製作所製の産業用ディーゼル機関車も保存されているとのこと。来年はぜひ、そちらが動くところを見てみたいものです。その一助になればと思い、七戸駅構内の売店でレールバスの本を購入しました。芸文社から出版されている、

「日本レールバス大全」

がそれです。レールバスの何たるかを知りたい方には、大変良い教材だと思います。

Misterycar

駅前には、レールバスを模したオブジェが。中を覗いてみるとただのリアカーでした。どのような用途で使用されるのでしょうか。

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2010年6月 7日 (月)

◆十和田観光電鉄◆ED301入換、そして夏仕様へ

 2010年5月1日(土)、八戸臨海鉄道が運休になったために止む無く訪問した十和田観光電鉄で、電気機関車の試運転の撮影に成功。これに気をよくして、翌2日(日)は朝一から訪問してみることにしました。といってもこの日は、七戸駅跡で開催されている南部縦貫鉄道のイベントがメインの予定です。ちなみに、十和田観光電鉄の終点十和田市駅と、南部縦貫鉄道の七戸駅は、国道4号線で直結しており、両駅を結ぶバスもあります。したがって、南部縦貫の現役時代は掛け持ち訪問が基本でした(懐かしい…)。

さて、八戸発7時過ぎの電車に乗り、三沢経由で七百に着いたのが8:20、機関車に何も動きがなければそのまま七戸へ向かおうと思っていた矢先…

Ed301_w_ecx2_fcx2

なんと、ED300形電気機関車のパンタグラフが上がっています! 前日の機関車はパンタを降ろしていましたので、今日は何らかの動きが期待できます。昨日に引き続き、急遽下車(笑)。

Ed402_comeout

旅客列車同士の交換が終わると、昨日試運転を行ったED402が車庫から姿を現します。手前の線路を通り、一旦三沢方へ引き上げると…

Ed402_w_7903f

奥に留置されていた「貸切」幕表示の7900形電車も三沢方へ引き上げ、先程ED402が出てきた線へ転線し、自走で車庫へ入庫します。

Ed402_back_to_rh

続いてED402も7900形の後を追って車庫の手前まで移動します。すると今度は…

7305f

車庫とホームの間に留置されていた7200形電車が起動し、

7204f_comeout

やはり自走で三沢方まで引き上げます。何のためにこの車両を動かすのかというと…

Ed301_comeout

更に奥に留置されていたこの機関車を引き出すためですね。引き出すということは当然…

Ed301_w_ed402

機関車同士のツーショットを拝むことができます。

Ed301_w_7204f

ED301も三沢方まで引き上げます。7200形は相当先まで引き上げてしまっているため、三沢寄りにある最初の踏切の警報音が常時鳴りっぱなしのようです。幸い、通過する車はほとんどありませんので、入換中支障してもさほど影響はないのでしょう。

Ed301_back_to_rh

ED301は、最初に7900形が留置されていた線路へ引き込まれ、車庫手前で一旦停止します。なお、テールライト脇にあるのは、かつて牽引していたクハ2400形用のジャンパ連結器です。

Ed301_waiting

  • 形 式 : ED300形
  • 記号番号: ED301
  • 運転整備重量: 30t
  • 全 長 : 10,850mm
  • 幅   : 2,515mm
  • 高 さ : 3,780mm
  • 出 力 : 90kVA × 4
  • 引張力 : 4,200kg
  • 製造年 : 1951年(昭和26年)
  • 製造所 : 日立製作所
  • 製造番号 : 5017
  • 制御装置 : 電磁空気単位スイッチ式
  • 制動装置 : AMM、発電制動付
  • 主電動機 : HS266CY (モハ2400形と同型)
  • 製造番号 : 5017 (製作指示番号19924)

Ed301_makersplate_2 Ed301_zenkendate

■ED301のメーカーズプレートと全検標記

来年4月が全般検査のため、来年のゴールデンウィーク前にも試運転が期待できるかもしれません。あくまでも予想ですが。

Ed402_w_ed301

続いて、今度は先程手前の線路に入庫していたED402が再起動し、三沢方(写真右側)に向かって引き上げます。その後は、

Ed402_back_to_ecfc

先程7200形電車が留置されていた線路を通り、

Ed402_w_ecx2_fcx2

最奥の保存車両に連結されます。ちょうど、最初に留置されていたED301と車両を交換した形になりました。三沢方に引き上げていた7200形も元の位置へ戻り、車庫前のED301は入庫しました。

さあ、これで車両交換の目的は果たされましたので、入換の動きとしては終了です。ですが、専用線やスイッチャーを追っている人間としては、「何のために入換を行うのか?」、そこまで突き止めたいものです。そう思って30分ほど待っていると、

Ed301_summer_version

ED301が再び出庫しました。どことなく軽装感が漂うのは気のせいでしょうか。否、気のせいではありません。皆さんは違いに気づきましたか?

Snowplow_of_ed301

そうです。夏に向けて不要になるスノープラウの取外し作業を行っていたのでした。これこそが、今回の入換の目的なのでした。

朝一番で入換を撮影できて大満足し、本命の七戸駅へと向かいました。

(つづく)

【参考】

  • 杉田 肇「私鉄の電気機関車」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1984年7月。
  • 大幡 哲海「私鉄電気機関車の現勢」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1984年7月。

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2010年5月13日 (木)

◆十和田観光電鉄◆ED402試運転

 バスとの衝突事故で機関車1両が廃車となり、予備車がなくなっていた八戸臨海鉄道に、JRからの譲渡車(DD16形)が増備され活躍を始めたのが、昨年12月。本来であれば2009年度内には撮影したいところでしたが、普段はなかなか稼動することの無い特大輸送が、年明けから年度末にかけて集中したため、それらの撮影に奔走していました。結局、日祝以外毎日動いている八戸臨海鉄道の訪問は後回しになり、2010年5月1日(土)になってしまいました。

天気もよさそうなので、わざわざレンタサイクルのあるホテルに泊まり、繰り出してみると…

Hachinohe_rinkai

始発便が来ません。本来土曜日は運行日の筈。終点の北沼駅に向けて線路沿いを走っていると保線の方にお会いしたので、事情を聞いてみました。5日まで全便運休とのこと。おそらく工場そのものは24時間稼動と思われますが、連休中の出荷は止まるようです。

しかし、転んでもただでは起きません。貨物列車の連休中の運休はよくあること。実はこういう事態を想定して、保険をかけておきました。それは、近隣の三沢と十和田市を結んでいる十和田観光電鉄の撮影です。二年前の同じ時期に家族旅行で十和田湖を訪れた際、沿道から電気機関車の運行を目撃していたため、同じ時期に行けば何か起きるのではないかといった期待がありました。仮に何も起きなくても、沿線には桜の名所がたくさんありますし、この日はすぐ近くの七戸で南部縦貫鉄道の保存車両イベントも催されています。つまり、保険の保険も万全であり、全く無駄足にならないプラン、というわけです。

三沢経由で車庫のある七百駅に着いたのが11時前。駅に進入する直前に車庫が見えますが、扉が開いて中には電気機関車の姿がありました。しかも機関車の前に3名のスタッフが待機しています。これは何かあるぞと思い下車することに。

旅客列車同士の交換が終わると、スタッフ2名が三沢寄りにある分岐器に細工をします。本線上の分岐器はスプリングポイントですから、常時定位側に開通しています。入換をするためには、一時的に反位側に固定する必要があります。

Ed402_a_shichihyaku_coming

作業が終わると、電気機関車がおもむろに姿を現します。

Ed402_a_shichihyaku_side

■十和田観光電鉄ED400形ED402(クリックで拡大) 2010年5月1日

現れたのは、2台配置されている電気機関車のうちの新しい方です。入換が見られるだけでもかなり幸運でしょう。

  • 形 式  : ED400形
  • 記号番号 : ED402
  • 運転整備重量: 35t
  • 全 長 : 10,950mm
  • 幅   : 2,700mm
  • 高 さ : 4,257mm
  • 出 力 : 90kVA × 4
  • 引張力: 4,400kg
  • 製造年  : 1962年(昭和37年)
  • 製造所  : 川崎車輛
  • 製造番号 : 241
  • 制御装置 : 電磁空気単位スイッチ式
  • 制動装置 : EL14A、発電制動付
  • 台 車  : 川車613(国鉄DT21と同型)

Ed402_makersplate

■ED402のメーカーズプレート

川崎車輛で戦後に製作された電気機関車は注目すべき存在です。日立や東芝、三菱、東洋電機、日本車輌といった各大手メーカーは、規格型を量産して各社に納入していますが、川崎製の戦後の電気機関車は他に例がありません。

もっとも、製鉄所や鉱山など鉄道事業者以外に納入された機関車や、輸出分まで含めて網羅的に調査している人は、私の知る限りまだいませんので、もしかしたらどこかでひっそりと同型機が活躍しているかもしれません。

Ed402_zenkendate

■ED402の全般検査標記

全般検査は平成22年4月に実施済、次回検査が平成30年4月となっています。つまり、この機関車は全検直後ということになります。

Ed402_a_shichihyaku_moving

ED402は三沢方向に向かって動き出します。このまま行ってしまうのかと一瞬不安がよぎりますが、

Ed402_a_shichihyaku_waiting

信号設備の都合で一旦三沢行ホームに入線します。 この機会を利用して運転士から情報収集しみてると、これから11:06発で三沢まで1往復し、午後は13:00発で今度は十和田市まで1往復するとのこと。時計を見るともう11:04で時間がありませんので、一先ずこのまま見送ることにします。

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三沢に向けて、発車!

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この機関車が戻ってくるまでの間に、撮影場所を見つけておかなくてはなりません。幸い、駅から歩いて15分ほどの場所に、拓けた農地と日当たりの良い好ましい場所がありました。線路沿いに雑草が生え放題でしたが、除草剤を撒いてあるのか全て枯れています。5分ほどで草刈りをし、待機します。

Ed402_a_shichihyaku_f

■三沢-七百間で試運転中のED402 2010年5月1日、柳沢-七百

Ed402_a_shichihyaku_b

■同上、後追い

試運転の目的は聞けませんでしたが、全検直後ということで検査後の試運転と解釈することもできます。ただ、十和田観光電鉄は鉄道ファン向けのチャーター運行(有料)を実施することで知られており、そのための準備とも考えられます。チャーター運行は冬季(12月~3月)は実施されないこと、またこの機関車の全検が4月であったことを考えると、これから秋までの間のチャーター運行に備えているのかもしれません。

さて、午後の試運転までは若干時間がありますので、沿線名物の桜と一緒に撮ってみることにします。十和田観光電鉄と言えば、真っ先に思い浮かぶのが三本木農業高校の正門前の桜。早速行ってみると、駅前に障害物があり、鉄道と一緒に撮るのは難しそうです。結局、線路沿いに桜並木が続く北里大学駅周辺に移りました。今年は4月の気候が安定せず、特に下旬に寒い日が続いたため、まだつぼみの状態なのがとても残念です。

Ed402_w_sakura1

■開花直前の桜を横目に試運転を行う、ED402  2010年5月1日、北里大学前-工業高校前

なんとか開花している木を探して歩くこと10分、

Ed402_w_sakura2b

十和田市からの返しは多少まともになりました。

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桜花を後にする7700形電車「観桜号」。結局この日撮影を終えたのは14時過ぎで、南部縦貫鉄道のイベント終了時刻は15時だったため、1日のイベント参加は諦めました。2~3日の二日間、レールバス乗車体験イベントがあるため、そちらに参加することにして、この日は八戸のホテルに引き上げました。

(つづく)

【参考】

  • 杉田 肇「私鉄の電気機関車」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1984年7月。
  • 大幡 哲海「私鉄電気機関車の現勢」『鉄道ピクトリアル』電気車研究会、1984年7月。

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