カテゴリー「▼私鉄の希少車輌 7.九州」の12件の記事

2017年8月13日 (日)

◆鹿児島市電◆散水電車+芝刈電車を観察する

 2015年5月1日に、高麗町(武之橋-交通局前間)から上荒田町(たばこ産業前-神田間)に移転した、鹿児島市交通局の電車施設(市電車庫)。毎年公開イベントが開催されていましたが、2016年にやっと訪問することができました。今回は、かねてより興味のあった散水電車と芝刈電車を紹介します。

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 鹿児島市交通局の軌道敷緑化整備事業は、2007年3月末の高見馬場-鹿児島中央間竣工を皮切りにスタートし、2012年度には専用軌道の涙橋-谷山間を除くすべての区間で緑化が完了しています。軌道敷の芝生の発育を促し、またその高さを一定に保ち電車の安定走行を担保するため、散水電車と芝刈電車が用意されました。それが上の512号車です。もともと旅客用だった車両を事業用に転用しています。

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散水電車の両エンドには、散水用のノズルが装備され、車内に搭載した水タンクから車両の進行方向前方への水撒きが可能になっています。

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鹿児島市交通局の資料「芝生軌道用芝刈等装置(散水電車・芝刈装置)」によると、散水電車の諸元は以下の通りです。

  • 全 長  :  12,826mm
  • 全 幅  :   2,300mm
  • 全 高  :   3,570mm
  • 自 重  :  18.4t
  • タンク大きさ: 4,800×1,000×1,450mm
  • タンク容量: 6t
  • タンク材質: ステンレス
  • 吐出し量 : 200リットル/分(最大)
  • 散水幅 :  約3.4m

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車体側面には「散水電車」の表記もあります。厳密には表記だけでなく緑と山吹色の色調も営業用車両とは若干異なります(ちょっと色が薄い)。

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車両の改造工事は、阪神電車やえちぜん鉄道7000形電車(元JR東海119系)の改造工事を手掛けた大阪車輌工業が担当し、2010年に竣工しています。

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この日は、芝刈電車の形で展示されていました。芝刈装置は、廃車になった513号の台車を流用し、車体と台枠を新製したもので、DE15やDD16のラッセルヘッド同様に、車籍はありません。散水電車512号に牽引されて稼働します。

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台車中央の下にある赤い部品がリールモアと呼ばれる芝刈用カッターです。刈られた芝は、ノズルの中を吸い上げられて上にある刈芝収納箱に溜められます。レール上面を掃くためのホウキが付いていますね(笑)

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散水電車512号車の芝刈装置との連結面側。芝刈装置は集電装置を持たないため、電源は散水電車から供給されます。

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連結器はシンプルな棒連結器です

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こちらが芝刈装置の連結面側。電源・制御用などジャンパケーブルが3本連結されています。同じ資料より、芝刈装置の諸元は以下の通りです。

  • 全 長  :  3,000mm
  • 全 幅  :  2.739mm
  • 全 高  :  2,485mm
  • 自 重  :  5t
  • 刈り幅  :  2,569mm(最大)
  • 刈り高さ :  11・16・27・31・44mm
  • リールモア: 7枚刃 幅660mm×4基
             リール径 φ178
  • 刈芝収納容量:1,800リットル

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油圧ユニットのコンパネ。車両入換機と同様、方向転換用にタイヤもついており、道路上で方向転換も可能ですが、実際にはその作業は車庫内でしか実施しないそうです。

なかなか面白いものが見られました。

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2016年8月25日 (木)

★炭鉱電車保存車4両★三川坑跡へ移送

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 2016年8月22日、SGケミカル敷地内で保存されていた三井三池鉄道の電気機関車(通称:炭鉱電車)4両が、10月から展示される三川坑跡へと移送されました。実は今年の9月にLCCで福岡へ行く予定があるので、その時についでに寄ろうかとも考えたのですが、この展示施設は完成時に屋根が付く予定で、10月オープンですので、屋根を支えるための柱が建つ前に訪問したかったわけです。

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2015年8月17日 (月)

★905000アクセス突破★2015年第一四半期引退系列

 2015年1月~3月の第一四半期は、私鉄各社で旧型車両が相次いで引退した時期でした。弊ブログでも京成3300形電車の引退を何度か取り上げています。

他社の引退系列を個々に紹介する時間が無いのでまとめて振り返ります。

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 西鉄では、私鉄の高性能車(国鉄の新性能電車)で本格的に採用されたモノコック構造の車体を先駆的に取り入れた313形電車が、2015年1月をもって引退。車体こそ新規性溢れますが、足回りは旧型電車そのもの。吊掛け駆動はのちに西武701系の廃車発生品によってカルダン駆動化されましたが、ブレーキは空制のままでしたので、制動時の前後動に懐かしさを感じる方もおられたはず。2014年大晦日撮影。

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住宅街の中を走る西鉄貝塚線において、最後の一駅間だけは長閑な雰囲気が漂います。

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 そして関東では、銚子電鉄1000形電車1001号車が引退。1002号車との協調運転が見ものでした。2015年1月10日撮影。

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3月には、阪急2300系電車がさよならヘッドマークをつけて凱旋運転。3月20日撮影。

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こうして3つの系列を比較してみると、いずれも昭和30年前後に登場したグループにもかかわらず、阪急の電車は回生ブレーキを搭載しており、またそのデザインも古さを感じさせず秀逸です。(他が悪いわけではありませんが…)

●おまけ

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 上半期引退ではありませんが、今月で終了予定の南海ラピート・ピーチアビエーション塗装。1年間運行されていた割には、撮影は今回が最初で最後となりそうです。2015年8月16日撮影。

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2014年11月 3日 (月)

★765000アクセス突破★鹿児島市電花電車2014年おはら祭

 毎年秋のおはら祭に合わせて運行される、鹿児島市電の花電車。2年前にも撮影していますが、桜島バックの撮影に失敗したので、九州訪問のついでに鹿児島へ。今年のおはら祭は11月2日で、Y製鐵所の起業祭の工場見学日と重なっているため、祭前日の11月1日午後に撮ることにしました。九州新幹線が開業していなければ両立し得ない、鹿児島→八幡の移動プランです。

 午前中一時土砂降りの雨で運休が懸念されましたが、正午過ぎて晴れたためレンタサイクルを借りて二軒茶屋方面へ出向くと、

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期待通り花電車がやってきました。鹿児島市民には釈迦に説法ですが、市電の郡元-谷山間は、道路とは独立した専用軌道になっており、路面電車の高速走行を見ることができます。谷山から戻ってくる間に2系統の沿線へ移動します。

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クルマやバイクと一緒にやってきた、花電車。今度はパンタの無い側が先頭になります。路面電車は俯瞰しないとクルマに被られますからこの場所で。続いて甲突川を渡る桜島バックの場所へ移動。

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今回はクルマに被られませんでしたが、桜島が雲に隠れています。やはり午前中に大雨だと午後に晴れても雲は残りますね。ひとまず花電車は綺麗に撮れたので満足です。

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交通局前電停でスイッチバックして、

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車庫へと繋がる入出庫線を走行して庫へ戻っていきました。交通局前の車庫は、2系統沿線にある旧専売公社(のちのJT)工場跡地へと移転することが決まっており、花電車がこの線路を走るのも今回が最後になるかもしれません。そう考えると貴重なシーンでしょうか。

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車庫には芝刈電車の姿もありました。トラバーサー手前にはかつて本線の武之橋電停へと繋がるもう一つの入出庫線がありましたが、現在ではレールが剥がされています。

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2014年4月20日 (日)

★660000アクセス突破★春雨の門司港

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 2014年4月5日、くろがね線を撮影した頃から雨が酷くなってきたため、同行いただいたタムタキさんが撮影したいと仰る門司港へ移動しました。博多は葉桜でも関門海峡は日本海が近いため春の訪れが若干遅く、桜は満開でした。雨が降っていたため、雨宿りも兼ねて4年前に撮影した場所へご案内しました。喜んでいただけたかどうか…。

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2013年12月18日 (水)

★590000アクセス突破★鹿児島市電100形 観光レトロ電車かごでん

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 2013年12月中旬、お墓参りと家のメンテナンスのために鹿児島へ行ってきました。キャリアはジェットスターを選んだので、往復で¥15,000-くらいで済みました。

鹿児島に来るのは昨年花電車を撮って以来ですが、今回は昨秋デビューしたばかりのかごでんを、甲突川に架かる橋の上で、順光かつ桜島バックというベタ過ぎる条件で待ち構えました(笑) クルマが多いので失敗作を量産する場所ですが、今回はセーフ。

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2013年11月25日 (月)

★575000アクセス突破★福岡市人口150万人突破記念HM付2000系

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■福岡市人口150万人突破記念編成    2013年9月22日

 福岡市の人口150万人突破を記念して運行されている、記念ヘッドマーク付き2000系電車。秋に訪れた際、博多駅から乗ったのがまさに目当ての編成でした。筑前前原行きだったので、途中駅で下車してしばらく待っていると、戻ってきました。

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2012年11月 7日 (水)

★400000アクセス突破★鹿児島市電 花電車

 先週、墓参と維持管理契約のため帰鹿したついでに、鹿児島市電の花電車を見てきました。

当日、花電車が車庫のある交通局前を発車するのは午後一でしたが、午前中の墓の掃除を思いのほか念入りに行ったため、ギリギリになってしまいました。本当は谷山行きを専用軌道区間で撮りたかったのですが、途中で追い越されては目もあてられませんので、専用軌道区間の始まる郡元で待機することにしました。

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郡元は、1系統(鹿児島駅前-交通局前-谷山)と2系統(鹿児島駅前-鹿児島中央駅前-郡元)が合流する電停であると同時に、2系統の折り返し駅でもあります。しかし、構内に折り返しのためのY線などは存在せず、2系統は1系統の本線上で折り返す必要があります。このため、この駅の前後がしばしば隘路区間となります。列車が道路信号・軌道側の信号待ちで停車する時間が長くなりがちなので、時間に余裕のないときに先回りするには好都合なのです。

郡元には、デルタ線があります。上の写真手前にあるのが1系統の線路で、奥から左右二手に分岐するのが2系統の線路です。2系統が通常使用しているのは、写真奥から右手に分岐する線路です(写真右にホームがあります)。

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歩道橋でスタンバイすると、ほどなく、チンドン屋の様なおはら祭のメロディを奏でながら、花電車がやってきました。この日の花電車は、全線全区間を走行しますので、1回は専用軌道区間でも撮っておきたいところ。墓参りの前から中央駅で借りていたレンタサイクルで先回りします。

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2軸単車にもかかわらず、思いのほか軽快な走りっぷりです。谷山ですぐに折り返してくると、

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郡元へ向かっていきました。花電車を専用軌道区間で撮った写真はなかなか見ませんね。

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先程述べたとおり郡元の近辺は隘路区間ですから、自転車で追いつきます。花電車は、普段定期列車の走行しないデルタの一辺を走行して2系統の線路へ入線、中央駅方向へ向かいます。

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2系統の沿線はビルが多いため、きっちりと光の当たる場所が少ないですが、なんとか隙間を見つけて後追いを一枚。

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中央駅周辺でも信号待ちのため長時間停車しますので、やはり追いつきます。

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若き薩摩の群像とのツーショット……と言いたいところですが、アミュランが出来てしまったので、仕方なくそのツーショットを。醜悪な観覧車と形容されることもありますが、「乗りたい」と子供にせがまれると、ついつい乗ってしまうのが親心ではないでしょうか(笑) ちなみに、ゴンドラをよく見ると透明なのが2台あると思いますが、分かりますか? スリルを味わえるスケルトンタイプです。

中央駅前はとにかく信号待ちで止まりますので、また先回りして甲突川を渡ります。市電と甲突川といえば…

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明治維新の立役者、大久保利通とのツーショットですね。花電車の速度を見誤ってタイミングが少しずれてしまいました。大久保さんには申し訳ないですが次回の楽しみとしましょう。なお地域住民にとっては釈迦に説法ですが、西郷隆盛像は国道10号線沿いにありますので、残念ながら市電とのツーショットは撮れません。

このあと花電車はいよいよ市街地の中心部・天文館へと向かいます。相当数のクルマと歩行者が予想されますので、まともに撮れないと判断し、国道10号線を使ってショートカットして先回りすることにします。

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市役所前付近で市電通りへ戻ると、先行列車に追いついてノロノロ運転の花電車を迎え撃つことが出来ました。

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撮影している私の姿を見て、自家用車が一時的にゆっくり走ってくれたので被らずに済みました。感謝!

鹿児島駅前での折り返しのために10分以上停車しますので、

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定番の並びを撮ります。この後、交通局前への返しは老舗百貨店山形屋の前で撮ろうかとも考えましたが、その場所は夜景のためにとっておくことにして、桜島の見える定番スポットへ先回りすることにします。

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甲突川を渡るこの橋は、バックに桜島が写る定番スポットで、平行して架かる歩行者専用の古い橋から撮るのが定石でした。しかし、1993年8月6日に鹿児島を襲った台風による水害(いわゆるハチロク水害)で橋は損壊し、その後撤去されてしまいました。したがって現在では、同じ道路橋の歩道から広角で撮るしか術がありません。

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また、この橋で最も問題なのは、このようにほぼ常時クルマが被ることです。川の両側に交差点があるため、電車とクルマが常に同時に動き出すからです。交通量の少ない平日日中の午後でも、成功するのは10回撮って1回程度です。今回は失敗しましたが、また帰省するときの楽しみにとっておくことにします。

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花電車は、交通局前でスイッチバックして車庫の入出庫線へ入ります。

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車庫は外から眺めることができます。子供の頃は、この付近を通るバスやタクシーから車庫を眺めているだけでわくわくしたものです。

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ふいに、運転士が花電車から降りてきました。乗降扉がこんなところにあるとは……どうやって乗り降りしているんだろう、というのは前々から疑問ではあったのですが。

この後、夜祭りのために再び出庫するのは17時過ぎですので、鹿児島車両センターへ移動して陸橋から入換を眺めることにしました。レンタサイクルの返却期限が17時のため、返してから市電で天文館へ先回りします。

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夜の帳が下りる頃、ふたたび花電車が天文館を通過します。1700個のライトを煌々と輝かせながら、意外にも高速で通過する花電車。この後鹿児島駅前で折り返して戻って来る頃には、いよいよ祭のための交通規制が始まります。

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山形屋の前で迎え撃つと……想像以上に明るすぎました(笑)

●花電車の展示

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 おはら祭の前夜祭では、花電車が天文館電停付近に留置・展示されます。綺麗に撮るには、交通規制でクルマが消えてから夜祭りが始まるまでの10~15分間が勝負です。

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ファミリーマートの広告もあります。鹿児島県内に展開しているファミリーマートは、ファミマ本体ではなく、鹿児島を本拠地とする酒類卸会社「本坊商店」との合弁会社「株式会社南九州ファミリーマート」が経営しています。鹿児島では、伝統的にエリアフランチャイズによる出店の縛りがあり、同様の理由で、サンクスも南国殖産との共同出資による「南九州サンクス」が経営しています。このため、鹿児島県内のコンビニといえば、ファミリーマートかサンクスがメインなのです。

最近ようやく、売上高日本一のセブンイレブンが追撃を始め、2011年3月25日に鹿児島県内1号店を出店しました。今後2013年までに200店舗に拡大する予定です。今後の趨勢によっては、花電車にセブンイレブンの広告が載る日が来るかもしれません。

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 この花電車「花2」は、1911年(明治44年)9月 日本車輌製造製の2軸電車で、深川製作所製の「花1」と共に、西日本鉄道20形として竣工しました。このうち、1978年1月に22号が、1979年10月には20号が鹿児島市交通局へと譲渡され、それぞれ花1(1978年3月20日竣工)、花2(1979年10月15日竣工)となり、広告電車として使用を開始しました。

花2(元20号)は、1992年に西鉄北九州線へ貸し出された際、運輸省への届出を「花1」としたため、花2→花1へと記号番号の変更が行われており、これに伴いこの電車(元22号)も花1から花2へと変更され、現在に至っています。

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 資料を基に、この電車の諸元を記しておきます。

  • 自  重 : 6t
  • 最大寸法: 10.0×2.488×4.1(メートル)
  • 主電動機出力:14.9kW×2個(端子電圧600V)
  • 牽引力 : 2,676kgf(キログラム重)
  • 制御方式: 直接式 抵抗制御(直並列制御)
  • 制動方式: 直通式PV-3(空制)、界磁線輪相互交換(電制)
  • 台  車 : 西鉄ブリル21E

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祭りは今年も盛況だったようですね。

【参考】

  • 『鹿児島市電が走る街 今昔』水元景文、JTBパブリッシング

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2012年7月22日 (日)

トワイライトゾーン? 西鉄貝塚線の飛び出し坊や

 今週末は北九州へ。最終日の日曜は、空港への帰りしな、西鉄貝塚線を訪れました。

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 以前、福井県のとびだし坊や を紹介しましたが、今回は福岡県で見つけました。西鉄貝塚線のとある沿線に佇むそれは…

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とびだし坊やならぬ、とびだしガールでした。しかもコイツの変わっているところは、

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電車から飛び出してくるところでしょうか。ふつう、住宅のある側に設置するものだと思いますが、ここではなぜか築堤から駆け下りるように設置されています。注意喚起が目的なので、理屈は関係ない、要は目立てばよいのでしょう。

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とびだしガールの反対側は、ちゃんととびだし坊やになっていました。日曜夕方にもかかわらず、1車線の道路を行き交うクルマは意外と多かったです。やはりとびだし坊やのチカラが必要!?

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2010年8月22日 (日)

◆門司港レトロ・トロッコ列車◆潮風号はどこからやってくるの?

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特定目的鉄道「門司港レトロ・やまぎんレトロライン」として見事に復活した、田ノ浦公共臨港鉄道の廃線跡。終点の関門海峡めかり駅から先には、まだ線路が残されています。上の写真の線路が3本見える場所は、かつて雨ヶ窪と呼ばれた駅で、国鉄の機関車と、門司港に張り巡らされた専用線を走る機関車が貨車の授受を行う場所として知られていました。実は、レトロラインの車両の車庫が、この先にあるのです。

Okubo

ここはかつて大久保と呼ばれていた場所です。写真右の白い三角屋根の建屋が、レトロラインの車庫です。少し分かりにくいですが、その右奥に、似たようなグレーの三角屋根の建屋が見えると思いますが、これはかつて北九州市港湾局が使用していたスイッチャーの車庫(動車庫)なのです。左奥にある赤い三角屋根の建屋は農水省の倉庫で、かつてはここにも専用線があり貨車の発送・到着がありました。線路も、木が並んでいる場所とその奥に各1本あり、小ヤードを形成していました。

以前は、三井鉱山セメント田川工場で生産されたセメントクリンカ(石灰石・粘土・珪石・鉄原料を混合し焼成しただけの、セメントの半製品)が、国鉄金田駅に接続する専用鉄道を介してホキ6800形貨車で発送され、田川線・筑豊本線・鹿児島本線を経由し、この奥にある門司工場へと輸送されていました。門司工場は仕上工程を担う工場で、ここでクリンカはセメントになり、岸壁からタンカーに積み込まれ各地に発送されていました。この輸送形態も、末期には田川工場で仕上工程まで担うようになり、製品のセメントをタキ1900形貨車でここまで輸送するようになっていました。このセメント輸送は2004年3月まで続きました。

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レトロラインの出庫時刻は日によって異なりますが、概ね9:00~9:30には出てきます。旧雨ヶ窪駅に信号小屋がありましたので、それと絡めて撮ってみます。

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車庫から関門海峡めかり駅までの間は入換扱いのため、先頭のスイッチャーのデッキに、手旗信号を持った誘導員が乗っているのが分かると思います。きちんと鉄道営業法を遵守しているわけです。

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関門橋へ向かうレトロライン。一連の写真は、始発列車前の出庫回送時にしか撮影できない、貴重なショットです。

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