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2014年1月 2日 (木)

■太平洋石炭販売輸送■春採湖畔

 運輸省鉄道局監修 『鉄道要覧』平成七年度版によると、1994年現在太平洋石炭販売輸送株式会社が鉄道営業を行っている路線は、春採(はるとり)-知人(しれと)間を結ぶ全長4.0kmの臨港線のみです。その後2013年までの間、路線の延伸や廃止は行われていませんので、現在でもこのデータを正として問題ないと思われます。

 臨港線の東側半分は春採湖の南岸をぬうように走ります。現在の春採湖は住宅地に囲まれていますが、400種類以上の植物が生息し、130種類以上の鳥類が訪れる自然豊かな湖で、1937年(昭和12年)には「ヒブナの生息地」として国の天然記念物に指定されています。

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 2013年のゴールデンウィークに訪れると、連休谷間の平日だったためか、1日6往復全便が運行されていました。またこの時は、箱型の電気式ディーゼル機関車DE601が重要部検査で運用を離脱しており、凸型DL2両によるプッシュ・プル運転の珍しい光景が見られました。


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プッシュ・プルの形態をとっているのは、終点の知人で編成を分割して荷下ろしするためです。もちろん、知人行きは荷を積んでいるうえに上り勾配ですので後部の機関車も力行していますが、春採行きの後部機関車のエンジンはアイドリング状態のようです。

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貨車は2両1ユニットの連接構造で、走行中に機関車からの指令により遠隔で解放するため、制御線の引き通しを備えています。


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制御線の引き通しは海側のみの片渡り構造です。上のとおり機関車側の端梁を見ても、ジャンパが海側にしかついていないのが分かります。


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上写真はD801牽引の知人行き。本来、DE601が知人寄りに連結されるときは、このD801は春採寄りに連結されています。


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そして普段D801が連結されている春採寄りに、予備機のD401が連結されていました。

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D801のラジエーターファン上にある蓋い(ボンネット上に載っている屋根のようなもの)は、選炭場で上から落下してくる石炭がファンに接触しないための装備です。したがって、ラジエーターファンが上に向いて付いていないD701には、この装備はありません。

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ここはパチンコ屋の駐車場の端にある有名な?撮影場所ですが、冬期~春期以外は樹木が生い茂りまともに撮れないと思われます。

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春採湖の周辺ばかり見ていると、あたかも北海道の雄大な大自然の中を走っているかのような錯覚をしがちですが、沿線は基本的に市街地ですので、電動レンタサイクルでうろうろしながら撮れる鉄道です。くろがね線 より規模も小さいですしね。

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