カテゴリー「■150mレール輸送」の31件の記事

2018年7月11日 (水)

【くろがね線を読み解く】第272回 ■150mレール輸送開始後の東鷲宮工臨

※本記事は、2018年6月25日に執筆し、7月11日に自動投稿しています。

 2017年3月のダイヤ改正から、JR東日本の東北新幹線大宮-郡山間のロングレール交換プロジェクトに連動して、黒崎発東鷲宮行きの150mレール輸送が本格的に開始した。このプロジェクトに伴う150mレールの受入場所は、当面のあいだ鷲宮保守基地(大宮新幹線保線技術センター)となるので、従来Y製鐵所から鷲宮保守基地向けに納品されていたレールの輸送ルートが変わることになった。

 改正以前は、北九州市のY製鐵所内にある八幡泊地から船で東京都江東区有明にあるN物流のストックポイントに輸送され、そこから艀に乗せて越中島貨物駅のJR東日本東京レールセンター(東京資材センター)へと輸送されていた。そして越中島貨物から東鷲宮までは、JR東日本が自社の機関車・貨車を用いてレールを輸送する事業用列車(通称:東鷲宮工臨)で運んでいた。改正後は、これがそのままJR貨物による鉄道輸送に変わったわけである。長さ150mのレールを輸送できる船は2018年現在一隻しかなく、しかも米国やカナダへの輸出にフル稼働中のため、Y製鐵所から発送される国内向けの150mレールは専ら鉄道輸送となっている。

とはいえ、JR東日本のレールが100%Y製鐵所製かというとそんなことは無く、J社西日本製鉄所(福山地区)からの納品も(割合は少ないが)ある。これについては改正以降も従来通り越中島貨物から発送されているため、越中島貨物発東鷲宮行きの臨時工事列車(通称:東鷲宮工臨)は2018年現在でもまだ細々と運転されている。

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東鷲宮工臨は、発送から荷卸し、返却回送までの一連に4日間を要し、

  1. 越中島貨物→大宮操
  2. 大宮操→東鷲宮、荷卸し
  3. 東鷲宮→大宮操
  4. 大宮操→越中島貨物

という連続4日間のサイクルで運行されている(復路の3と4のいずれかが日曜の場合は1日空いて後ろにずれることがある)。上写真は2018年3月10日に運転された大宮操に入線する上り列車で3に相当する。

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東鷲宮工臨が大宮操に到着する場合、発送・返却ともに留置場所は着発線のあるさいたま新都心駅付近ではなく、与野駅ホームから見える場所なのが特徴。

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往路・復路共に大宮操に停車し夜を明かすため、大宮操を境に牽引する機関車が変わることも珍しくない。この日の東鷲宮→大宮操は、EF65 1103が牽引。

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東鷲宮工臨は、通常ロングレール輸送に使用されるチキ5500形5両(いわゆる半ロンチキ)に75mレールを積載するのが特徴で(もちろんこれとは異なる編成もあるが)、形態が特異的なことから遠くからでも見ればすぐに判別できる。東鷲宮行き単独運行のほか、大宮操で切り離す編成(通称:大宮操工臨)を併結していることもよくある。JR東日本では、自社内のレール輸送は機関車+貨車から気動車(キヤE195系)に置き換える方針のため、今回紹介した東鷲宮工臨もそう遠くない将来、数年先には気動車輸送に置き換わってしまうかもしれない。

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2018年5月17日 (木)

【くろがね線を読み解く】第271回 ■岩切行150mレールチキ車返空

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■EH500-66牽引の岩切発梶ヶ谷貨物ターミナル行9098レ。  2016年6月19日、白石-越河

2016年春のダイヤ改正より運行開始した、黒崎発岩切行150mレール輸送列車。運行頻度が低いうえに岩切駅に平日着が多いので土日休みのサラリーマンにはなかなか手が届かない。しかし、2016年6月に企画された485系1000番台のさよならイベントの2日目日曜日に、黒崎への空車返却列車が設定されていたので、ついでに撮ることができた。

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この時の岩切行は50Nレール28本を積載していたため、積付具も50Nレール専用の緑色のものが使用されていた(60Kレール用は黄色)。積付具の色はレールを積んでいない状態の方が目立つので、観察するには返空を狙う方が好都合だ。

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2018年4月25日 (水)

【くろがね線を読み解く】第268回 ■単151レ着後150mレールチキ入換

 2018年4月1日、3月ダイヤ改正後初めて、黒崎発の150mレール輸送列車(170列車→8090列車)が18両以上の長編成で運行された。私がダイヤ改正の度に注目しているのは、170列車発送前日の夕方に実施される、単151列車到着後入換である。この入換で、150mレールを積んだ長物車が西八幡から黒崎まで連れてこられるのだが、発送があるからと言って毎回運転されるわけではない。以前の記事でも言及している通り、170列車が18両以上で発送される場合の、発送日の前日という条件付きである。4月1日に発送される長物車のうち9両を、前日3月31日のうちに黒崎まで持ってくるのである。

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北九州タ(門司機関区)からやってくる単151列車は、2017年3月のダイヤ改正でED76形所定になった。今回のダイヤ改正でも貨物時刻表ではED76形指定になっており、一応改正後の初回は所定通りであった(1019号機)が、去る4月21日はEH500形が西浜松行長物車12両を牽引しているので、結構差し替えはあるのかもしれない。

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16:45頃に黒崎に到着した単151レは、16:59頃に西八幡に向けて入換扱いで発車し、

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17:25頃に長物車を引き連れて西八幡から黒崎へ戻ってきた。入換時刻は日によってまちまちである。

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黒崎に到着したED76は、翌日発送する長物車を側線に切り離すと、三菱ケミカルから出場したコンテナ車を牽引して150レとして北九州タへ戻っていく。

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2018年4月 8日 (日)

【くろがね線を読み解く】第267回 ■蜜柑畑と8090列車

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■EF210-14牽引の越中島貨物行8090レ     2018年4月8日、根府川-早川

 2018年3月ダイヤ改正後初の、黒崎発越中島貨物行150mレール輸送列車。今回の列車から、特大貨物検査票の輸送番号が「九支1-1」となった。積載は50Nレール28本であるため、用途は在来線用である。

沿線では蜜柑がちょうど収穫シーズン。斜面に設けられた蜜柑輸送用モノレールは、レールが錆び付いており使用されている様子はない。

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興味があったのは、裏側に旅客列車が被ってしまう8087列車(相模貨物にて8090列車より継送)の馬入橋通過がダイヤ改正でどうなったのか。結果は、旅客のダイヤが変わったことによりタイミングがずれてOKとなった。今後もリトライしてみたい。

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2018年3月 8日 (木)

【くろがね線を読み解く】第265回 ■西浜松行限定時代の8090列車

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■150mレールを輸送するEF200-6牽引の8090列車。     2015年11月2日、西小坂井-豊橋

 2015年3月のダイヤ改正で登場した、150mレール輸送列車。当初1年間はJR東海浜松レールセンター向け(黒崎発西浜松行)のみの設定で、月に2回程度しか運行されていなかった。しかし一たび運転されると、9両編成2本を連結した18両編成になることが多く、迫力満点であった(これに50mレールを積んだ3両が連結され21両編成になることもしばしば)。

JR貨物が保有する黒崎駅常備の150mレール輸送用貨車は、9両編成×3本しかないため、2016年のダイヤ改正でJR西日本・東日本の各3駅へ向け先が増えてからは、このような長い編成が関西以東で運行されることは少なくなっている。加えて、2017年3月のダイヤ改正で西浜松以西の運行時刻が1時間ほど繰り上げられたため、岐阜・愛知県内でこの列車をまともに撮影できるのは5~8月上旬に限られる。もうすぐダイヤ改正だが、時刻や運行形態がどうなるのか興味深い。

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2017年10月 8日 (日)

【くろがね線を読み解く】第251回 ■150mレール輸送新下関着後入換

 2015年3月に開始され、2016年3月に拡大された、鉄鋼メーカーN社Y製鐵所の150mレール輸送。その納品先は2017年4月現在以下の通りである。

事業者名 着駅名 車票記載の荷受人名
JR東日本 岩切駅 仙台保線技術センター
東鷲宮駅 大宮新幹線保線技術センター
越中島貨物駅 東京資材センター
JR東海 西浜松駅 浜松レールセンター
JR西日本 御着駅 姫路新幹線保線区
福山駅 福山新幹線保線区
新下関駅 新山口新幹線保線区
JR九州 各駅間(取り卸し現場) 各工務

これまで各着駅毎に入換の様子を紹介してきたが、今回最後に紹介するのが、新下関駅に隣接する新山口新幹線保線区である。

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2017年3月5日、この日は前日から九州入りしており西八幡のヤードで150mレールを積載した編成の車票に「新下関」の文字が記載されていることを確認していたので、翌朝8090列車の運転に合わせて新下関駅へ向かった。列車は予定通り、新下関止まりのチキ9車を含む18両編成でやってきて、

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中線に止まると、東京寄りの9両が北側の側線(新山口新幹線保線区へと繋がる線路)に押し込まれ切り離されて、残りの9両はそのまま御着へと向かっていった。切り離された9両がこの日保線区へと引き込まれることを期待していたのだが、15時まで待っても全く動きはなかった。

 150mレール輸送の着駅での入換は、2016年夏頃まではどの駅も到着した直後その日のうちに実施されていたのだが、各現場で目撃した知人数人からの情報によると、2016年秋頃から様子が変わり、岩切や福山では到着日に入換を実施しない日も増えている(チキ車を駅構内の授受線に留置したまま翌日入換)らしいとのことであった。この新下関駅についても、2016年3月の輸送開始時は到着後速やかに入換をしていたが、2017年現在は福山と同じ対応になった模様である。新下関行は本数が少ない(2016年度実績で8回のみである)ため、貴重なチャンスを無駄にした。しかし保線区の入換機関車は重連、ぜひとも再訪したい。そんな折、大変有難いことに関東在住のレール輸送ウォッチャーから、新下関行の運行情報が寄せられた。日頃からブログで情報発信をしていて良かったと思える瞬間である。

 2017年6月19日(月)、朝イチで新山口新幹線保線区の見える24時間スーパーの屋上駐車場へ再訪してみると、8:40頃に保線区のスタッフが出てきて、軌道モータカーのエンジンテストを開始した。どうやら入換がありそうで一安心である。この日は新下関駅前のホテルに前泊し、150mレールを積載したチキ9車が側線に留置されていることを確認したうえでの訪問、もうミスは許されない。

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軌道モータカーはなかなかエンジンがかからず苦戦していたが、9:10頃になってようやく準備が整い、9:20頃にゆっくり駅に向かって進んでいった。この機関車ももうリプレイスの時期が迫っているのかもしれない。

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軌道モータカーは、富士重工製のTMC200Cが背中合わせの重連で使用されている。もともと保線用の機関車であるが、当保線区で取り扱うレールはすべて長さ100~200mの長尺レール・ロングレールであり、レール荷役は地上に設けられた門型クレーンで行うため、軌道モータカーが装備するクレーンは使用されない。つまり、貨車を駅から保線区まで入れ換えるための入換動車として使用されているわけである。

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人が歩くほどの速度で新下関駅に向かう重連機関車の横を、キハ40系5両編成が追い越して行った。首都圏色で揃った5連はキハ40マニアには堪えられない被写体と思うが、今回は150mレールの方が優先である。

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9:30を過ぎると、150mレール積載チキ9車を牽引して、ゆっくりと保線区へ戻ってきた。

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150mレールを牽引する重連機関車は他の到着駅でも見られるが、老朽機関車重連が必死にに引っ張る姿は趣がある。

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大量の白煙を吐き出しながら走行。

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ゆっくりと保線区へ向かう。

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門型クレーン直下の側線へ入線。このクレーン直下には、山陽新幹線新下関駅構内から分岐してきた標準軌の線路も引き込まれており、新幹線用の保線車も入ることができる。入換完了後、機関車は貨車を切り離して数メートル奥に移動したあとそのままエンジンを切ってしまったため、おそらくレールを卸した後、空車を新下関駅へ戻す際には貨車を推進して駅へ出てくるものと思われる。

●入換機関車

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新下関駅の新山口新幹線保線区に常駐しているのは、富士重工製TMC200C 2両である。銘板は錆びついており読取は困難を極めたが、1000ミリクラスの望遠に対応したカメラ最大ズームで撮ったところ、以下の通り判明した。

■下関寄りの機関車

  • 記号番号 :  034
  • 型   式 :  TMC200C
  • 製造番号 :  373
  • 製造年月 :  1972年(昭和47年)11月
  • 製 造 所 :  富士重工
  • 自   重 :  12.8t

■神戸寄りの機関車

  • 記号番号 :  043
  • 型   式 :  TMC200C
  • 製造番号 :  627
  • 製造年月 :  1975年(昭和50年)3月
  • 製 造 所 :  富士重工
  • 自   重 :  12.6t

ライトや台枠の色・形状に相違点はあるが、基本的なスタイルは同じである。

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左の下関寄りの機関車には「広島保線区」と記載されているが、右の神戸寄りの機関車には「下関地域鉄道部」と記載されており、出自が異なる。2両とも重連総括制御の機能はなく、各々の機関車に運転士が乗って操作をしている。

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No.034の公式側。本来黄色か山吹色だったはずだが、最近のJR西日本の保線用軌道モータカーと同じ塗装が施されている。以前紹介した、東鷲宮、福山の同型機と比べると、ラジエーターカバーのメッシュ形状が異なるが、製作時期の違いによるものだろうか。

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No.034の非公式側。保線区の北側は公道だが、保線区の方が1メートルほど高い位置にあるためほとんど見えない。しかし、非常用出入口の門扉から辛うじて中を撮ることができる。この場所を発見できたおかげで、No.043の銘板を記録できたのが最大の収穫であった(他に撮れる場所はない)。

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こちらはNo.043の非公式側。銘板は反対側にある。

●謎の保守用編成

 新山口新幹線保線区には、訪問時に謎の編成が留置されていた。Shinshimonoseki41

2軸ボギーの重連機関車に連結された、電源車らしい箱型の車両と、その後ろに連なるバラスト輸送・散布用?の車両群。

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2軸ボギーの機関車は、新潟トランシスTMC601と同じタイプで、JR西日本の新幹線用軌道モータカーとして急速に数を増やしている車種である。保線用途のみならばそれほど興味を惹かないのだが、実はこれとほぼ同型の機関車が、保線用ではなく車両工場の入換動車として使用されているのである。ほかでもない、JR西日本博多総合車両所と、JR北海道函館新幹線総合車両所である。前者は912形ディーゼル機関車の後継機としての導入、後者は新設拠点への新製配置である。

入換動車は、一時期北陸重機工業製の独擅場であったが、ここ数年は新潟トランシス製も台頭している(新芝浦の東芝専用側線、安中の東邦亜鉛DB301、東京総車セ)ほか、堀川工機製(後藤・下関、各総合車両所)、松山重車輌工業製(向日町レールセンター)、日本除雪機製作所製(大宮総車セOM1/2)も増えており、バラエティに富んできた。入換動車を使用する専用線の数は減る一方だが、動車の老朽化も同時に問題になっている。これまでは、余所で廃止になった専用線の入換動車を譲り受けるケースも多かったが、最近では余りモノも老朽機関車ばかりで、セコハンでリプレイスできるケースはだんだん少なくなっている。セコハン機関車に見切りをつけたのか、伯耆大山の王子製紙専用側線向け日通機や、日本製紙岩国工場のように新品を導入するケースも出始めているので、今後どのメーカーの機関車がデファクトスタンダードになるのか、興味深い。

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2016年10月10日 (月)

【くろがね線を読み解く】第241回■150mレール輸送列車 東鷲宮行き

 鷲宮保守基地は、JR東北本線東鷲宮駅に隣接する東北新幹線用の保線基地である。東北新幹線で使用されるレールは、鷲宮保守基地内にある大宮新幹線保線技術センターまで在来線経由で貨車で運ばれてくるが、前回の記事で述べたとおり、2016年度より、レールの発送元がJR東日本東京レールセンター(越中島貨物駅)からY製鐵所(黒崎駅)へと切り替えられた。

鷲宮保守基地は、東北新幹線開業30周年を迎えた2012年より、毎年鉄道の日に合わせて10月に一般公開を行っている。例年は10月中旬に開催されることが多かったが、2016年はY製鐵所からの150m長尺レールの到着が10月上旬に控えているためか、10月1日(土)と早めに開催された。大宮新幹線保線技術センターのレール取り卸し設備は、敷地外からは綺麗に見えないため、観察するには一般公開が絶好の機会となる。

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 早速訪れてみると、今年1月に観察した時と比較して、門型クレーン6基がすべて新しいものに交換されていることに気付いた。職員に訊いてみると、Y製鐵所からの150mレール搬入に備えて従来のクレーン(新旧各3基)をすべてリプレイスしたとのこと。もちろん最新型なので、一人で6基を同時に制御(同期制御)もできるし、個別制御も可能とのこと。自慢の新型クレーンは、奥の高架線を走る東北本線上り線の車内からも、よく見える。

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在来線(軌間1,067mm)の線路を走行する貨車入換用の軌道モータカーも、従来のTMC200C(一番右端)に、新たな仲間が2両が加わった。一番左は新潟トランシス製TMC400Bで、2008年頃よりJR東日本の保線基地に大増殖しているタイプである。真ん中の東北新幹線E5系のような塗装の機種は、富士重工製TMC400Aで、TMC400Bが登場する前に主にJR東日本管内の各地の保線基地にいたタイプである。いずれも、後位側にクレーンなどの装備はなく、入換動車のようなスタイルである。

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前回の記事で詳細をお伝えできなかったTMC200C。車体表記によると、諸元は以下の通りであった。

  • 型  式 : TMC200C
  • 製造年月: 1976年(昭和51年)2月
  • 製造所 : 富士重工
  • 製造番号: 695
  • 管理番号: 51  02-6078
                08-16

水平線では荷重160tを45km/hで、10‰では110tを20km/hで、25‰では60tを15km/hで牽引可能である。

 このように、大宮新幹線保線技術センターは、レールを積んだチキ車を入れ換えるための軌道モータカーと、レールを取り卸すためのクレーンを更新し、150mレール受入態勢を整えていた。

●黒崎発東鷲宮行き150m長尺レール輸送列車、ようやく運転

 2016年10月3日月曜日、黒崎駅を10:45に170列車として発車したのは、JR東北本線東鷲宮行きの150mレール輸送列車であった。北九州貨物ターミナルからは8090列車として山陽本線・東海道本線を東進し、10月4日に相模貨物駅着。翌日10月5日水曜日に8075列車に継送され(実質的には列車番号と牽引する機関車が変わるだけだが)、レールを積んだチキ車9両編成は、相模貨物駅から東鷲宮駅まで予定通り運転された。この日は午前中に所用があり、午後から東北本線沿線に向かったのだが、人身事故の影響で京浜東北線・東北本線共に遅れており、予定していた与野周辺での撮影は叶わなかった。

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仕方なく、大宮操の見えるさいたま新都心駅のホームで待っていると、東北貨物線の一番奥の下り線に8075レが姿を現した。

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線路や架線柱がいっぱいであまり綺麗ではないが、一目で大宮操と分かる絵図となった。ここでおよそ1時間停車するので、その時間を利用して東鷲宮へ……ではなく一駅手前の久喜へ先回りする。久喜で下車するのは、駅前のレンタサイクルを借りて移動手段を確保するためである。東鷲宮の入換は、ELがチキ車を押し込んでから軌道モータカーが引き取りに来るまでの時間がかなりタイトなので、徒歩移動では両方撮れない可能性があるのだ。

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8075レの本線走行を久喜-東鷲宮間で撮影し、すぐに追いかける。

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すると、東鷲宮駅の下り副本線で停車中の8075レに追いつくことができた。入換の準備中で、無線で交信しているようだ。

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少し時間があったので編成最後尾にも移動してみた。

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ほどなくチキ車の先頭に操車掛が乗り込み、EL推進で上り本線をアンダークロスしていく。進路表示器が「E」と「2」を現示している。□で囲まれた方がfrom、そうでない方がtoを表しており、2番線から授受線への入換進路が構成されていることを示している。

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ELによる推進入換。運転士が窓から顔を出して進行方向を確認しているのが分かる。

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すぐに自転車で地下道をアンダーパスして反対側の神社に廻り込むと、重連で待機する軌道モータカーを見ることができた。2016年5月までは、東鷲宮工臨の受け取りは、大宮新幹線保線技術センター所属の軌道モータカーTMC200Cが1両で実施していたが、150mレールチキ9両編成は、東鉄工業所属のTMC400B(左)とTMC400A(右)の重連で実施するようである。ちなみにこの撮影場所の神社の名前は「八幡神社」という。つくづく「八幡」に縁があるらしい。

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重連でチキ9車を引き取る。

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重連同士は単純にBPのホースのみ接続されており、貨車を含め貫通ブレーキの制御は可能だが、重連機関車のみでの単独ブレーキやエンジンの総括制御はできない。このため、両方の機関車に運転士が乗務していた。

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重連でゆっくりとクレーンのある方へ向かっていく。

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その速度は、くろがね線の最も低速な区間とほぼ同じ、人が歩くほどの速度であった。

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冒頭で紹介した新型クレーンの下に入り込んで停車したチキ車。はるばる九州からの長旅が終わった。この日は荷卸し作業は行わず、ほとんどのスタッフは車で帰ってしまった。残ったスタッフが外に出てきたので聞き込みを行ったところ、荷卸しは到着翌日、空車の発送はその翌日とのことで、実車到着から空車発送までの行程は、以前報告した岩切の仙台レールセンターとほぼ同じスケジュールであることが分かった。次の運転がいつになるのか分からないが、貴重な東鷲宮行き一番列車を記録することができたのは幸運であった。

●おまけ

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 今年の鷲宮保守基地公開では、新幹線用軌道モータカーの牽引するトロッコに乗り、保守基地から連絡線を通って東北新幹線との合流部分まで行くことができた。なかなか面白いアトラクションである。車両基地公開イベントで軌道モータカーに乗れる企画はよくあるが、トロッコに乗って新幹線を見に行けるというのは何とも夢のあるハナシ。

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高架線の連絡線をゆっくり走りながら、前方に東北新幹線の軌道が見えた時には感動した。しかもちゃんとE2系下りやまびこ号が通過するまで折り返すのを待ってくれるという、サービス精神旺盛ぶり。日本全国に保守基地は数あれど、ここまでユーザーフレンドリーな企画も珍しいのではないだろうか。

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トロッコ牽引に使用されたのは、軌間1,435mmの新幹線用の軌道モータカーで、車体表記によると諸元は以下の通りである。

  • 記号番号 : MO-108
  • 型  式  : TMC501F
  • 製造年月 : 2005年(平成17年)2月
  • 製造所  : 新潟トランシス
  • 製造番号 : 161
  • ユニオン建設機械番号:U0501-108

水平線では荷重450tを40km/hで、10‰では250tを14km/hで、25‰では200tを5km/hで牽引可能と、かなりの力持ちだ。さすがは新幹線用。また単行での最高速度は70km/hとのことで、イカロス出版「トクターイエロー&East-i 新幹線事業用車両徹底ガイド」に収録されている富田松雄氏執筆の特集記事によると、確認車代用としても使用可能とのこと(確認車とは、深夜の保守作業が終わった後、始発の新幹線が走行する前に、本線上を70~100km/hで高速走行して安全を確認するための専用の軌道モータカーである)。新幹線用の保線用車や軌道モータカーは謎が多いだけに、スペックや用途が明らかになるのは喜ばしいことだ。

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2016年10月 4日 (火)

【くろがね線を読み解く】第240回■JR東日本大宮新幹線保線技術センター(東鷲宮工臨)

 JR東日本の東北新幹線の保線基地の一つである鷲宮保守基地の敷地内に、在来線経由で運んできた新幹線用のレールを取り卸すための拠点「大宮新幹線保線技術センター」がある。2015年度までは、レールは越中島貨物駅から臨時工事列車によりセンター隣接の東鷲宮駅まで輸送されていた(通称:東鷲宮工臨)。搬入されたレールは、新幹線の標準軌の線路を走行可能な保守用車に載せ替えられ、列車の運行されない夜間に鷲宮信号場(東北新幹線から鷲宮保守基地への線路が分岐する箇所)から新幹線の本線へと出て、敷設する現場へと運ばれていた。

ところが2016年度に入ると、Y製鐵所製の150mレールの納入先がJR東日本にも拡大され、レール輸送列車の着駅の一つとして東鷲宮が設定された。この動きに呼応するように、2016年5月10日の発送を最後に東鷲宮工臨の運転はピタリと止まっている。しかし、2016年9月現在、150mレール輸送列車の東鷲宮行きはまだ一度も運転されていない。そこで今回は、運転前に東鷲宮の入換作業に関する予備知識をまとめるため、2015年度に運行された東鷲宮工臨と到着後の入換を紹介する。

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■越中島貨物発東鷲宮行きレール工臨。この日はEF81 95がロンチキ5両を牽引した。   2016年1月某日、久喜

東鷲宮工臨は、主に新幹線用の75m長尺レールを、ロングレール輸送用チキ5500形5両編成に積載して輸送するのが特徴である(もちろんチキ6000形などによる定尺レール輸送の時もある)。レールは、大宮新幹線保線技術センター内にある門型クレーンで取り卸すため、敷設現場で取り卸す際に必要となる編成両端のエプロン車は不要で、かつレールの長さを考慮し中間車数両をも切り離した独特の編成となる。JR西日本やJR九州のように、長尺レール輸送専用のチキ編成を保有しないJR東日本ならではの組成といえる。

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東鷲宮工臨は、駅の南側に設けられた副本線に到着する。その後、ELが入換扱いでチキ車を推進しながら上り本線をアンダークロスして、鷲宮保守基地の授受線まで押し込んでいく。

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こちらが、授受線に押し込まれたチキ車5両編成。この場所から先は鷲宮保守基地の管理下となり、鷲宮保守基地に常駐している軌道モータカーがクレーン直下まで入換を行う。

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鷲宮保守基地で在来線のチキ車の入換を担当するのは、大宮新幹線保線技術センター所属の軌道モータカーで、富士重工製のTMC200Cであった。余所のレールセンターや保線基地を見る限り、150mレールを積んだチキ車9両編成をTMC200Cが単独1両で牽引することはできないため、150mレール受け入れにあたり新型へのリプレイスが想定される。

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バラストホッパーの下を潜り抜けて門型クレーンのある場所へ向かう。この線路は新幹線側のレール輸送用保線車両も走行できるよう、軌間1,067mmと1,435mmの3線区間となっている。

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この日の工臨の特大貨物検査票には次のように記載されていた。

  • 輸送番号 大宮=6
  • 最大長   60K × 75M × 14本
  • 貨物下面
    と軌条面  東鷲宮
    との間隔  チキ5車
  • 検査    28年1月25日 千葉機関区

大宮新幹線保線技術センターでのレール取り卸し作業は、東鷲宮工臨到着後当日中にすぐに実施され、レールの量にもよるがこの日は75mレール14本の取り卸しが16時前にはすべて完了した。取り卸しに使用される門型クレーンは、2016年1月時点で旧型3基、新型3基の合計6基あった。各クレーン毎に有線のリモコンがぶら下がり、地上にいるスタッフが操作をしていた。当時はクレーン同士の同期制御は不可のようで、リモコンを持ったスタッフ同士が掛け声で合図しながら作業を行っていた。こちらも軌道モータカー同様、150mレールの円滑な取り卸しを実現するため、すべて新しいクレーンにリプレイスされると想定される。

150mレールの受入開始したら、ぜひまた訪れてみようと思う。

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2016年9月10日 (土)

【くろがね線を読み解く】第237回■福山新幹線保線区への150mレール納品入換

 2016年9月10日土曜日、広島カープが25年ぶりとなるリーグ優勝を決めた。広島の街中はいま大いに盛り上がっていると思われるが、ちょうど1週間前の土曜日、黒崎発福山行の150mレール輸送列車が運行されたため、広島県内にある福山新幹線保線区を訪ねた。

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 150mレールを積載した貨車は、黒崎を発車した当日の18:30に東福山駅へ到着し、翌日の9093列車で東福山から福山まで運転される。福山と言っても旅客の福山駅ではなく、そのおよそ3kmほど西にある福山新幹線保線区が終着地である。今回も、9093レは9月4日、つまり日曜日に運行された。

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東福山・福山方向から下り線を走行してきた9093レは、保線区付近に設けられた渡り線を通過して上り線を逆走し、更に保線区への分岐へと入線する。

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福山新幹線保線区の到着・発送線に入線する9093レ。奥に見えるのが150mレールを荷卸しする門型クレーンである。2016年3月以前は、向日町レールセンターからロングレールが、東福山から50m長尺レールが到着していたため、設備そのものは以前から存在する。

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この位置で一旦停止した。到着は10:08である。黄色いヘルメットにオレンジ色のジャケットを着ているのは、JR西日本の入換担当者である。9093レはJR貨物の営業列車だが、保線区はJR西日本所属のため、機関車の入換運転はJR貨物が、誘導・分岐器切替などの作業はJR西日本が実施するわけである。

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テールライトが片側点灯となり、入換運転扱いに変更。

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貨車を切り離したEF210-105が一旦授受線へ引き上げる。横には保線区の入換用軌道モータカーが重連でやってきて、門扉が開いた。

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引き上げたEF210は、機回し線を通過して機回しし、

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反対側(東福山・福山寄り)に連結。保線区内では、軌道モータカーがテスト走行を繰り返す。

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しばらくすると、150mレールを積んだ貨車はEF210により推進され、

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授受線へと押し込まれる。

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奥で貨車を切り離し、単機で出てきたEF210-105。その横を、EF210-302牽引の上り貨物列車が並走。なかなか面白いシーンが展開した。

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EF210の引上げと、軌道モータカーの出場。

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重連の軌道モータカーは互いにBP管を接続し、ブレーキは総括していた。しかし2車の間に電気関係の引き通しは無いため、エンジンの総括制御はできない。その証拠に各車に運転士が乗務して運転操作を行っていた。

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どちらの軌道モータカーも、入換用のスイッチャーとは異なり自動車同様の右側運転台である。各車とも、オレンジ色の服を着た運転士が手前側に乗っている(運転席の窓が開いているので分かる)。

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奥に留置された貨車を連結して引き出す、重連MC。このシーンを撮りにわざわざ東京から駆け付けただけに、喜びもひとしおである。

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BP管は貨車とも接続され、貨車の貫通ブレーキも作用させていた。専用線の入換ではブレーキホースの連結は省略されることも少なくない。

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福山新幹線保線区へと引き込まれる150mレール。

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30秒ほどで9両編成の貨車が引き込まれると、

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門扉が閉じられた。列車の到着から1時間ほどで一連の作業が完了した。

●入換用軌道モータカー

 福山新幹線保線区において、在来線から運ばれてきたレールを搬入するのに使用されている軌道モータカーは2両ある。いずれも車籍はなく機械扱いであるのは言うまでもない。

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重連の下関寄りに連結されていたのがこちら。トワイライトゾーンマニュアル11の軌道モータカー形態分類によると、富士重工製のTMC200Bと思われる。

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そして米原寄りに連結されているのがこちらのTMC200Cである。足回りはほぼ同じながら、キャブがより高い位置にあるのが特徴である。ひとつ前で紹介したTMC200Bの方は、保線区から工事区へ配置転換されているものも少なくないそうで、JRの保線区にはもうあまり残っていないとのこと。貴重な動くシーンが撮れたことになる。

黒崎発福山行の150mレール輸送列車は、これまでのところ、2016年4月、6月、7月、9月とほぼ1~2か月に1本の頻度で運行されている。撮影チャンスは少ないが、150mレール輸送貨車の保線区への入換シーンを間近で見られる場所は限られているだけに、訪問する価値のある拠点といえる。

●赤いローソン

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 広島駅から、広島カープの本拠地であるマツダスタジアムへ向かう途中に、カープ仕様の赤いローソンがある。店内でもカープグッズを販売しており、試合のある日は観客で大賑わいだ。

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2016年8月18日 (木)

【くろがね線を読み解く】第229回 ■接岸中のPacificSpikeを俯瞰

 以前の記事で紹介した、150mレール輸送用貨物船「Pacific Spike」。2016年8月15日に訪問してみると、八幡泊地に入港しているのを確認することができた。対岸からの写真はすでに紹介しているので、今回は皿倉山展望台行ケーブルカーの山麓駅の近くから俯瞰してみることにした。

Pacificspike_201608

手前の青い船が Pacific Spikeである。既にレールを積み終えているようで、出航待ちのようだ。冬場の空気が澄んだ日なら、背後の若戸大橋ももっと鮮明に見えると思われる。

Pacificspike_201608a

5分前後の間眺めていると…

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…ほどなくハーバータグボートがやってきて取り付いた。ハーバータグボートとは、港湾内で大型船の方向転換や先導をするために使用されている小型船である。この船が登場したということは、そろそろ出航の時間ということになる。帰宅後にMarinetrafficなどで調べてみると、今回この船の行先は米国Stockton港であった。となると、積荷の150mレールはユニオンパシフィック鉄道へ納品される可能性が高い。写真手前はJR鹿児島本線で、813系が見える。

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