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2020年3月

2020年3月28日 (土)

■隅田川シャトル■2020年3月改正より半分がEF66牽引に

 2020年3月のダイヤ改正で、隅田川シャトル牽引用の機関車の半分が、新鶴見機関区のEF65形から吹田機関区のEF66形に変更されました。隅田川シャトルとは、東京貨物ターミナル駅-隅田川駅間を東海道貨物線・南武支線・武蔵野線・常磐線経由で連絡している短距離貨物列車の通称で、1日4往復運行されています。2020年3月改正で牽引機は以下のようになりました。

  • 72列車 … EF65形 (隅田川10:03->東京タ13:50)
  • 73列車 … EF66形 (隅田川10:23<-東京タ 5:24)
  • 74列車 … EF66形 (隅田川13:19->東京タ17:33)
  • 75列車 … EF66形 (隅田川13:43<-東京タ10:27)
  • 76列車 … EF66形 (隅田川17:17->東京タ21:28)
  • 77列車 … EF65形 (隅田川18:45<-東京タ15:10)
  • 78列車 … EF65形 (隅田川23:33->東京タ㋵8:01)
  • 79列車 … EF65形 (隅田川20:30<-東京タ16:57)

78レと79レがトンネルではない屋外で運行している時間帯はいずれも日没後ですから、写真をちゃんと撮れるのは72レ~77レの実質3往復、うち2往復がEF66形になってしまったわけです。

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 国鉄分割民営化後に颯爽と登場したEF66形100番台、かつては東海道本線のスターでしたが、運用範囲が高崎線(高崎操以南)・東北本線(宇都宮タ以南)と広がって、今回ついに常磐線にも定期列車が誕生しました。

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18年間住んでいた地元の駅で、EF66形を見られるようになるとは思いませんでした。ダイヤ改正から2週間が経ちますが、「EF66 流鉄」のキーワードでネットやTwitterを検索しても、並びの写真は出てきませんね。あまり狙わないのでしょうか。平日は通過時刻が若干変わるので、またそのうちにリトライしてみようと思います。

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2020年3月28日の75列車は、EF66形105号機の担当でした。食料調達の外出ついでに。

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今日の流鉄日中運行の2本は、「あかぎ」と「さくら」でした。駅前の流鉄の敷地に駅ビルが建った以外は、1980年代からほとんど景色が変わっていません。他所の人を連れてくると「昭和レトロ感がすごい」と言われるのですが、子供の頃から見慣れているのであまりそのような実感は湧きません💦

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そして、この駅のもう一つの象徴がこちら「鉄道用品株式会社」ですね。74列車はEF66形130号機でした。常磐線を走行するEF66形、しばらくは楽しめそうです。

■金町駅の日中入換 田端操工臨

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この日は田端操工臨の空車返却があり、金町駅構内で日中の入換作業が見られました。2015年3月のダイヤ改正で隅田川シャトル4往復が誕生した際、金町で分割併合を行う定期列車は無くなりました。また、金町を通る臨時工事列車のほとんどは新小岩信からEL牽引で新金線・常磐線・武蔵野線を経由し北へ西へと向かっていきますので、金町で進行方向を変える必要がなく、日中の機回し自体がもはや珍しくなっています(日没後も含めると、新金線から到着した1090列車の隅田川への折り返しで機回しあり)。

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金町で入換を行うのは、この田端操工臨のほか、上写真の門型クレーンで荷卸しするレールを運んでくる金町工臨があります。ただ金町工臨の運行頻度は年あたり3~4回と少なく、あまり見られる機会はありません。

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2020年3月23日 (月)

◆東急東横線◆副都心線からやってくる昭和の電車

 先週日曜日、夕方少しだけ時間ができたので、高輪ゲートウェイ駅に行くついでに少しだけ東横線も見てきました。

7119202003

滞在時間は僅かでしたが、他社線からの直通車両が昭和の電車ばかりで、沿線住民に不満はないのだろうかと余計な心配をしてしまいます。2008年6月の開業直後こそ10000系がよく走っていた東京メトロ副都心線ですが、東急東横線との直通運転開始以降は、10両編成の10000系は有楽町線新木場方面の運用が多いようで、この日は7000系が何度もやってきました。上写真の第19編成のように、当初非冷房で落成した5両編成に、後から冷房準備工事車を5両増備して10両編成化したタイプも、いまだ健在です。前者は登場時ユニット窓、後者は一段下降式窓であり、窓の天地方向の長さが異なるため、一目でわかりますね(1両目が前者、2両目が後者)。

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東武東上線からは9000系が乗り入れてきます(上は9105F)。東急と東武の地下鉄を介した相互直通運転は、東横線-副都心線-東上線ルートのほか、田園都市線-半蔵門線-伊勢崎線ルートでも実施しています。使用車両を見てみると、後者は東武の方が新車率が高く、東急はいまだに昭和生まれの8500系が幅を利かせているのに対し、前者では立場逆転、東急は全車VVVFインバータ制御のオールステンレス車両なのに対し、この9000系など電機子チョッパ制御の車です。事業者として力を入れているポイントの違いが分かり、興味深いですね。

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2020年3月15日 (日)

■東海道本線新駅■高輪ゲートウェイ駅が開業

 2020年3月14日のダイヤ改正で、JR東日本東海道本線の田町-品川間に「高輪ゲートウェイ駅」が開業しました。田町電車区・東京機関区・品川運転所跡地の再開発により誕生しました。

Gateway20200315

ホームがあるのは、山手線と京浜東北線の電車の走る2面4線のみで、東海道本線・上野東京ラインにホームは無く、通過していきます。東海道本線の上下線の間には電留線が設けられています。

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2020年3月14日 (土)

★松山駅のアント車両移動機★松山貨物駅移転後は何処へ?

 2020年3月14日のJRグループのダイヤ改正で、JR貨物松山駅の貨物扱いが廃止され、予讃線の5.9kmほど西に新規開業した松山貨物駅に機能移転しました(貨物駅への線路が本線から分岐するのは北伊予駅)。移転は松山駅前後の連続立体交差事業に伴うもので、松山貨物駅近くには新駅のJR四国南伊予駅と松山運転所が一体的に整備されました。

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前回松山を訪ねたのは2015年のゴールデンウィーク。4日間滞在して伊予鉄道の鉄道線・軌道線などを周遊しました。ついでに松山駅の貨物扱所もみています。駅北側に運転所があり、南側に貨物扱所がありました。

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荷役線は、上写真でEF65形電気機関車の右手に見える母屋付きが1本と、さらに右手に有効長の短い線路が3本ありました。JR貨物の資料では母屋にあと2本線路があることになっていますが実際には相当前に剥がされて舗装されており、現存しません。

有効長の短い線路の末端には、

20150504_matsuyama03

荷役中のコンテナ車の移動用に、アント車両移動機が1台配置されていました。ウェイト付き、屋根付きタイプです。

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この時に見たアントには、機械番号06-28-05-102のプレートが貼り付けられていました。銘板も撮ろうと思えば撮れたのですが、アントにはあまり興味がないので記録しておらず、貨物駅廃止後どこへ行ったのかも、わかりません。なお新設された松山貨物駅の荷役線は、EL単独での入換を前提にELが機回し可能な架線下荷役線が1本と、EL推進で押し込むタイプの非電化の荷役線が1本整備されています。後者は将来トップリフターに対応するためでしょうかね。

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2020年3月13日 (金)

◆上信電鉄700形電車◆個性的塗色で活躍中の元107系電車たち

 JR東日本高崎車両センター(私の世代には新前橋電車区の方がしっくりきますが)に所属していた107系電車は、廃車後にその一部が上信電鉄に譲渡され、随時改造工事を施工のうえ、運用を開始しています。

Joshin700no1

上信電鉄での形式は、700形電車。車体表記によると、旧クモハ107形100番台がクモハ700形、旧クハ106形100番台がクハ750形と命名されています。上信電鉄での電動車の形式は伝統的に、1M方式の系列はデハ、MMユニット方式の系列はモハ(運転台がある場合はクモハ)となりますが、700形は1M方式にもかかわらずクモハになっていますね。社内の車両称号規程が変わったのでしょうか。種車はすべて、乗降扉間の客用窓が等間隔の3個になり戸袋窓の廃止された2次形です。

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冒頭で紹介した701編成が標準塗装で登場したのに対し、702編成は「ジオパーク」広告塗装になりました。正確には塗装ではなくラッピングですが。

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703編成には群馬サファリパークの広告が施されています。以前引退した150形第二編成(クモハ154+クモハ153)の役割を引き継いでいる形ですね。

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そして最近、2020年2月27日から営業運転を開始した話題の705編成は、なんとコーラルレッド塗装。2011年4月29日にデキ重連復活本線走行イベントに来た際にはまだ現役の車両が運行されていましたが(→当時の様子はこちら)、最近は走っているのを見ないですね。705編成で装いだけでも現役復活したのは嬉しい限りです。

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上越新幹線との交差部付近を走行中の705編成。背後は、普通車の窓配置からみて元はやて用のE2系1000番台ですね。E2系1000番台は交流25kV 50Hz専用のため、60Hz区間のある長野方面(北陸新幹線)に直通することはできず、上越新幹線の「とき」であることがわかります。

 さて、ここまで紹介して、JR107系100番台の復刻色を纏った704編成は無いのかということになりますが、ちゃんとした写真が未だ撮れていないので、JR現役時代を紹介しましょう。

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EF55やSL重連イベントに行くと、待ち時間でついでに撮れるのが115系であり107系100番台でした。両毛線には6両編成の運用がありましたが、私は基本的にSL撮影は上越線にしか行かないので、残っている写真は最大でも4両編成です。上は上越線の午後の上り高崎行きで、前2両は2次形、後2両は窓配置が異なり戸袋窓のある1次形です。

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これは2009年1月のEF55さよならの時の横川行きですね(その時のEF55の写真はこちら)。2次形2両編成。

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これは上越線高崎ー水上間で実施されていたEL訓練のついでだったでしょうか。2次形のみで構成された4両編成。

上信電鉄の復刻塗装704編成はピンク色部分の赤みがやや強く、705編成のコーラルレッドと同じ塗料を使用しているのではないかと私は思っているのですが、実際はどうなのでしょうか。少なくともJR時代のピンク色よりは濃いですよね。いずれにせよ、復刻塗装の704編成は天気の良い日に再訪して撮りたいものです。

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2020年3月10日 (火)

■JR貨物EF65形電気機関車■外出ついでの三連続国鉄色

 休みの日に買い物に出かけた際、夕方に少し時間ができたら、ついでに撮っておきたい貨物列車。

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この日は16時過ぎから2時間ほどで、75列車のEF65形2065号機と、

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76列車の2066号機、そして

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1090列車の2089号機を見ることができました。撮影した2019年7月21日(日)現在のダイヤでは、総武本線の複々線区間でPF牽引の上り貨物列車が撮れるのは陽の長い時期限定ですから貴重です。この日に遭遇したPFは、3列車連続で国鉄色&赤ナンバープレートでした。国鉄色もだいぶ増えてきましたね。

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2020年3月 9日 (月)

■京都鉄道博物館■クハ489白山色・クモル・ZAGRO(2020)

 2020年1月25日土曜日、翌26日日曜日の大阪での用事のついでに京都鉄道博物館を訪ねました。梅小路蒸気機関車館時代に何度か見学したことがあり、弁天町の交通科学博物館から持ってきた保存車も弁天町時代に見ているため、展示車両は既知のものが多いのですが、たまたま配給電車が展示されるというので、白山色になったクハ489の見物もかねて訪問しました。初訪問です。

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まずは500系新幹線521-1、クハネ581-35、クハ489-1の三並びがお出迎え。クハ489-1は、金沢の松任工場に保存されていた車両を梅小路まで配給してきたもので、その時の様子は以前の記事で紹介しています(→こちら)。今回は車体のボンネットと非公式側のみ白山色に変更されていました(公式側側面は国鉄色のまま)。特急白山には乗ったことがありませんが、白山色489系を使用した急行能登には何度かお世話になりました。

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クハネ581は「月光」、クハ489は「雷鳥」のトレインマークを掲出していました。私にとって人生初乗車の寝台列車は581系の寝台特急明星で、先頭車はスリット式タイフォン装備のクハネ581(ー1~9)でした。581系の増備車として583系の製造が開始されて以降に増備されたクハネ581(-10~41)は、原則として寒冷地仕様のシャッター付タイフォンで落成しており、当館の保存車も後者のタイプです。

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2013年の吹田工場公開でみかけたシュプール号用アコモ改造車クハネ581が種車でしょうか。

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スリット式タイフォンのクハネは門司港の九州鉄道記念館で保存されています(クハネ581-8)。こちらはクハ715に改造されていますが、顔はなんとか現役風味です。

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 そしてこの時の目玉、クル144-15(車籍はクハ101-32の改造名義)と

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クモル145-1015(車籍はクモハ101-13の改造名義)。まだ日本国内でコロナショックが起きる前でしたが、来館客は若干少なめで待たずに撮れました。

 145系電車は、国鉄101系電車の廃車発生品(MT46A型主電動機、DT21型台車、電動発電機等)を流用して製作された1M方式の新性能電車です。すべての車両が101系の車籍を引き継いではいるものの、主制御器は1M車用の(端子電圧375VのMT46A×4個を流用する前提で永久直列接続とした)CS49型を新規設計しています。クモヤ145形は101系と同じ20m車ですので台枠流用と思われますが、クモル145形・クル144形は全長17mであり台車心皿間距離も101系とは異なるため、車体のみならず台枠も新規設計です。なおクモルのみ1000番台なのは、主電動機をMT54に換装した区別のためです。

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荷台の側壁が開き、モーターらしき物体が乗っていました。

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上から見ると、集電装置も。

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 こちらは博多総合車両所(山陽新幹線の車両基地兼車両工場)の車両入換用として使用されていた912形64号機のボンネット前頭部です。912形の詳細や、当館に保存されることになった経緯は、以前の記事を参照のこと(→こちら)。

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 たから号の車掌車、ヨ5000形5008。上のフロアには貨物関係の展示も一応ありました。

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 これは、今回の京都鉄博訪問の収穫の一つ、川崎製鉄の冷延コイル輸送用無蓋車トキ1000形(外房線蘇我駅常備)の1/20模型です。くろがね線の防水フード付き台車と用途はほぼ同じです。内部構造がわかるようになっているのが良いですね。ガラス越しのため反射が避けられませんでした💧

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 屋外の扇形機関庫には、SLの入換用としてZAGROと呼ばれる線路上を走行する車両移動用機械も見られました。ZAGROは、1969年にドイツ人の Werner Zappel氏がBad Rappenau-Grombach(所在はバーデン・ヴュルテンベルク州)で創業した機械メーカーです。当初、社名は創業者の名を冠していましたが、1974年に ZAGRO Bahn- und Baumaschinen GmbH(ZAGRO鉄道・建設機械有限会社)に変更されました。ZAGROの名は創業者の名前と地名(Zappel, Grombach)に由来します。ZAGROでは、2007年からE-MAXIと呼ばれる車両移動用機械をシリーズ化しています。扇形機関庫にいるのは、その外観から E-MAXI XL 700 tonsというモデルにオプションでキャブを取り付けたタイプのようです。アント車両移動機の一部と同じように、無線による遠隔操縦に対応しています。もっともドイツのいまのスイッチャーは、専用線向けのものはほとんどが無線操縦に対応しているので、当然といえば当然ですが。

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ZAGROは、日本国内ではJR西日本のほか北大阪急行電鉄桃山台車庫にも導入されています。なぜ桃山台にZAGROがいることを知っているかというと、実は、今回の関西訪問の第一の目的は京都鉄博ではなく、桃山台車庫だったからです(笑) 北大阪急行電鉄開業50周年を記念し、2020年1月26日に桃山台車庫の見学会が企画されました。この見学会は事前応募制で、定員100名に対し2000名以上(主催者発表)の応募があったなか、運よく当選したので参加しました。その様子は、また別の機会に紹介する予定です。

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 元鹿児島機関区所属のB20形10号機。1946年(昭和21年)12月にナローゲージ向けSLの製造元で有名な立山重工業で製作された入換用蒸気機関車です。入換用とはいえ現役時代は車籍があったので、ほかの本線用SLと4重連を組んで日豊本線をイベント走行したこともあります(1969年7月27日実施)。その様子は、「昭和のSL映像館 NHKアーカイブスから 九州四国編」に収録されておりますので、興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。2002年に梅小路蒸気機関車館30周年記念で動態復帰し、2006年に準鉄道記念物に指定されています。ZAGROのようにSLの入換に使用されることもあるようです。

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 最後は好きな系列の一つ、103系電車のトップナンバー、クハ103-1を紹介します。JR東日本の鉄道博物館にある103系は実習用のカットボディ(クハ103-713)のみですので、車体更新工事を受けているとはいえ、丸々保存されているのは嬉しい限りです。

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2013年の吹田工場公開時に見かけた、クハ103-1。現役時代最後は阪和線で使用されていたのでスカイブルーでした。

 京都鉄道博物館にはほかにも魅力ある車両がたくさん保存されていますが、今回は特に興味のある一部のみ、ピックアップしました。大宮の鉄博同様に本線と線路が繋がっている展示線もあるので、今回の配給電車のように、時々展示車両の入れ替えも行われているようです。今後何が来るのか、楽しみです。

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2020年3月 2日 (月)

◆阿武隈急行◆仙台直通4連、AB900系第二編成試運転、梁川→仙台車セ出場回送

 福島県に本社のある第三セクター鉄道会社阿武隈急行では、福島寄り、仙台寄り双方で、朝夕の通勤通学ラッシュ時に2両編成を2本連結した4両編成をそれぞれ1往復運行しています。福島寄りの4両編成は平日のみ(土休日は本数は変わらないものの2両編成)ですが、いっぽうの仙台寄りは、土休日も4両編成のままヘッドマークを付けて「ホリデー宮城おとぎ街道号」として運行しています。いずれの列車も、朝はほぼ早朝、夕方は日没前後という撮影者泣かせの微妙な時間帯に走るのが特徴です。朝に撮る場合、東京からでは始発の新幹線でも間に合いませんので、夜行バスか前泊が現実的です。

 2020年2月20日未明、J-TREC(総合車両製作所)横浜事業所を出場したAB900系の第二編成が、福島に向けて甲種輸送され、公式Facebookによると2月24日月曜祝日から3日間試運転を実施するとのこと。せっかくの連休ですので、JR東日本の「週末パス」で23日に宮城県まで移動して前泊、翌24日に仙台直通4両編成とAB900系試運転を撮影することにしました。新型コロナウイルスの感染拡大が報じられておりますが、万が一自分が感染していた時に他人に移さないよう、マスク装着、アルコール消毒スプレー持参で、臨みました。当時、東北地方ではまだ感染者が一人も発見されていなかったのも安心材料の一つでした(のちにダイヤモンドプリンセス下船者1名が東北初の陽性判定)。

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 6時にホテルをチェックアウトし、田園地帯で待っていると、朝焼けに照らされ仙台行き4両編成がやってきました。2019年10月の台風19号による土砂崩れにより、阿武隈急行の福島-宮城県境区間は2020年2月現在不通となっており、福島口は福島-富野間で通常ダイヤでの区間運転、仙台口は丸森-槻木間で朝夕のみ(特別ダイヤで)運転しています。このためなのか、通常は土休日ならば付くはずのヘッドマークは無し。仙台では平日しか撮れないヘッドマーク無し4両編成を休日に撮れるのは、逆に貴重?

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こちらは2019年9月の同じ列車で、土休日は「宮城おとぎ街道号」になります。巨大なヘッドマークが目を惹きます。停車駅は変わらず特別料金も不要です。

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当初は場所を変えようと思っていましたが、背後の山並みが綺麗になってきたので、そのまま居続けることに。すると、フルーティアの719系が仙台方向から福島に向け回送されていきました。正面も撮りましたが後追いの方が綺麗なのでそちらを。

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休日であっても朝の時間帯のJRは6両編成主体で、701系とE721系の混結編成も珍しくありません。車体断面も床面高さも異なる凸凹感が良いですね。

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そして待望の仙台発丸森行き4両編成。

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やはり後追いの蔵王山バックが綺麗でした。あと2か月ほどすれば最初の下りからしっかり明るくなりますが、その頃には山頂の雪も減るので一長一短ですね。なにしろ今年は暖冬なもので。

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最寄駅から東北本線福島経由で阿武隈急行へ。週末パスのフリー区間には阿武隈急行全線も含まれますので、最大限活用しますよ。この日のAB900系第二編成試運転は朝9時台から13時頃まで実施される予定でしたので、2往復くらい撮れれば良いかなのスタンスで臨みました。ダイヤは途中駅の通過時刻まですべて載っていたので、営業列車との交換駅も分かり、とても助かりました。AB901-2+AB900-2の2両編成下り列車。24~26日の三日間の試運転は瀬上-梁川-富野間で実施され、営業列車のように矢野目信号場から東北本線に入りJR福島駅へ直通はしませんでした。

想定外だったのは、2往復目を待っている間、営業列車の無い時間帯に梁川方向から福島方向に向けて8100系2両編成の回送列車があったことです。通常であれば、車両検査は自社線内の梁川車両基地で実施するので社線内を回送すればよいのですが、台風災害で県境区間が不通のため、仙台口の車両を検査する際はわざわざ東北本線経由で福島まで来てから、進行方向を変えて阿武隈急行に入り梁川へ向かいます。検査後の出場はその逆ルートで、今回目撃したのも出場列車でしょう。そうとわかれば、試運転の撮影は取りやめて福島駅へ戻ります。

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予想外に珍しいものが見られました。JR東北本線福島駅1番線に停車中の、阿武隈急行8100系電車。福島発東北本線経由仙台行きの回送列車で、この日は11:58に発車していきました。矢野目信号場でJR東北本線と合流した阿武隈急行は、福島駅構内で再びJRから分かれ、福島交通飯坂線のホームに入るので(飯坂線の線路とは直接繋がっていない)、JRの線路をそのまま走行してJR福島駅に入線するのは珍しいです。むかしは郡山行きなど福島以南に直通する定期列車もあったのですがね。

 さてこの後、陸前山王(仙台埠頭)発東福島行きの臨時工事列車(積荷はレール)を撮るべく北上しようとしたのですが、なにを血迷ったか発車番線を誤り乗り遅れてしまいました。おまけに、50分後の後続列車で北上しても藤田以南ならギリギリ撮れるのですが、今度は(快速シティラビットだったため)下車したかった駅を通過し、途中で工臨とすれ違う痛恨のミス。いやはや、最近ではなかなか経験したことの無い大失敗をやらかしました💦💦 幸い、白石到着後すぐに戻りの快速シティラビットがあったので、東福島の到着後入換には間に合いました。

東福島の臨時工事列車到着後の入換は、想像以上にダイナミックで、本線撮影失敗の憂鬱な気分も晴れました。軌道モータカーにはあまり食指の動かない私でも、十分に楽しむことができました。専用線のスイッチャーが好きな方は、きっとハマることでしょう。それはまた、次の機会に。

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