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2020年6月19日 (金)

■JR東日本East-iE■常磐緩行線を検測 2020(後編)

 前日土曜日に松戸車両センターへの送り込み回送が走行し、日曜日はいよいよ常磐緩行線の検測です。検測区間は、松戸車両センターを出て取手まで、折り返して綾瀬まで、また折り返して松戸までの全線一往復です。まずはこの場所から。

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硬券の入場券を購入し流鉄馬橋駅ホームへ。この日の流鉄の日中運用は、さくら号と若葉号の交互運転でした。試9011Mの通過時刻が若葉号の到着時刻のおよそ30秒後でしたので、冷や冷やしましたが、遅延せずにツーショット成功。

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後追いを撮って、綾瀬へ向かいます。

さて、2面3線の綾瀬駅で、線路配線上、常磐緩行線が折り返せるのは中線(2・3番ホーム)だけなので入線する線路は確定なのですが、問題は停止位置です。10両編成分のホームに対し、East-iEは3両編成。さて、どこで停まるのでしょうか。10両編成と同じように代々木上原寄りの端?それとも折り返しの発車が可能なように最後尾を取手寄りの端に寄せる? 到着する前に地上設備から推測してみましょう。

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まずは代々木上原寄りホーム端にある停止位置目標(停目)です。10・8と、奥に水色の10がありますね。地下鉄千代田線の営業列車は10両編成しか走らないのに、なぜ10以外が有るのか。分かりますか? 千代田線北綾瀬駅の北側にある綾瀬車両基地(綾瀬事業所)では、千代田線用16000系以外に、有楽町線・副都心線用の7000系および10000系、南北線用9000系、埼玉高速鉄道2000系の全般検査・重要部検査・各種改造工事を実施しています。全車両がATC10型を搭載しているため、入出場は自力回送です。16000系はすべて10両編成ですが、7000系には8両編成がありますので、10・8の停目が必要になるわけです。水色の10は色でバレバレですが、小田急ロマンスカー60000形10両編成の停目です。ボディが水色ですからね。60000形を使用した特急列車の始発駅は綾瀬ですが、車内整備は綾瀬車両基地で実施していますので、北綾瀬から綾瀬まで回送してきて2番ホームから発車するために、この線路に停目が必要です。

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次に、ややホーム中央寄りに移動してみましょう。さて、ここには3・4・6と、奥に水色の6があります。ロマンスカーは6両編成の場合があるので水色6は良いとして、6は先述の9000系・2000系6両編成、問題は3・4ですね。実は、南北線9000系の綾瀬車両基地への自力回送が可能になったのは、駒込-四ツ谷間の暫定延伸開業により市ヶ谷の地下車庫に有楽町線との連絡線が設けられた時です。この当時、南北線にはまだ4両編成がありましたので、停目4が必要だったのです。最後に残る3は……昭和の時代をご記憶の方には説明の必要もありませんが、最近の若者は知らないかな?? いまでこそ綾瀬支線の区間列車は専用の0番ホームから発車していますが、むかしは専用ホームなど無く、2・3番ホームが本線綾瀬折り返し・綾瀬支線兼用でした。したがって停目3が必要なのです。

さて前置きが長くなりましたが、ここからが本題。ずばり、East-iEがどこに停まるか、ですね。地下鉄千代田線・常磐緩行線の保安装置は車内信号方式のATC10型で、ATS-S型やP型のように通過検知用の地上子はありません。ですが、軌道回路の短絡により列車位置を検知することを考えれば、軌道回路の設けられた位置からでないと取手方向に発車できない(入換扱いでその位置まで構内移動が必要になる)ので、ふつうに考えると、むかし綾瀬支線が使用していた停目3の位置に停まるのが自然です。3に停まれば、反対側も3ですから。まあ、そんなことを考えなくても、駅員がホームの中央あたりに集まっているから見れば分かるという意見もありますが、それを言ってしまうと身もふたもないもので(苦笑)

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さていよいよ試9012Mが入線してきました。

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正解は……予想通り停目3で停まりました。代々木上原寄りホーム端の停目10の位置で脚立に乗り巨大なレンズのカメラを構えていたグループが居ましたが、そこまでは到達しませんでした。

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停車するとすぐに前部標識灯を消灯し、後部標識灯に切り替わってしまいました。パンタグラフも上がりました。

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発車した我孫子行きとのツーショット。

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先回りして、試9013M。

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後続で追いかけて松戸駅5番線停車中のEast-iEと16000系の並び。乗務員もポーズをとっています。

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16000系発車後、単独の姿も確認。

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検測を終え、緩行上り本線へ入線し、

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渡り線で転線し松戸車両センターへ戻っていきました。

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コメント

いまは常磐緩行線検測はE491系自力なんですね
むかしは203系の間にマヤ34を挟んでいました

投稿: 釜のタンジロウ | 2020年7月 1日 (水) 17:11

釜のタンジロウさんコメントありがとうございます。
そうでしたね。仰るように2000年代前半頃までは、
203系3両でマヤ34を挟んだ7両編成で検測していました。
(Tc-MM'+マヤ+MM'-T'c)
高校在学中に1回、走行を目撃したことがありますが、
当時はカメラ付き携帯電話もスマホもない時代でしたので、記録はできませんでした。

投稿: 社長 | 2020年7月 5日 (日) 14:19

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